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Intel、「ロボットの目」となる深度カメラ搭載の組み込み機器開発キット

 Intelは、ロボット向け組み込みコンピュータ「Euclid」の開発キットの予約を開始した。被写体の距離情報を取得可能なRealSense深度カメラを備える同製品は、モーションキャプチャ機能も備えるため、インタラクションのあるロボットの開発に好適とする(RealSenseについては過去記事も参照"【IDF特別編】RealSenseが目指すコンピュータの新しいまなざし")。価格は399ドル(約4万5千円)。

 Euclidは、深度カメラとしてステレオ赤外線カメラを2基、通常のRGBカメラを1基搭載する。センサーとして加速度センサー、コンパス、ジャイロスコープ、環境光、近接センサー、高度計、湿度計、気温計、温度計等を装備。GPSにも対応しており、さまざまな応用が可能となる。

 画像処理用のASICが搭載され、高解像度・高フレームレートを低消費電力で実現し、3Dスキャンにも利用となる。カメラはキャリブレーションをうけた状態で出荷される。モーショントラッキング用のミドルウェア等も用意され、抽象化されているため、開発者がこれらの機能を格段に利用しやすくなるという。OSにはUbuntu 16.04が採用されている。

 CPUにはAtom x7-Z8700(4コア/1.6GHz)を採用。メインメモリはLPDDR3-1600を4GB、ストレージにはeMMC 32GBのSSDを搭載。理論上の消費電力は5Wとなっており、高い省電力性を実現している。3.8V 2000mAhのバッテリを搭載するが、別電源からの供給も可能。

 インターフェイスはUSB 3.0のほか、mini HDMIやIEEE 802.11n、Bluetooth 4.0、マイクロSDカードなどをサポートする。