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Google Chrome 88でFTPが完全廃止

 オープンソースブラウザプロジェクトのChromium Blogにおいて、Chrome 86よりFTPのサポートを段階的に終了し、88で完全に廃止にすることが明らかにされた。

 現在のGoogle ChromeにおけるFTPの実装は暗号化接続(FTPS)およびプロキシに対応しておらず、安全ではない。さらに、WebブラウザをFTPクライアントのように使う頻度が低下していることを踏まえ、同プロジェクトではChrome 72以降より段階的にFTPのサポートを終了させている。今回、廃止時期が明らかとなった。

 現在ベータ版が配信されていて、もうまもなく正式版が登場する「86」では、大半のユーザーでFTP機能を有効にしたままになるが、CanaryおよびBetaチャンネルではオフになる。オンにしたい場合は、「--enable-ftp」のコマンドラインで実行するが、フラグ「--enable-features=FtpProtocol」の設定を行なう必要がある。

 その次の87では、50%のユーザーでFTPのサポートをオフにする。ただ、利用したい場合は上記の手法で有効にできる。そしてさらにその次の88ではついに完全に削除される。