東芝、業界最大64GBの組み込み向けNANDフラッシュメモリ

12月15日 発売



 株式会社東芝は15日、携帯電話やカメラなど携帯機器向けの組み込み向けNANDフラッシュメモリ新製品のサンプル出荷を開始した。2010年第1四半期より量産を開始する。

 JEDECのeMMC(Embedded MultiMediaCard)規格に準拠したNANDフラッシュメモリ。32nmプロセスの32Gbit NANDフラッシュメモリを16枚と、コントローラ1枚の計17枚を積層し、組み込み向けNANDフラッシュメモリとして業界最大の64GBを実現。インターフェイスはMMCA Version 4.4準拠のHS-MMCで、搭載機器の開発を容易にした。

 容量ラインナップは64GBのほか、32GB/16GB/8GB/4GB/2GBを用意。量産開始は64GBと16GBが2010年第1四半期、32GB/8GB/4GBが同第2四半期、2GBが同第3四半期。

 データ転送速度はリード37MB/sec、ライト20MB/sec、4GBと2GBモデルはリード22MB/sec、ライト9MB/sec。パッケージは153ボールのFBGA。電源電圧はメモリが2.7~3.6V、インターフェイスが1.65~1.95V、2.7~3.6V。バス幅はx1/x4/x8。

(2009年 12月 15日)

[Reported by 山田 幸治]