カシオ計算機は、電子辞書EX-wordシリーズを一新し、主要7機種を2010年1月15日から順次発売する。価格はオープンプライス。
今回発表の機種すべてに独自の「Blanview(ブランビュー)」カラー液晶を搭載し、一挙に世代交代を行なった。
Blanview液晶は、屋内外を問わずに高い視認性と低消費電力を両立させた透過型液晶で、画面の白さを追求するとともに、光の透過率を従来の約1.3倍に高めたという。バックライトの消費電力は、屋内においては従来の透過型液晶の約1/2(半透過型液晶の約1/3)に抑えられるとしている。
電源は単四電池から単三電池へと変更されたが、筐体サイズと重量は、ほとんど変わっていない。電池寿命は従来の約130時間から約150時間へと延びた。また、充電池であるエネループ、充電式エボルタにも対応しており、110時間駆動できる。
基本的なコンテンツや操作システムは前モデルを継承しているが、カラー液晶搭載に伴い、色つきの「カラー付箋」、フリーハンドで書ける「カラーノート」、マーキングできる「カラーマーカー」などの、色を生かした学習支援機能が追加されている。
EX-wordの特徴であるアクションセンサーも搭載されており、読書コンテンツを読む際は、本体を傾けるだけで縦位置で表示されるなどの操作ができる。また、内蔵する読書コンテンツも、日本文学を300作品に強化し、新たに世界文学100作品も内蔵している。
今回発表された7機種共通の仕様は、次の通り。
メインパネル5型Blanview液晶、528×320ドット。本体サイズ148.5×106.5×18.9mm、約300g(電池込み)。インターフェイスはUSB/ヘッドフォン/microSDスロット。
発売日は中学生モデルのみ2010年2月中旬、その他の機種は2010年1月15日。
●プロフェッショナルモデル1機種プロフェッショナルモデル「XD-A10000」は、シリーズのハイエンドモデル。コンテンツ数は150と最大で、「ランダムハウス英和大辞典」をはじめ、英語、国語、実務など各方面のコンテンツを多数収録する。店頭予想価格は60,000円前後。
XD-A10000(ブラックサファイア) |
ビジネスモデル「XD-A8500」は、コンテンツ数130。店頭予想価格は38,000円前後。4色のカラーバリエーションがある。
XD-A8500BS(ブラック&シルバー) | XD-A8500PK(ピンク) |
XD-A8500BU(ブルー) | XD-A8500VT(バイオレット) |
XD-A6800(シャンパンゴールド) |
趣味モデル「XD-A6800」は、コンテンツ数130。「現代俳句歳時記」、「ホームメディカ家庭医学館」など個人に向けたコンテンツを多く収録する。店頭予想価格は38,000円前後。
生活・総合モデル「XD-A6500」は、コンテンツ数100。「今日の夕ごはん365日」、「週末カンタンきれい食ダイエット」など生活関連コンテンツが多い。店頭予想価格は36,000円前後。4色のカラーバリエーションがある。
XD-A6500GD(シャンパンゴールド) | XD-A6500BK(ブラック) |
XD-A6500WE(ホワイト) | XD-A6500RD(レッド) |
XD-A9800(ホワイト) |
大学生モデル「XD-A9800」は、コンテンツ数120。「ジーニアス英和大辞典」、「オックスフォード現代英英辞典」など英語関連コンテンツが多い。店頭予想価格は47,000円前後。
高校生モデル「XD-A4800」は、コンテンツ数120。「センター試験 英語リスニングトレーニング」など受験に向けたコンテンツも収録される。店頭予想価格は38,000円前後。6色のカラーバリエーションがある。
XD-A4800WE(ホワイト) | XD-A4800BK(ブラック) | XD-A4800PK(ピンク) |
XD-A4800BU(ブルー) | XD-A4800FP(フラッシュピンク) | XD-A4800YW(イエロー) |
中学生モデル「XD-A4800」は、コンテンツ数100。「中学1・2年の総復習 英語/国語/社会/理科/数学」など学習コンテンツが収録される。店頭予想価格は33,000円前後。2色のカラーバリエーションがある。
XD-A3800WE(ホワイト) | XD-A3800PK(ピンク) |
(2009年 12月 16日)
[Reported by 伊達 浩二]