4月11日(現地時間)発表
米Intelは11日(現地時間)、中国北京で開催されているIntel Developer Forum 2011にあわせ、タブレット向けプロセッサ「Atom Z670」を発表した。
Lincroftのコードネームで呼ばれていたAtom Z500シリーズ(コードネームSilverthorne)の後継となる製品。タブレット型の小型端末への搭載を想定しているため、クロックは1.5GHzと低め(Z560は2.13GHz)だが、同社の他の最新プロセッサ同様、メモリコントローラとグラフィックス機能を統合。これにより、チップセットであるIntel SM35 Express(コードネームWhitney Point)とあわせたチップ面積は、従来の約6割になったほか、ファンレスで1日バッテリ駆動できる機器を実現できるという。
CPUのコア数は1基で、Hyper-Threadingに対応。L2キャッシュ容量は512KB。GPUクロックは400MHz。プロセスルールは45nmで、TDPは3W。対応メモリはDDR2-800で、容量は最大2GB。Intel VT、Intel 64には非対応。なお、リリースでは触れられていないが、製品情報ページにはクロック1.2GHzのZ650も追加されている。
プラットフォーム(コードネームOak Trail)としては、1080pのビデオデコードやHDMI出力のほか、音楽を無線で伝送するIntel Wireless Musicという新機能を搭載。OSは、Windowsのほか、Android、MeeGoにも対応する。
OakTrail採用機器は富士通やLenovoなどから、5月以降年末にかけて35機種以上が発売される見込み。
なおリリースでは、今後3年間で、32nmプロセスルールを採用するCedar Trail(コードネーム)プラットフォームを含む、3つのプロセス技術を採用する新製品を投入することも明らかにしている。
(2011年 4月 12日)
[Reported by 若杉 紀彦]