ハル研究所、MZ-80Cエミュレータ付きの手のひらPC「PasocomMini」

PasocomMini

　株式会社ハル研究所は、往年のシャープ製一体型PC「MZ-80C」を模した手のひらサイズのPC「PasocomMini」を、BEEP秋葉原の店頭およびECショップにて6月1日より予約開始し、10月中旬に発売する。税別価格は19,800円。

　1979年にシャープより発売されたMZ-80Cをミニチュアサイズで再現し、パソコンミニシリーズの第1弾として発売。筐体サイズをオリジナルの4分の1に抑えた手のひらサイズとしながら、実機に備わっていた各種開閉機構を再現した。

　ディスプレイのフードを外して画面シートを交換することでさまざまなシーンを演出できるうえ、カセットデッキも開閉し、付属のカセットテープの入れ替えギミックも装備している。

　ハードウェアとしてはシングルボードコンピュータの「Raspberry Pi A+」を内蔵。プログラミング環境として、株式会社スマイルブームの「SmileBASIC」を標準で搭載し、USB HIDクラスの機器が扱えるほか、GPIOへのアクセスも容易に行なえるとしている。microSDカードスロットも装備する。

　また、MZ-80シリーズのハードウェアエミュレーション機能を搭載しているため、当時のパソコン雑誌に掲載されていた数々のマシン語プログラムを実行可能。SmileBASICからエミュレータをコントロールできるため、CPUの実行停止やトレース実行、ブレイクポイント設定やメモリの読み書き操作が行なえる。

　開封後すぐに遊べるよう、当時人気のあった3本のゲームソフトを収録する予定としており、タイトルについては今後発表する。

　なお、本体にディスプレイやキーボード“っぽい”ものを搭載しているが、それらは機能せず、別売りのHDMI接続のディスプレイや、USB接続のキーボードといった機器を接続して操作する。本体サイズは102.5×71.25×32.5mm(幅×奥行き×高さ)。