ニュース

人間を4本腕にするロボットアーム。東大・慶應大が開発

 東京大学、慶應義塾大学の研究チームが開発した、人間を4本腕にするロボットアーム「MetaLimbs」の解説動画がYouTubeで公開されている。

 人間は器用な指でさまざまなことができるが、腕が2本しかないという制約もある。その制約を打破するために開発されたのがロボットアームのMetaLimbsだ。バックパックのような形で背負うと、肩甲骨のあたりからもう2本の機械の腕が生える形となる。

 おもしろいのは、このMetaLimbsが足の動きを検知して動かす仕組みになっている点だ。ユーザーの膝と足の甲は光学位置追跡センサーを取り付ける。これで、足の位置と回転を検知し、ロボアームで足の動きを腕の動きとして再現する。

堅牢性が増せば、阿修羅バスターもできるようになるかもしれない

 また、足の甲にはつま先の曲げを検知するセンサーも取り付ける。これにより、ロボアームでものを把持できる。さらに、ロボアームの指にはタッチセンサーがあり、ものを把持すると、その感触がフォースフィードバックでつま先に伝えられるので、正確にものをつかめる。

 足を自由に動かすため、基本的には座りながらで利用するが、ロボアームを大きく動かす必要がない時は立位でも利用できる。デモでは、ロボアームに画板を持たせながら、自分の両手で作業するシナリオが紹介されている。

 また、手の部分は別のアタッチメントに取り替えることで、半田ごてを持たせ、自分の手とロボアームで作業するという細かな動作にも応用できるようだ。