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東芝、2.5インチで30TBを実現した業界最速SSD

~SSD上のDRAMをメインメモリとして使えるモデルも

PM5/CM5シリーズ

 東芝メモリ株式会社は8日、2.5インチサイズで最大30.72TBの容量を実現したエンタープライズ向けSSD「PM5」シリーズなどを発表した。すでにOEM向けのサンプル出荷を開始しており、2017年第4四半期以降順次出荷を拡大する。

 業界で初めて64層積層プロセスを用いた3次元フラッシュメモリを搭載したエンタープライズ向けSSD。容量ラインナップは400GB~30.72TBまでを取り揃えたほか、耐久性は1/3/5/10DWPD(Drive Write Per Day)の4種類を用意した。

 また、初めて「MultiLink SAS」アーキテクチャを採用し、シーケンシャルリード最大3,350MB/s、シーケンシャルライト2,720MB/s、ランダムリード40万IOPSを達成。SASインターフェイスのSSDとしては業界最速を実現でき、PCI Express接続モデルに近い高性能を達成する。

 さらに、独自のマルチストリームライト技術を搭載。データ属性をもとにSSDへのデータ記録位置を仕分け/管理する機能で、ライトアンプリフィケーションの低減により、ガベージコレクションの発生回数を最小化、性能と寿命、QoSの向上を実現した。

 このほか、NVM Express接続の2.5インチ/アドインカードタイプのSSD「CM5」シリーズも同時発表。容量は800GB~15.36TBで、耐久性は1/3/5DWPDを用意。デュアルポートPCI Express 3.0 x4に対応し、スキャッターギャザーリストやコントローラメモリバッファ機能のサポートにより、NVMe over Fabrics環境に対応する。

 さらに、不揮発メモリ領域機能オプションを用意し、SSDに搭載されているDRAMの一部をホストシステム側のメモリとして利用でき、高価な不揮発DIMMを必要としないシステムメモリの拡張を実現。ランダムリードは最大80万IOPS、ランダムライトは最大24万IOPS(5DWPDモード時)と22万IOPS(3DWPDモード時)で、18Wの低消費電力も特長。マルチストリームライト技術も搭載する。