セイコーエプソン株式会社は、スキャン速度を高速化したフラットベッドスキャナ「GT-X820」を9月10日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は29,000円台の見込み。対応OSはWindows 2000/XP/Vista/7、Mac OS X 10.3.9以降。インターフェイスはUSB 2.0。

　原稿台に白色LEDを2本用いて光量を大幅に増やし、スキャン速度を従来機種「GT-X770」の約2倍に高速化。L判で5秒、A4原稿で6秒になったという。さらに、光量が増加したことにより、光源のウォームアップを待たずにスキャンできる。

　センサーはRGB各色4ライン(計12ライン)の「αHyper CCD II」を搭載。解像度は最大6,400dpi。読み取り階調はRGB各色16bit。

　ドキュメントスキャンは2方向からの光で原稿の影を低減できるほか、モノクロスキャン時に画像と文字部分をそれぞれ最適なモードでスキャンする「画像はっきり」機能を新たに搭載した。

　フィルムスキャンに対応し、ブローニーフィルムはGT-X770と比べて約1.8倍の読み取り領域になり、複数コマ同時スキャンに対応した。また、ゴミやキズを除去する「DIGITAL ICE」が、フィルムだけでなく反射原稿も対応し、紙焼き写真の修復も可能になった。

　本体サイズは280×485×118mm（幅×奥行き×高さ）、重量は約4.1kg。