日本サムスン株式会社は、液晶ディスプレイラインナップを一新し、2012年モデルとして20機種を1月19日より順次発売する。価格はすべてオープンプライス。
本稿では、新型の「Plane to Line Switching」(PLS)パネルを採用した2モデルと、スマートフォンのMicroUSB端子から映像を出力できる「Mobile High-Definition Link」(MHL)機能に対応した2モデルについて紹介する。
●PLSパネル採用「S27A850D」、「S24A850DW」「S27A850D」と「S24A850DW」は、新型のPLSパネルを採用したビジネス向けハイエンドモデル。前者が1月19日、後者が1月26日発売で、店頭予想価格はそれぞれ69,800円前後、39,800円前後の見込み。
PLSはIPSとほぼ同じ構造で、上下/左右ともに178度の広視野角で色調変化が少ない特徴を持ちながら、バックパネルの透過率を向上させることで、同輝度の条件下ではIPSより消費電力を30%削減できる。TNの透過率と消費電力を100%とした場合、IPSではそれぞれ50%、175%となるが、PLSはそれぞれ70%、133%になるという。一例としてS27A850Dの消費電力は53~69Wとしている。
ピボット可能なスタンド |
また、両モデルともにUSB 3.0 Hubや、前2度/後ろ25度のチルト、上下150mmの昇降機能、左右270度のスイベル、90度ピボットが可能なスタンドを備えるのも特徴。
27型のS27A850Dの主な仕様は、解像度が2,560×1,440ドット、表示色数が約1,677万色、中間色応答速度が5ms、輝度が300cd/平方m、コントラスト比が1,000:1(最大500万:1)。
インターフェイスは、DVI-D×2、DipslayPortの3系統を備える。3ポートのUSB 3.0 Hubを搭載する。本体サイズは642.5×224.5×442.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.6kg。
24型のS24A850DWの主な仕様は、解像度が1,920×1,200ドット(WUXGA)、表示色数が約1,677万色、中間色応答速度が5ms、輝度が300cd/平方m、コントラスト比が1,000:1(最大500万:1)。
インターフェイスは、DVI-D、ミニD-Sub15ピン、DisplayPortの3系統を備える。4ポートのUSB 3.0 Hubを搭載する。本体サイズは558.5×224.5×447mm(同)、重量は5.8kg。
●MHL対応の「S24B750V」、「S23B550V」
「S24B750V」と「S23B550V」は、MHL機能に対応したコンシューマ向けモデル。前者が2月23日、後者が1月26日発売で、店頭予想価格はそれぞれ24,800円前後、18,900円前後の見込み。
両製品ともに初のMHL対応製品。MicroUSB端子から映像をHDMI経由で画面に出力しつつ、スマートフォンへの充電ができる。現時点ではSamsung製スマートフォンの「Galaxy S II」以降が対応しており、動作確認もされている。
S24B750V | S23B550V |
S24B750Vの主な仕様は、解像度が1,920×1,080ドット(フルHD)、表示色数が約1,677万色、中間色応答速度が2ms、輝度が250cd/平方m、コントラスト比が1,000:1(最大500万:1)、視野角が上下160度/左右170度。パネルはTN。
インターフェイスは、ミニD-Sub15ピン、HDMI×2の3系統。スピーカーを内蔵する。本体サイズは570×204×435mm(同)、重量は6kg。
S23B550Vの主な仕様は、解像度がフルHD、表示色数が約1,677万色、中間色応答速度が2ms、輝度が250cd/平方m、コントラスト比が1,000:1(最大500万:1)、視野角が上下160度/左右170度。パネルはTN。
インターフェイスは、ミニD-Sub15ピン、HDMI×2の3系統。スピーカーを内蔵する。本体サイズは553.2×195×410.15mm(同)、重量は3.05kg。
(2012年 1月 10日)
[Reported by 劉 尭]