ソニーは、世界最小/最軽量のUSB接続静脈認証ユニット「FVA-U1」を12月18日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は3万円前後の見込み。対応OSはWindows XP/Vista(32/64bit)。インターフェイスはUSB。

使用イメージ

　独自の指静脈認証技術「mofiria」(モフィリア)を採用。近赤外LED光を指の静脈に向け斜めに照射し、体内で拡散した光をCMOSセンサーで撮像する反射散乱方式により、平面の配置と小型化を可能にした。さらに、指静脈の画像からパターンを抽出し、同時に指位置を補正することで、高速、高精度な操作が行なえるとしている。

　今回の製品は、1/10インチのイメージセンサーを搭載し、高輝度の赤外LEDを用いてLEDの数を減らし、USB接続の指静脈認証ユニットとして世界最小、最軽量を実現した。本体サイズは70×58×14.5mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約33g。

　静脈情報の登録、認証の独自アルゴリズムとエンジンを一体化した専用のLSIを搭載。耐タンパ構造により、静脈の情報を安全に本体内に格納し、ネットワークなどを経由せず、ユニット単体で運用できる。

　対応ソフトウェアは別売で、ディー・ディー・エス、日本セキュアジェネレーション、ソリトンシステムズ、アイ・ビー・イー・ネット・タイムが開発予定。ソニーはmofiria対応SDKを提供する。主に企業、病院、文教などセキュリティニーズの高い市場をターゲットとする。