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AMD、6年前の“Llano”による損失で株主訴訟。32億円支払い
2017年9月4日 13:56
米ニューヨークのLabaton Sucharow法律事務所は8月25日(現地時間)、AMDの株主らがAMDを起訴した裁判で2,950万ドルの和解金を得たと発表した。
Llanoは2011年6月にリリースされた初のAPU。2011年の4月時点でAMDは、2010年には歩留まりの問題があり、Llano成功のために必要な十分な量が確保できるのは2011年6月だとし、公約どおり同年6月に発売した。
しかし原告(株主ら)は、少なくとも2011年初頭には大幅な歩留まりの問題があり、もっとも重要な顧客基盤である流通チャネルに提供できなかったとした。この歩留まり問題は2011年9月末に明らかとなったが、原告はこの問題で2012年のチップ需要を弱める原因になったと主張した。
AMDは2012年にLlanoに対する需要が高まるとし、市場を強く期待させたが、結果的に、AMDは2012年10月にLlanoの在庫で1億ドルの評価損を計上し、株価は1株あたり9.1ドルから2.62ドルに激減した。よって、株主らはAMDが歩留まりの問題について虚偽の申し立てをし、株主に損害を与えたとし訴え、今回それが認められた。