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AIによるランサムウェア保護機能を搭載したバックアップソフト「Acronis True Image 2018」

 アクロニス・ジャパン株式会社は、個人向けバックアップソフト「Acronis True Image 2018」を発売した。価格は5,480円から。

 新バージョンでは、AIベースの技術を組み込み、機能を強化したランサムウェア対策「Acronis Active Protection 2.0」を搭載した。

 通常のファイルアクセスをパターン学習させることで、不審なファイルアクセスを警告するほか、PC上で実行される全プロセスをリアルタイム監視し検証。従来では機能のオン/オフしかなかったが、今回はステータスや関連する情報を表示するなど“見える化”が図られている。

 また、本バージョンから同機能がMac OSでも利用可能となった。

Active Protection 2.0
機械学習
Mac OS対応
セキュリティダッシュボード

 バックアップ関連も基本機能が改善されており、システムドライブ含めたアクティブドライブのクローンを、再起動不要で作成可能となったほか、1クリックでWinPE(Windows Preinstallation Environment、Windowsプリインストール環境)ブートメディアの作成に対応。

 増分/差分バックアップも、Changed Block Tracker(CBT)ドライバによりリアルタイムでイメージファイルをモニタすることで速度を向上。全体の2~3割以下程度の小規模な変更の場合、最大3倍ほど高速化されるという。

 ネットワークの最適化も図られ、データセンター間との通信をマルチスレッド化し、復元速度を最大3倍に高速化。またTCPパラメータの最適化により、低速なインターネット環境での速度低下を抑えたとする。

アクティブディスクのクローン作成
WinPEブートメディア作成
増分バックアップ高速化
Continuousバックアップ
ネットワーク最適化
機能拡充

 パワーユーザー向けの機能としてはバックアップの仮想ドライブ変換機能が追加され、仮想マシンを使ったサンドボックスの復元テスト、Hyper-V搭載システム間での完全バックアップなどを実現した。

 True Imageではスマートフォンのバックアップも対応しているが、新たにNASへのワイヤレスモバイルバックアップ機能が追加。

 ソーシャルメディアバックアップ機能は、Facebookに加えてInstagramのバックアップも可能となった。なお、Instagramのバックアップ機能については9月末頃よりアップデートで提供予定としている。

仮想ドライブ変換
バックアップデータの可視化
NASへのワイヤレスモバイルバックアップ
Instagramバックアップ

 製品はボックス販売される「Acronis True Image 2018」および、クラウドストレージ250GBが付属する「Acronis True Image 2018 Advanced」、同1TB付属の「Acronis True Image 2018 Premium」の3ラインナップを用意。ブロックチェーン認証やソーシャルメディアバックアップ、クラウド関連機能など一部利用できる機能が異なる。

ラインナップ
機能比較(一部)

 価格は以下の通り。

製品価格
Acronis True Image 2018 1台5,480円
Acronis True Image 2018 3台8,780円
Acronis True Image 2018 5台10,980円
Acronis True Image 2018 Advanced 1台(1年/250GBクラウドストレージ付属)5,480円
Acronis True Image 2018 Advanced 3台(同上)8,780円
Acronis True Image 2018 Advanced 5台(同上)10,980円
Acronis True Image 2018 Premium 1台(1年版/1TBクラウドストレージ付属)10,980円
Acronis True Image 2018 Premium 3台(同上)16,480円
Acronis True Image 2018 Premium 5台(同上)17,580円

 都内で開催された製品発表会には、アクロニス・ジャパン株式会社 代表取締役の大岩憲三氏、同社マーケティングシニアディレクターの宮田誠氏らが登壇。

アクロニス・ジャパン株式会社 代表取締役 大岩憲三氏
同社マーケティングシニアディレクター 宮田誠氏

 大岩氏は、Acronisの提唱する「データは空気と同じようになくてはならない存在」という言葉も、ランサムウェアなどが猛威をふるったことで伝わりやすくなったのではないかと述べ、データ損失のリスクはすぐそばにあり、対策を行なうことの重要性をアピールした。

データは空気のように必要不可欠なもの
損失リスクはすぐそこに
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