三洋電機株式会社は、6マイクを搭載したリニアPCM対応ICレコーダ「ICR-PS605RM」を2月下旬に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は4万円前後の見込み。対応OSはWindows XP/Vista/7。愛称は「Xacti SOUND RECORDER」。
全指向性ステレオマイク、XY型指向性ステレオマイク、そして最高40,000Hz高周波用XY型ステレオマイクと、合計6基のマイクを内蔵したリニアPCM対応ICレコーダ。音楽や自然の音の録音に好適な指向性型マイクと、会議などに好適な全指向性マイクを切り替えることで、幅広い利用用途をカバーする。
記録形式はMP3とリニアPCMで、リニアPCM利用時は最高96kHz/24bitでの記録に対応する。録音レベルメーターとPEAKランプを使って、60段階の感度調節が可能なマニュアルレベル調整機能や、録音中の突然の過大入力を抑制するピークリミッター、周波数帯ごとに調節可能な録音イコライザーなどの機能を備える。
再生時は、背景ノイズをキャンセルする機能や、指向性を切り替えて特定方向の音源を強調して聞けるフォーカス再生機能などが利用できる。
内蔵メモリは4GBで、microSD(SDHC対応)カードを利用した容量拡張が可能。記録時間は96kHz/24bitリニアPCM時が約1時間50分、320KbpsのステレオMP3時が約27時間、最長の32KbpsモノラルMP3が約273時間。
電池は単4形を利用し、連続録音時間は約6時間~26時間(使用電池および録音モードにより異なる)。インターフェイスは、USB 2.0、ステレオミニジャックを備える。
本体サイズは約35.4×13.9×132.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約64g(電池含む)。
●3マイク搭載モデルこのほか、モノラルの指向性マイクと全指向性のステレオマイクの計3基を搭載したICレコーダ「ICR-PS504RM」、「ICR-PS502RM」も同時に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は前者が2万円前後、後者が15,000円前後の見込み。対応OSはWindows XP/Vista/7。
3基のマイクを切り替えて利用することで、セミナーや講義、会議などの録音に好適とする。記録は16bit/44.1kHzのリニアPCMに対応する。独自の省電力LSI「DIPLYエンジンII」を搭載し、単4形乾電池1本で約9時間~26時間の長時間録音に対応。
また、約300Hz以下の音をカットする「ローカットフィルター」、再生時に低域と高域ノイズを低減して声を聞きやすくする「クリアボイス機能」、音程を変えずに再生速度を50%~200%の間で21段階に調節して再生する「再生スピード調節機能」などを搭載。ICR-PS504RMではさらに、再生時に背景ノイズをキャンセルする機能を備える。
内蔵メモリはICR-PS504RMが4GBで、ICR-PS502RMが2GB。記録時間はICR-PS504RMの場合、44.1kHz/16bitリニアPCM時が約6時間、320KbpsのステレオMP3時が約27時間、最長の32KbpsモノラルMP3が約273時間。ICR-PS502RMはそれぞれのモードほぼ半分の記録時間となる。
ICR-PS504RM | ICR-PS502RM |
インターフェイスは、USB 2.0、ステレオミニジャックを備える。本体サイズは共通で、約35.4×13.9×103mm(同)、重量は約53g(電池含む)。
(2010年 2月 16日)
[Reported by 劉 尭]