Corsair、静音性と冷却性を追求したATXケース「550D」

Obsidian Series 550D

3月23日 発売
価格:オープンプライス



 株式会社リンクスインターナショナルは、Corsair製のATXケース「Obsidian Series 550D」を3月20日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は15,980円前後の見込み。

 Corsair製ケースのうち、最上位ブランド「Obsidian」に属するモデル。“静音性と冷却性の両立を極限までに追求した”というコンセプトを採用した。

 静音性の面では、シリコンゴム付きの3.5インチシャドウベイツールレス取り付けアダプタや、側面/前面パネルへの静音シートの貼り付け、前面ドアパネル、風切り音を抑えたエアインテークの採用によって対処した。なお、前面ドアパネルは左右どちらからでも開けられる仕組みを採用する。

 冷却面では、前面2基/背面1基の120mmファンの標準搭載のほかに、天板に2基、3.5インチシャドウベイ後部に2基、底面に1基、側面パネルに2基と、合計7基の120mm角ファンを追加可能とすることで高めた。なお、天板に240mm角ラジエータを装着可能なほか、側面パネルは120mm角ファンの代わりに、140mm角ファンを2基、または200mm角ファンを1基装備できる。

 このほか、ケーブルをマザーボードベース背面で通すことで内部エアフローを改善できるスルーホール、CPU部のベースをくり抜くことでバックパネルを使用するタイプのCPUクーラーの着脱を容易にする機構、マグネットで着脱可能な防塵フィルタ、取り外し可能な3.5インチシャドウベイ、水冷スルーホール、ツールレス機構の採用など、Corsair製ケースの哲学でもあるメンテナンス性に配慮した。

 そのほかの主な仕様は、対応フォームファクタがATX/microATX、拡張スロットは8基、拡張ベイは5インチ×4、3.5インチシャドウ×6。フロントインターフェイスとしてUSB 3.0×2、音声入出力を備える。

 本体サイズは220×530×495.3mm(幅×奥行き×高さ)。電源は別売り。

発表会場で展示されたObsidian Series 550D本体内部3.5インチシャドウベイのマウンタツール
マウンタツール側面は全面シリコンで、振動を抑えられるという側面パネルには吸音材を貼り付けたフロントパネルはUSB 3.0対応
ドアは左右どちらでも開くようになっているドアのヒンジ構造
本体背面水冷スルーホールを備える
天板の防塵フィルタ側面の防塵フィルタも着脱可能

 発売を前にリンクスインターナショナルは、都内の本社にて説明会を開催。Corsairで日本カントリーマネージャーを務める園部英生氏が、製品の位置づけや特徴を説明するとともに、先立って発売された下位の「Carbide Series 300R」なども紹介し、本製品の投入を持ってCorsairのケースラインナップが上位から下位まですべて揃ったとアピールした。

 また発表会場では、日本未発売ではあるものの、2011年に米国で発表した、ケース内の温度やファン制御を、独自のUIから一括コントロールできる「Corsair Link」を展示した。

園部英生氏それぞれのシリーズの特徴ラインナップでの位置づけ
550Dのコンセプトツールレス構造やスルーホールなどファンの数
側面や前面のファン両開き構造のフロントドアノイズ低減の工夫
Carbide Series 300Rのコンセプト300Rの内部構造ファン装着可能部
Corsair Linkの特徴Corsair Link。3.5インチシャドウベイに収納できるCorsair Link対応の水冷クーラーの例
Corsair LinkのLED対応モデルでは、温度に応じてLEDの色を変化させられる

(2012年 3月 16日)

[Reported by 劉 尭]