世界初のAndroid 4.0タブレットが99ドルで登場
~MIPSベースプロセッサ採用の7型

「NOVO7」

12月5日(米国時間)発表



 米MIPS Technologiesは5日(現地時間)、MIPSベースのプロセッサを採用した世界初のAndroid 4.0搭載タブレットが中国で発売されたことを発表した。

 発売となったのは、MIPSベースの「XBurst」コアを採用する中国Ingenic Semiconductor製SoC「JZ4770」を搭載する「NOVO7」という7型タブレット。Android 4.0を世界に先駆けて搭載しながらも、価格が99 USドルという意欲的な製品。販売はAinol Electronicsがオンラインで行なっており、現在は中国でのみ出荷されているが、他の地域にも数カ月以内に供給開始する。また、8型、9型の展開も予定しているという。

 販売ページにはまだ詳細な仕様表が掲載されていないが、CPUのクロックは1GHzで、Vivante製GPUコアである「GC860」を内蔵し、1080pの動画再生や3Dグラフィックスにも対応。Gameloftのゲーム「Spider-Man」がプリインストールされる。

 平均消費電力は250mWで、バッテリ駆動時間は音楽再生で25時間、動画再生で8時間、Webブラウズで7時間、ゲームプレイで6時間としている。タッチセンサーは静電容量式。インターフェイスは、前面カメラ、背面カメラ(200万画素)、Wi-Fiなどを装備する。

 本製品の発売について、Googleのモバイル部門担当上級副社長のアンディー・ルービン氏は、「MIPS-Based Android 4.0 タブレットを市場に投入することができ感激しています。低コストで高性能なタブレットは、モバイル消費者を大いに獲得することができます。また、Android の開示性は、世界中の消費者に利益をもたらすための技術革新と競争を生み出していることを表しています」とのコメントを寄せている。

(2011年 12月 6日)

[Reported by 若杉 紀彦]