日本HP、写真のAKB48メンバーが動き出すように見えるAR広告を展開

キャンペーンを説明した日本HP 甲斐博一氏

3月28日 発表



 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は28日、個人向けPCの販促キャンペーン「Love PC, Love HP.キャンペーン」において、スマートフォンのARアプリ対応広告を順次展開する。

 Hewlett-Packardが2011年に買収したソフトウェアベンダー、英Autonomyの「Aurasma」(オーラズマ)を用いたキャンペーン。雑誌広告と移動式ショールーム「Love PC, Love HP.トレーラー」の外装を、iOS/Android端末のアプリ「Aurasma Lite」を通して認識し、画像の上をオーバーレイする形でストリーム動画が流れる。

 Aurasmaは、Autonomyがこれまで培ってきた画像認識などの技術によって実現したAR(Augumented Reality)プラットフォーム。認識した画像をサーバーへ送り、データに合致するストリーム動画や3Dモデルなどを端末の該当する画像の上へ表示する。国内では、毎日新聞やTBSなどでの採用実績がある。液晶ディスプレイに映った写真などでも認識できる。

キャンペーン新プログラムのAR広告AutonomyのAurasmaプラットフォームAurasmaの各種機能

 今回のAR広告は、ストリーム動画のスタートがAR認識用の画像と同じため、端末のディスプレイでは写真のAKB48のメンバーが動き出すように見える。動画が終わると、日本HPのサイトに誘導する仕掛けもある。

【動画】Aurasma Liteで画像を認識し、ストリーム動画が始まる様子

 雑誌広告は若年層をターゲットとして、コミック誌に展開。4月5日発売のビッグコミックオリジナルを皮切りに、ビッグコミック(4月10日)、週刊ヤングジャンプ(4月12日)、ヤングマガジン(4月16日)、ビッグコミックスピリッツ(4月16日)、モーニング(4月19日)、週刊少年マガジン(4月25日)の計7誌に掲載。いずれも画像が異なり、Aurasmaを使った動画は計7種類となる。

 トレーラーはすでに活動中で、首都圏や大学キャンパス付近のほか、4月下旬には関西地区、5月にはJリーグ・サンフレッチェ広島の広島ビックアーチなども訪問する計画。これにより、ブランド力の育成と同社サイトへのアクセス増加を目指す。


 また、同キャンペーンのエバンジェリストとして、AKB48の5名とミスキャンパス6名を起用していたが、新たにミュージシャンのCharさんが加わることも発表されたほか、日本HP本社でトレーラーを報道陣に公開した。

Love PC エバンジェリストにCharさんが加わったトレーラーの牽引はハマーショールームのトレーラー部分
トレーラー左側はシースルー背面には「いいね」ボタンを用意。すでに1万を超えたという
トレーラー側面のAR対応グラフィック雑誌広告に使われるAR対応ポスター

(2012年 3月 28日)

[Reported by 山田 幸治]