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Samsung、360度全天周カメラ「Gear 360」新モデルを発表
~360度動画のライブ配信やiPhoneでの利用にも対応
2017年3月30日 00:00
Samsung Electronicsは、360度全天周カメラ「Gear 360」新モデルとなる「SM-R210」を発表した。グローバルで2017年4月中旬から下旬の発売を予定しており、価格は229ドル。
従来モデルのGear 360は、球状の本体に180度写真を撮影できるカメラを2眼で搭載し、4K解像度(3,840×2,160ドット)での360度動画が撮影できるカメラとして話題となった。ただ、球状の本体に2眼分の撮像素子とレンズや制御基板、バッテリなど全てを収納する仕様だったことで、本体の直径が大きくなってしまい、前後2つのカメラで撮影した画像をつなげて1枚の360度画像に加工するスティッチを行なう場合に、周辺部のつなぎ合わせがやや乱れるという問題があったという。
それに対し新モデルのSM-R210では、きのこ状のボディを採用し、球状カメラ部分の直径を小さくし、2眼カメラの距離を従来の56mmから30mmに狭めることで、スティッチの問題を改善。また、1.34μmと従来よりもセルサイズの大きい撮像素子と、F値2.2のレンズを採用することで、低照度での画質も向上しているという。
きのこ型ボディを採用することで熱への対応も容易となり、従来よりも長時間の撮影が可能となっている。具体的には、2K解像度での動画撮影時には約120分の連続撮影が可能という。また、スティッチにかかる時間も47%高速化されている。
そして、新たに360度動画のライブ配信に対応。スマートフォンとWi-Fi Directで接続するか、PCとUSBで接続することで、YouTubeやFacebookなどのSNSや、Samsung VRなどの360度映像共有サービスなどに転送し、ライブ配信や共有が可能となる。
さらに、従来モデルでは対応スマートフォンがGalaxy S6、S6 edge、S6 edge+、Note 5、S7、S7 edgeとGalaxyシリーズのフラッグシップモデルのみだったが、新モデルではGalaxy S6、S6 edgeおよびNote 5以降のフラッグシップモデルに加えて、ミドルレンジモデルのGalaxy A5およびA7にも対応(それら以外のGalaxyシリーズや他社製Androidスマートフォンは未対応)。さらに、iPhone 6S、6S Plus、SE、7、7 PlusとiPhoneにも対応(OSはiOS 10.0以上)。PCは、Windows PCに加えてMacもサポートされる。
1眼あたりの撮像素子の解像度は約150万画素で、2眼合わせて約300万画素での360度静止画撮影が可能。また、360度動画は4,096×2,048ドット/24fpsでの撮影に対応し、業界最高解像度での360度動画撮影が可能としている。本体サイズは従来モデルから20%ほどの小型化を実現するとともに、重量も約130gと10%ほど軽くなっている。また、IP53準拠の防滴防塵仕様にも対応。記録メディアはmicroSDカードを利用し、最大256GBのmicroSDカードを利用可能。USBポートはUSB Type-Cとなり、充電しながらの撮影にも対応するとしている。本体サイズは46.1×45.1×100.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は130g。
なお、詳細スペックや実機写真などは、追って紹介する。