シャープ、モバイルインターネットツール「NetWalker」発表会
〜年内10万台出荷を目指す

NetWalker

9月25日より順次発売
価格:オープンプライス



 シャープ株式会社は27日、モバイルインターネットツール「NetWalker PC-Z1」を発表。これに伴い発表会を都内で開催した。

 NetWalker PC-Z1は、OSに「Ubuntu 9.04」を採用して汎用性を高めたモバイルインターネット端末。詳細な仕様については関連記事を参照されたい。

会場に展示されていたNetWalker PC-Z1 本体左側面。USB端子が見える 本体右側面。miniUSB、AC入力が見える
本体底面。microSDカードスロットが見える QWERTYキーボード。キーピッチは約14mmとなっている 付属のスタイラス。内蔵はできない
付属のACアダプタとの比較 iPhone、NetWalker、VAIO type Pを並べたところ VAIO type PとNetWalkerを開いて比較したところ
液晶の比較。文字サイズはほぼ同等か、type Pがやや大きい 表計算ソフトを起動しているところ ソフトは後から追加可能
松本雅史氏

 発表会の冒頭では、同社 代表取締役 副社長執行役員 商品事業担当の松本雅史氏が挨拶。同氏はまず、市場を取り巻く現状について、「携帯電話やPC、ネット対応TVの普及などにより、インターネットは欠かせないものになった」とする。

 また、グループウェアやオフィス文書、音楽、写真、地図、電子ブックなどのサービスがインターネットで普及することにより、クラウドコンピューティングのインフラ環境が整ってきたことを紹介した。

 これらのサービスを利用するためには、現在、携帯電話とネットブックのいずれかを利用することになるが、携帯電話では画面サイズやキーボードなどインターフェイス周りが、PCでは起動がかかったりバッテリが持たない問題があると指摘。同氏は、「この携帯電話とPCの間に存在するデバイスに大きな市場があると感じている」と述べた。

 そこで、携帯電話とPC事業両方を手がけるシャープから、“新たな提案”として登場するのが今回のNetWalkerであるとし、「クラウドコンピューティングの時代にふさわしいデバイスである」と位置づけた。

インターネットを取り巻く環境 携帯電話とPCの違い、メリットとデメリット “ケータイPlus One”として提唱するNetWalker

 NetWalkerの主な特徴としては、3秒でサスペンドから復帰する高速な起動、409gの小型軽量性、タッチパネルによる優れた操作性、そして10時間の長時間駆動の4点を挙げ、「モバイル機器に求められるすべての要素を搭載した」とした。

 製品名の由来でもある「ネットワークを歩いてもらうためのツール」が示すとおり、インターネットをメインとしたパーソナルユースだけでなく、OpenOfficeの搭載により、外出先でプレゼンテーションや資料の確認などが行なえ、ビジネスユースでも利用できることをアピール。さらに、将来的にmicroSDで辞書コンテンツなどを追加でき、「電子辞書ライクな利用も可能」とアピールした。

インターネットをメインとするパーソナルユースだけでなく、ビジネスユースにも有効 辞書コンテンツの追加により電子辞書のような利用もできる
新井優司氏

 製品紹介をしたパーソナルソリューション事業本部 副本部長の新井優司氏は、NetWalkerはポケットに入って常時持ち出してもらえる409gの軽量性、約3秒のクイック起動、約10時間の長時間駆動などによる“ケータイの機動力”と、ネットブックと同じ1,024×600ドット(SVGA)解像度の5型ワイド液晶、QWERTYフルキーボードなどによる“PCの使いやすさ”を兼ね備えたデバイスだとアピールした。

 また、直感的な操作が可能なタッチパネルと、立って両手でホールドしたままポインタ操作ができるオプティカルポイントの採用により“モバイルが求めた操作性”を実現。さらに、Microsoft Officeと互換性の高いオフィススイートOpenOfficeの搭載や、Webブラウザ「Firefox」、メールソフト「Thunderbird」の搭載により実用性を高めたことをアピールした。

 インターネットへの接続手段としては、IEEE 802.11b/g無線LANによる接続だけでなく、各キャリアが提供するUSBドングルで3G接続も可能であるとした。なお、対応するデバイスなどについては今後順次公開していく予定。

NetWalkerがターゲットとする市場 小型軽量による携帯性のメリット フルキーボードによるPCライクな使い勝手
オプティカルポイントの採用で立ったまま操作できる USBメモリやUSB対応の通信ドングルの対応

 質疑応答では、販売台数の目標についての質問がなされ、松本氏は、「2009年度内に10万台を目標に掲げており、2010年度には市場全体で50万台の規模を見込んでいる」とした。この数字に関しては、「この分野は新しいカテゴリではあるが、携帯電話ユーザー、PCユーザー、そして電子辞書ユーザーのいずれからでも、2台目としての需要があることから、数値としては相当期待できる」と強調した。

 さらに2010年度に関しては、「海外などではスマートフォンやMIDといったデバイスが盛んであり、今後積極的に展開して、販売台数を増加させたい」と説明した。

(2009年 8月 27日)

[Reported by 劉 尭]

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