日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は17日、ノートPCの一部の生産拠点を日本に移し、東京都昭島市の工場で夏より生産すると発表した。
生産を開始するのは法人向けの15.6型「HP ProBook 6560b」と、今後発売予定の12.5型ハイエンドモバイルノート。2011年8月の開始を予定している。また、2011年内を目処に、そのほかの法人向け、個人向け製品も、順次生産を拡大していく計画。
国内で生産することにより、納期が10営業日から5営業日になるほか、海外から輸送する際の振動や衝撃に起因する初期不良の低減、日本人スタッフによる厳しい工程管理や品質検査、現場への即時フィードバックなどにより、品質向上のメリットがあるとしている。
昭島事業所で生産されるため、これまでと同様に「MADE IN TOKYO」のシールが貼付される。日本HPでは、信頼性の高い製品を、自由にカスタマイズして短納期で届けるという誓約だとしている。
同社は1999年7月から旧コンパックが多摩事業所で法人向けデスクトップPCの国内生産を開始。2003年1月にはコンパックと合併後、旧HPの昭島工場に生産拠点を移転。2007年3月には個人向けのデスクトップの生産を開始、2011年1月に生産ラインを1.5倍へ拡張。この夏からノートPCを生産することになった。節電については、インバーター式安定器の照明機器や、夜間・週末の操業シフトにより、ピーク時の使用量を2010年の夏季から25%削減する見込み。
(2011年 6月 17日)
[Reported by 山田 幸治]