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Oは「Oreo」のO。Android 8.0 Oreoが正式リリース

〜Adobe RGBやマルチディスプレイに対応

 Googleは21日(米国時間)、Android 8.0となる「Android Oreo」の正式リリースを発表した。1画面で2つのアプリを実行できるピクチャー・イン・ピクチャー(PiP)機能や、テキストの表示最適化や、絵文字を含んだフォントのダウンロードが新たにサポート。バックグラウンド実行数の制限といった最適化がなされるなど、ユーザー体験を向上させるアップデートとされる。

 オープンソースプロジェクトとしてのAndroidであるAOSPでは本日からAndroid Oreoが利用可能。PixelやNexus 5X/6Pについては現在キャリアでのテスト中とのことで、近日中にアップデートが提供される見込みだ。Googleでは、そのほかの主要メーカーともアップデートについて調整を行なっており、2017年末をめどにアップデートが配信される。

 また、対応するPixel/Nexusのユーザーであればベータプログラムに参加することで即日利用可能だ。

 外観的な変更としては、フォントサイズの表示自動最適化に対応した。アプリ開発者は特別に意識をせずとも字間などが最適化されるため、動的に表示テキストが遷移するアプリなどに好適とする。また、アダプティブアイコン機能も追加され、ランチャーやデバイスごとに異なったアニメーションや見た目のアイコンを表示可能となった。

 機能的には、アプリごとのカラープロファイル適用に対応した。広色域の表示が可能なデバイスやアプリの使用時にAdobeRGB やDCI-P3が適用可能となるなど、本格的な画像映像編集なども行なえるようになると思われる。さらに、マルチディスプレイをサポート。ディスプレイごとのリソース管理や表示設定が可能となっている。

 PiPは追加的に表示するアプリのサイズを自由に変更でき、ビデオ通話を行ないながら予定を確認するといったことも可能。さらに、アプリ開発者にとっても対応が容易としているのも特徴だ。

 ローレイテンシを実現するネイティブオーディオAPI「AAudio」が追加され、LDACもサポートするなど、グラフィックとサウンドの両面で表示も機能も向上している点は既報のとおりだ("次期OS"Android O"の開発者プレビューが公開。ソニーの協力によりLDACをサポート")。

 最適化も施されており、バックグラウンド実行可能数が削減されバッテリ持ちが向上が望めるほか、ランタイムの更新によってOSとアプリの両方で効率が向上したという。