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Imagination、新世代PowerVRアーキテクチャ「Furian」

 英Imagination Technologiesは8日(現地時間)、次世代のPowerVRアーキテクチャ「Furian」を発表した。

 Furianは、4K解像度およびVRやARといった高精細3Dグラフィックス向けアーキテクチャとなっており、14nm以降から7nm世代までのプロセスルール、VulkanやOpenVXといった新しいAPI、HDR処理、ニューラルネットワークなどを見据えた。

 プロセスルールのシュリンクを見据え、各ブロック間のパスを短くできるよう設計し直し、煩雑さを解消。これにより従来のRogueと比較して、演算性能の密度が35%、フィルレートの密度が80%、ゲーミング性能の密度が70~90%向上し、良いユーザー体験をより低消費電力で実現するとしている。

FurianとRogueの違い
従来(左)と比較してブロックごとのパスを短縮し、煩雑性を解消
エリア効率に重視したアーキテクチャ

 大きく変更されたのはALU(Arithmetic Logic Unit)で、パイプラインを16本から32本に増やして単純性能を2倍にした。パイプラインも、従来は積和演算ユニット(MAD)×2から、MAD+MULの構成となった。このため、新しい命令体型が利用されており、より効率的にマルチスレッディングが実行できるとしている。

 FurianのIPコアライセンスは既にライセンス開始をしており、これを最初に利用した最初のGPUコア「PowerVR Series8XT」は、2017年半ばに発表する予定としている。

ALUの変更