NECパーソナルコンピュータ株式会社は、デスクトップPC「VALUESTAR」シリーズの2012年夏モデルを5月中旬より順次発売する。価格はオープンプライス。
液晶一体型の23型「VALUESTAR W」シリーズはデザインを一新し、2秒でTV放送が映る「ぱっと観テレビ」機能を追加。21.5型の「VALUESTAR N」シリーズとともに、チップセットはIntel 7シリーズに刷新されたが、CPUは第2世代Coreプロセッサー・ファミリーにとどまった。
●VALUESTAR WシリーズVALUESTAR Wシリーズは筐体デザインを一新し、スタンドを変更。従来左右40度だったスイベルを左右60度に拡大し、後20度のチルト、5cmの高さ調節(無段階)が行なえる。スピーカーはヤマハ製の8Wウーファーと4Wステレオの2.1chに出力を強化。USBやカードリーダをフロントに備え使い勝手を向上した。
「ぱっと観テレビ」は、オフの状態から2秒でTV放送が映る視聴専用のモード。他社も同様の機能を搭載しているが、本製品は起動の高速さと地上/BS/110度CSの3波対応で差別化。さらに、ぱっと観テレビの電子番組表から、PC側のSmartVisionに録画予約が行なえる。TV視聴の裏でWindowsを起動させるPC連動モードを備える。B-CASカードは1枚で、ぱっと観テレビとSmartVisionに運用できる。
外部入力も強化され、従来のHDMI、D4端子に、さらにもう1つHDMI入力を追加。都合3つの外部入力が行なえる。また、HDMI出力も新たに追加された。このほか、映像処理エンジンが「彩りプラスex」に強化され、24コマ映像向けの2:3プルダウンや、動き適応型のIP変換/ノイズリダクション、斜め線のギザギザを低減する補正機能などに対応した。
3モデルが用意され、発売時期は5月下旬。
偏光板方式の立体視に対応する最上位の「VW970/HS」の店頭予想価格は25万円前後の見込み。
主な仕様は、Core i7-2670QM(2.20GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ8GB、HDD 3TB、Intel HM77 Expressチップセット、BDXLドライブ、1,920×1,080ドット(フルHD)表示対応23型ワイドIPS液晶、3波チューナ×3(SmartVision用2、ぱっと観テレビ用1)、Windows 7 Home Premium(SP1、64bit)、Office Home and Business 2010を搭載。
ほぼ同じ仕様で、立体視を省いた中位モデル「VW770/HS」の店頭予想価格は23万円前後の見込み。本体色はクランベリーレッド、ファインホワイト、ファインブラックの3色。
VALUESTAR W クランベリーレッド | VALUESTAR W ファインホワイト | VALUESTAR W ファインブラック |
下位の「VM570/HS」は、Core i5-2450M(2.50GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 2TBなどに変更し、店頭予想価格は20万5千円前後の見込み。本体色はVW770/HSと同じ3色。
インターフェイスはUSB 3.0×4、USB 2.0×4、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、HDMI入力×2、D4入力、HDMI出力、SDカード/メモリースティック対応スロット、音声入出力などを装備。Webカメラは720p対応の92万画素に強化。付属のキーボードは、独自のクリスタライズキーを採用した無線のアイソレーションタイプに変更した。
本体サイズは560×237×447~497mm(幅×奥行き×高さ)、重量はVW970/HSが約15.8kg、そのほかが約15.5kg。
直販モデル「VALUESTAR G タイプW」では、SSD+HDDの構成や、Core i7-2760QMなどが選択できる。
●VALUESTAR Nシリーズ「VALUESTAR N」シリーズは3モデルを発売。発売時期は上位2モデルが5月下旬、下位モデルが5月中旬。
筐体は従来モデルとほぼ同じ。チップセット刷新のほか、付属キーボードがクリスタライズキー採用の無線アイソレーションタイプになり、Webカメラは720p対応の92万画素になった。
下位モデルは強化点が多く、TV機能がWindows Media Centerから、SmartVisionに強化され、無線LANが5GHz帯に対応。さらに、HDMI入力が追加された。
VALUESTAR N クランベリーレッド | VALUESTAR N ファインホワイト | VALUESTAR N ファインブラック |
上位モデル「VN770/HS」は、Core i7-2670QM、メモリ8GB、HDD 2TB、Intel HM76 Expressチップセット、BDXLドライブ、21.5型フルHD液晶(IPS)、3波チューナ×2、Windows 7 Home Premium(同)、Office Home and Business 2010を搭載。店頭予想価格は20万円前後の見込み。
中位モデル「VN570/HS」は、上記からCPUをCore i3-2370M(2.40GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリを4GBに変更し、店頭予想価格は17万5千円前後の見込み。
下位モデル「VN370/HS」は、Celeron B815(1.60GHz、ビデオ機能内蔵)、メモリ4GB、HDD 1TB、DVDスーパーマルチドライブ、1,600×900ドット表示対応20型ワイド液晶、3波チューナ×1、Windows 7 Home Premium(同)、Office Home and Business 2010を搭載。店頭予想価格は13万5千円前後の見込み。
本体色はいずれもクランベリーレッド、ファインホワイト、ファインブラックの3色。
インターフェイスはUSB 3.0×2、USB 2.0×5、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、HDMI入力、SDカード/メモリースティック対応スロット、音声入出力などを備える。
本体サイズは534×193~290×410~428mm(同)、重量は約8.9~9.1kg。
(2012年 5月 8日)
[Reported by 山田 幸治]