ソニー、スタンダードノート「VAIO E」シリーズ夏モデル
~11.6型から17.3型まで幅広く展開

VAIO Eシリーズ

6月9日より順次発売

価格:オープンプライス



 ソニーは、スタンダードノートPC「VAIO E」シリーズの2012年夏モデルを6月9日より順次発売する。価格はオープンプライス。

 VAIOシリーズは今回の夏モデルでノートPCを再編。16型ハイエンド「VAIO F」シリーズや11.6型「VAIO Y」シリーズは無くなる。Fシリーズ代替として、フルHD液晶でクアッドコア搭載の「Sシリーズ15」がそのポジションにあたり、Yシリーズの置き換えとして新たに「Eシリーズ11」が追加される。

 FシリーズにあったノートPCのTV機能は、ネットワーク経由で視聴できる3波チューナ内蔵のメディアサーバー「nasne」との連携を進める。専用アプリケーション「VAIO TV with nasne」は、nasne発売(7月19日)に合わせてβ版を提供予定。対応機種はWindows 7搭載のVAIOシリーズ。

 VAIO Eシリーズのラインナップは、上位に位置付けられる14型「Eシリーズ14P」、スタンダードタイプとして、カスタマイズモデル(CTO)のみの17.3型「Eシリーズ17」、店頭/CTOの15.5型「Eシリーズ15」、店頭/CTOの14型「Eシリーズ14」、店頭のみの11.6型「Eシリーズ11」と多岐に渡る。

 全ラインナップ共通で、横から見たときに包まれているように見えるデザインを採用する。本体色はブラック、ホワイト、ピンクの3色。Eシリーズ17はブラックとホワイトの2色。

 共通の特徴として、液晶を開いたらすぐに再開できる機能「Rapid Wake」、スピーカーの音圧を強める「xLOUD」、自然な音声やクリアな音像の配置を実現するという「Clear Phase」、電源OFF時のUSB給電機能、大型のクリックボタン一体型タッチパッドを搭載する。

●Eシリーズ14P
VAIO Eシリーズ14P

 Eシリーズ14Pは、14型の上位に位置付けられるスタンダードノート。軽さやサラウンド機能のDolby Home Theater、キーボードバックライトなどで差別化されている。

 デザインもベースカラーだけでなくアクセントカラーを用いており、ブラックにレッド、ホワイトにブルー、ピンクに濃いピンクの組み合わせで側面やキーボード、タッチパッドを際立たせている。CTOではシルバー、ガンメタリックのベースカラーも用意される。特にピンク、シルバー、ガンメタリックはアルミ粉末を混ぜて塗装し、金属のような仕上げとした。

 店頭モデルは2モデル。上位の「SVE14A19FJ」は、Core i5-3210M(2.50GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 750GB、Intel HM76 Expressチップセット、BDドライブ、1,366×768ドット表示対応14型ワイド液晶、Windows 7 Home Premium(SP1、64bit)、Office Home and Business 2010を搭載。店頭予想価格は14万円前後の見込み。

 下位の「SVE14A18FJ」は、CPUをCore i3-2350M(2.30GHz、ビデオ機能内蔵)、HDDを640GB、光学ドライブをDVDスーパーマルチドライブに変更し、店頭予想価格は12万円前後の見込み。

 インターフェイスはUSB 3.0×2、USB 2.0×2、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、SDカード/メモリースティック対応スロット、131万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。

 バッテリ駆動時間は約5~6時間。本体サイズは約341×245×22.4~33.3mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.26kg。

 CTOは1,600×900ドット液晶や、Radeon HD 7670M、SSDなどを選択できる。

SVE14A19FJWSVE14A19FJBSVE14A19FJP
CTOのシルバーCTOのガンメタリック

●Eシリーズ17

 Eシリーズ17の最小構成価格は69,800円。

 CPUはPentiumからCore i7まで、第2世代/第3世代Coreプロセッサー・ファミリーの選択肢を用意。ディスプレイは1,600×900ドットまたは1,920×1,080ドット、グラフィックスはCPU内蔵とRadeon HD 7650Mを選択できる。

