日本HP、14/15型のモバイルワークステーション


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は、モバイルワークステーション2機種を発表した。

 2機種共通の仕様として、マグネシウム合金の多用と鋼鉄製のラッチなどを特徴とする「HP DuraCase」筐体、消費電力を管理する「HP Power Assistant」などの独自ユーティリティの添付がある。これらによりノートPCとして最新のテクノロジーと最高のパフォーマンスを提供するとしている。

 ボディカラーは、従来のシルバー系に代わり、新色のガンメタリックが採用されている。

●14型液晶の8440w/CT
EliteBook 8440w/CT

 作業スタイルの変化により、ワークステーション市場でもモバイル性が必要とされることから、14型液晶の「EliteBook 8440w/CT Mobile Workstation」を新たに投入した。HPのモバイルワークステーションとしては最小モデルとなる。受注開始は、3月中旬。直販価格は126,000円から。

 ワークステーションとしては、モバイル性を重視した製品で、本体サイズは336×237×31.3~39.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約2.24~2.54kg。

Intel QM57チップセットをベースにしたシステムで、Core i5/i7が選択できる。最上位はCore i7-720QM(1.6GHz)。GPUは、NVIDIA Quadro FX 380M(512MB)。

 さまざまな用途に応じるためBTO範囲が極めて広い。液晶はHD(1,366×768ドット)とHD+(1,600×900ドット)から選択可能。いずれもLEDバックライト。ストレージは160GB SSD/250GB HDD/500GB HDDから、アップグレードベイはDVDスーパーマルチ/BDドライブ/セカンダリHDDから選択可能。

 インターフェイスにDisplayPortを備えるのが目新しい。それ以外もGigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN、Bluetooth 2.1、USB 2.0×3、eSATA/USBコンボ、ミニD-Sub15pinなど一通りのものはそろっている。

 OSはWindows 7 Professional(32bit/64bit択一)、XP Professional(32bit)、Vista Business(32bit)で、それぞれ日本語版と英語版が選択できる。

 キーボードは日本語/英語が選択可能。ポインティングデバイスは、タッチパッドとスティックポイントの2つを備えるデュアルタイプ。

●10キーを備えた8540w
EliteBook 8540w/CT

 また、15型液晶の「EliteBook 8540w Mobile Workstation」の受注を3月上旬に開始する。直販価格は201,600円から。

 こちらもIntel QM57チップセットベースの製品で、Core i5-540M(2.53GHz)、i7-620M(2.66GHz)が選択できる。

 本体サイズは374×252×32.4mm(同)、約2.97kg。フルキーボードと10キーを備え、ポインティングデバイスもデュアルタイプ。モバイルではなく、社内での移動などを想定した製品。

 BTOの選択肢は、8440w/CTより狭いが、インターフェイスに最新のUSB 3.0×2とDisplayPortを備える。キーボードやOSなどの選択肢は8440w/CTに準じる。

(2010年 2月 25日)

[Reported by 伊達 浩二]