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Imagination、さらに演算効率を高めたモバイルGPU「PowerVR 9XE/9XM」

PowerVR 9XE/9XMの特徴

 英Imagination Technologiesは、モバイル/組み込み向けGPU「PowerVR 9XE/9XM」を発表した。

 スマートフォンや車載インフォテイメント、セットトップボックス、TVといった機器への搭載を見込んだ製品。2016年の「PowerVR 8XE」シリーズからフィルレート効率を向上させ、GUIやHMIといったインターフェイス、カジュアルゲームに最高のUXを提供するとしている。

8XE/8XEPはPowerVRでもっとも成功したIPに
PowerVR 9シリーズではエントリー/ミッドレンジ向けにさらに強化

 両製品ともに、パラメータ圧縮やタイルグルーピングなどの構造的強化によって前世代からバンド幅を25%以上改善し、メモリサブシステムの性能を向上。より大きなアドレス(36bit)を扱えるMMU(メモリ管理ユニット)や、エリアサイズに影響なくすべて標準で10bit-YUVをサポートする。

 TBDR(タイルベースデファードレンダリング)による超低消費電力のほか、ハードウェア仮想化によって同一プラットフォーム上に複数アプリ/OSを実行したシステム構築を可能とする「OmniShield」の対応、OpenGL ES 3.2、Vulkan 1.0などのグラフィックスAPI、RenderScript、OpenVX 1.1/OpenCL 1.2EPなどのコンピュートビジョンAPIをサポートする。

 オプションで、PowerVR独自のロスレスイメージ圧縮技術「PVRIC3」もサポートする。

 9XEでは、前世代と同じフィルレート効率を維持しつつゲーム性能を改善。

 9XMではフィルレート効率演算効率を強化。他社比で最大70%、8XEP比で最大50%の効率改善を達成し、4K以上の表示を行なうゲーム機やミッドレンジスマートフォン/タブレット、車載インフォテイメントなどに最適としている。

 9XEは、クロック当たり1ピクセルの「GE9000」と、同2ピクセルの「GE91000」、同4ピクセルの「GE9210」、同8ピクセルの「GE9420」がラインナップ。9XMでは同4ピクセルの「GM9220/9240」、同8ピクセルの「GM9240」がラインナップされる。

製品ラインナップ
スケーラビリティ
フィルレート効率
前世代との比較
バンド幅の削減
まとめ