 本体サイズは約408.7×278×27.1~37.8mm(同)、重量は約3.2~3.4kg。

VAIO Eシリーズ17

●Eシリーズ11

 従来のVAIO Yシリーズを置き換えるEシリーズ11は、Yシリーズに引き続きAMDのAPUを採用。Brazos 2.0にアップデートされた。

 店頭モデル「SVE11119FJW」(ホワイト)、「SVE11119FJB」(ブラック)、「SVE11119FJP」(ピンク)の店頭予想価格は9万円前後の見込み。発売は6月16日。

SVE11119FJWSVE11119FJBSVE11119FJP

 主な仕様は、AMD E2-1800(1.70GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 500GB、AMD A68M FCHチップセット、1,366×768ドット表示対応11.6型ワイド液晶、Windows 7 Home Premium(SP1、64bit)、Office Home and Business 2010を搭載。

 インターフェイスはUSB 3.0×1、USB 2.0×2、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、SDカード/メモリースティックデュオスロット、131万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。

 バッテリ駆動時間は約7時間に向上(従来は約5.5時間)。本体サイズは約290×203.5×23.5~31.5mm(同)、重量は約1.5kg。

 新アクセサリとして、3色のキーボードウェアが用意される。

●Eシリーズ14
Eシリーズ14

 Eシリーズ14は、上位のEシリーズ14Pがあるため、店頭モデルはエントリータイプの1モデルのみの展開。CTOはRadeon HD 7550Mを追加できるが、高解像度の液晶やSSDなどの上位構成は選べない。

 店頭モデル「SVE14119FJW」(ホワイト)、「SVE14119FJB」(ブラック)、「SVE14119FJP」(ピンク)の店頭予想価格は9万円前後の見込み。

 主な仕様は、Pentium B970(2.30GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 640GB、Intel HM70 Expressチップセット、DVDスーパーマルチドライブ、1,366×768ドット表示対応14型ワイド液晶、Windows 7 Home Premium(SP1、64bit)、Office Home and Business 2010を搭載する。

 バッテリ駆動時間は約5.5時間。本体サイズは約344×243.6×25.4~33.5mm(同)、重量は約2.4kg。

●Eシリーズ15

 Eシリーズ15は、4グレードの店頭モデルを用意。最上位モデルはクアッドコアIvy Bridgeや、キーボードバックライトを搭載する。そのほかの3モデルはSandy Bridge世代。CTOではRadeon HD 7650Mを追加できる。

 最上位「SVE15119FJW」(ホワイト)、「SVE15119FJB」(ブラック)、「SVE15119FJP」(ピンク)の店頭予想価格は16万円前後の見込み。

SVE15119FJWSVE15119FJBSVE15119FJP

 主な仕様は、Core i7-3612QM(2.10GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、HDD 750GB、Intel HM76 Expressチップセット、BDXLドライブ、1,366×768ドット表示対応15.5型ワイド液晶、Windows 7 Home Premium(SP1、64bit)、Office Home and Business 2010を搭載する。

 このほか、Core i5-2450M搭載の「SVE15117FJ」が14万円前後、Core i3-2370M搭載の「SVE15114FJ」が12万円前後、Pentium B970搭載の「SVE15113FJW」が9万円前後の見込み。

 インターフェイスはUSB 3.0×1、USB 2.0×3、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11b/g/n無線LAN、Bluetooth 4.0+HS、HDMI出力、ミニD-Sub15ピン、SDカードスロット、メモリースティックデュオスロット、131万画素Webカメラ、音声入出力などを備える。

 バッテリ駆動時間は約5.5時間。本体サイズは約371.9×253.5×25.3~35.1mm(同)、重量は約2.7kg。

(2012年 6月 4日)

[Reported by 山田 幸治]