エプソン、役所広司さん、黒木メイサさんを起用した新CMをお披露目

新製品と役所さん、黒木さん

9月2日 開催



 エプソン販売は2日、9月15日からオンエアを開始する役所広司さん、黒木メイサさんを起用したカラリオ新CMのお披露目会見を開催した。

エプソン販売代表取締役 平野精一氏

 最初に、エプソン販売の平野精一社長が登場。「おかげさまで、昨年、一昨年とエプソンはインクジェットプリンタ市場でトップシェアを獲得することができた」と挨拶した。

 続けて、「午前中に発表した今年の新製品のキーワードが『プリンタ選びでもう迷わない』。このキーワードに合わせた新テレビCMを、製品発売と同じ9月15日から放映する。CMキャラクターについても、昨年に引き続き役所広司さん、そして新たに黒木メイサさんの起用を迷わずに決定させてもらった。爽やかな2人の起用によって、製品への注目度がさらに上がることを期待している」と、CMキャラクターとして俳優の役所広司さん、女優の黒木メイサさんを起用することを発表した。

 この発表後に壇上に2人が登場。役所広司さんは、「昨年に引き続き、CMキャラクターとなりました」、黒木メイサさんは「カラリオのように爽やかに頑張ります」と挨拶した。

「昨年に続き、今年もカラリオのCMキャラクターになりました」と挨拶する役所広司さん「カラリオのように爽やかなキャラクターになれるよう頑張ります」と黒木メイサさん

 9月15日にオンエア開始の新CMは、カラリオ「EP-803A/1W」の「迷わないプリンタ登場篇」、カラリオミー宛名達人「E-810」の「パソコンいらずの迷わないプリンタ篇」の2本。

 迷わないプリンタ登場篇は、操作に迷う役所さんを、意志が強く迷わない女性である黒木さんが優しく導く。役所さん曰く、「夢のようなリビング」という広く、環境の良いリビングルームを舞台に、カラリオが無線LAN搭載で置く場所を選ばないことをアピールする内容となっている。

 CM中、黒木さんが「カラリオは光るボタンで操作に迷わない。無線LANで置き場所も迷わない。迷わないプリンタはこれ」と指し棒を使って優しく指導。役所さんは迷わず操作できることを喜んでいたのが一転、最後に「でも、カラーは2色」という黒木さんの一言で、役所さんは「うわぁ」と悩み始めるユーモラスな展開となっている。

 会場ではこのCMの本篇と共にメイキングが上映された。メイキングでは、撮影中はボタンを押さずに済ませるところを役所さんが誤って押してしまった場面が公開され、「ボタンを押すと実際の操作が始まってしまうので、押さずに済ませるところを誤って押してしまって……」という裏話が公開された。

 また、役所さんはCMの中で黒木さんが手にしている指し棒が気になったようで、「あの指し棒は結構威圧感があって、あれで指されると不思議な感じでしたね」と、指し棒を手にした黒木さんにときめいた様子を明らかにした。

 黒木さんは、世界でも活躍する名優の役所広司さんとの競演に、「最初は緊張しました。CMの撮影はドラマと違って1日で終わるので、実は今日も緊張しています」と素直な気持ちを披露。

 それを受け役所さんは、「僕も嫌なオヤジと思われないよう、上品にしていなければと緊張しました」と切り返し、会場も笑いに包まれた。

 2本目のCM「パソコンいらずの迷わないプリンタ篇」は、着物姿の2人が簡単に年賀状を作成する。会場でこのCMが流れると、役所さんは「やはり、男の着物は地味ですね。着物は女性のものですね」と華やかな着物姿の黒木さんに感心した様子だった。

 続けて、「迷わないプリンタ」のCMキャラクターとなった2人が、どれくらい迷わないのか7問の質問が出された。

 質問は、「カラリオを置くならリビング、書斎のどちら」、「カラリオの色は白、黒のどちら」といったカラリオに関するものから、「休みが取れたらどちらに」といったプライベートな内容までさまざま。2択で出される質問に2人が回答していった。

 役所さんは自らを、「迷いすぎて、(壊れないのかを確認するために石橋を叩いて)石橋を壊してしまうようなタイプ」というだけあって、1つ、1つの質問に考えながら答えを出した。

 対して黒木さんは、「何に対しても、決断は結構悩まず、早く結論を出します」とキッパリとした様子で答えていくのが役所さんとは対照的。

 7つの質問に答えるまでの平均応答秒数も、役所さんは7秒に対し、黒木さんは1秒と、それぞれの個性の違いが明確になった。

 質問の中には、「次に共演するなら、親子、恋人のどちら」という質問もあった。これに対し役所さんが「恋人」を即決したのに対し、黒木さんは「親子」を即決。それぞれ異なる答えに会場からは笑い声も上がったが、役所さんいわく「これくらい年齢もギャップがある同士が恋人同士になると、そこから物語も生まれやすい」と映画監督経験者ならではの理由で、会場からも納得の声があがった。対して黒木さんは、「CM撮影の際、最初は緊張したんですが、役所さんがとても温かい方で。きっと2人で、温かい親子が演じられるのでは」とこちらも会場を納得させる理由が明らかにされた。

 カラリオミーは簡単に年賀状を作れることからお正月も話題にのぼったが、実は役所さんは1月1日の元旦が誕生日。「友達には誕生日を忘れられてしまうし、家族は誕生日を覚えていても、誕生日よりも元旦の行事を優先されて、ちょっと寂しい思いをしてきました」と元旦を誕生日に持つ人ならではの悩みを告白。

 それを聞いた黒木さんは、「元旦の日に、お誕生日おめでとう葉書をカラリオミーで作って出します!」と宣言。役所さんが、「本当に」と訝しげな様子を見せると、「絶対に出しますから」と黒木さんが答え、CMさながらの絶妙のコンビネーションを見せた。

役所広司さんに、迷わない度をチェックする7つの質問。役所さんはかなり真剣に考えながら、AもしくはBの札を上げていく。「カラリオの色はA黒、B白のどちら」という質問には、考えながら役所さんはAの黒を選択。「本当は白、黒の2つを季節によって使い分けできればいいんですが」と白にも未練がある様子役所さんとは対照的に、7つの質問に対して早いタイミングで答えを出していく黒木メイサさん。「カラリオの色はA黒、B白のどちら」という質問に、黒木さんはBの白を選択。「爽やかな白をリビングに置いて、爽やかな雰囲気で」と回答「次に共演するならA親子、B恋人のどちら」という質問に、役所さんは恋人、黒木さんは親子を選択し、答えが分かれる結果となったが、役所さんいわく「これくらいのミスマッチがあった方が映画になる」とさすが監督経験もある役所さんらしい答え
その結果、黒木さんが質問に答えるまでの平均時間が1秒だったのに対し、役所さんは7秒という結果に新製品と役所さん、平野社長、黒木さん

(2010年 9月 3日)

[Reported by 三浦 優子]