エイサー、2画面タッチノート「ICONIA」を国内でも発売

「ICONIA」
※以下の写真は試作機のため外観などは変更になる場合があります

2011年2月以降 発売
価格:オープンプライス



 日本エイサー株式会社は、キーボードを廃し、2つの14型タッチ液晶を搭載したクラムシェル型PC「ICONIA」(アイコニア)を2011年2月以降に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は14万円前後の見込み。

 11月末に米国ニューヨークで行なわれたワールドワイド発表会で発表された、デュアルタッチスクリーンノート。通常キーボードがある部分にも、メインと同じサイズの液晶を搭載し、ポインティングおよびキー入力など全てをタッチで行なう。

 デュアルタッチスクリーンノートとしては、東芝から7型×2の「libretto W100」が先行して発売されているが、14型×2はICONIAが世界初という。同社では「タッチブック」というカテゴリに設定している。

 OSは通常のWindows 7 Home Premium(64bit)で、2つある画面は、縦に並んだ一般的なデュアルスクリーンとして使えるのはもちろん、独自の「Acer Ring」と呼ばれるユーザーインターフェイスにより、より便利に使えるようになっている。

 Acer Ringは下側の画面を5本の指で触れると呼び出される。そこから、指でなぞって、写真/動画/音楽のプレーヤーや、タッチに最適化したWebブラウザ、SNSユーティリティなどを起動できる。

 メディアプレーヤーは、下側にコンテンツがサムネール表示され、上側に写真や動画がフルスクリーン表示される。写真の場合は、マルチタッチで拡大/縮小やページ送りなどの操作もできる。

 独自のWebブラウザである「Touch Browser」は2画面を使って表示されるので、縦方向への閲覧性が増す。また、任意のページの任意の場所を指でなぞって、切り出し、クリッピングする機能もある。

 「Social Jogger」と呼ばれるSNSユーティリティは、下画面にFacebookや、Twitter、Flickr、YouTubeなどの最新情報を閲覧できるビューワが並び、上画面にはTouch Browserによってそれらのサイトを表示できる。

 また、ソフトキーボードは、下画面に両手の平をつけると呼び出されるようになっており、直感的に操作できるような配慮が随所に見られる。

タッチに最適化された独自ツールを呼びだすAcer Ring これは海外で撮影した英語版
両手の平で下画面に触れるとキーボードが表示 展示機のキーボードや各種ソフトはすでに日本語化がされていた
ブラウザは縦1,536ドットをフルに使って表示可能 クリッピング機能もある
Social Joggerも2画面を有効活用
写真や動画は下にサムネール上に実際のコンテンツを表示 写真はさらにタッチで操作可能

【動画】Acer Ringの挙動など

 主なハードウェアの仕様は、Core i5、メモリ4GB、HDD 640GB、1,366×768ドット表示対応タッチ液晶×2を搭載。CPUについてプロセッサー・ナンバーが明記されていないのは、まだ公開できないためとしており、未発表の次世代CPUである可能性が高い。

 このほかの情報も詳細はまだ公開されておらず、判明しているのは、USB 3.0とBluetooth 3.0+HSに対応し、光学ドライブは搭載しない点。重量は約2.8kgで、バッテリ駆動時間は約3時間となる。

●2011年はタブレットやその他のカテゴリにも参入の意志
日本エイサーボブ・セン氏(右)と瀬戸和信氏(左)

 15日には都内で記者発表会が行なわれ、まず同社代表取締役社長のボブ・セン氏が挨拶した。

 セン氏は、2010年について、「家電業界ではアナログ停波、エコポイントなどの後押しもあり、液晶TVが売れた」と切り出し、「一方、PCは法人、コンシューマ市場とも成長こそしたものの、イマイチ元気が足りなかった」と述べ、話題性に欠けたと指摘した。

 その上で、自社の戦略については「2011年も引き続きノートPCに注力していくが、さらにさまざまなカテゴリで製品投入してきたい」と述べながら、ニューヨークで披露されたAndroidタブレットを紹介した。同製品は早々に正式発表される見込みという。

 さらに、質疑応答では、コストパフォーマンスだけでなく、楽しさを追求した製品も投入しいと述べたほか、PC以外の製品分野への参入も視野に入れていることを明らかにした。

 プロダクト&マーケティングコミュニケーション部マーケティングコミュニケーション課シニアマネージャーの瀬戸和信氏は、今回のICONIAについて、最新技術に敏感であり、かつ他人とは違う物を欲するユーザーに向けた商品だと紹介。

 価格面でも、同社の従来製品同様、コストパフォーマンスを追求し、ハイエンド向けでありながら、10万円台前半にとどめた点をアピールした。ちなみに、瀬戸氏から直接言及はされなかったが、欧州での実売価格(ただし仕様は現行のCalpellaベース)は1,499ユーロ(約17万円)であり、日本ではさらに割安になっている。

ICONIAのコンセプトと概要 最新技術をいち早く、かつ適正価格で提供していく

 そして、発表会の最後には、現在同社が行なっている円高還元キャンペーン「円高パソ安」に絡め、タレントのテルさんとヒヨドリ来留夫さんによる、パフォーマンスも行なわれた。

 2人はそれぞれ、現首相と元首相を真似た格好で登場。政府に対する皮肉も織り交ぜながら、「買わせ介入」を行ない、円高の恩恵を受けるべく、国民のパソコン生活を全面的に応援していきたいと語った。

自らは名前を名乗るのに口ごもったが、誰がどう見ても新旧首相を真似たテルさん(左)とヒヨドリ来留夫さん(右) 今回の「円高パソ安」キャンペーンに、海外の著名俳優も賛同しビデオレターを送ってきたとのこだが、これも誰がどう見ても、今回壇上に上がっていた人

(2010年 12月 15日)

[Reported by 若杉 紀彦]