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NHK、気象情報の手話CG映像の自動生成システムを開発

~検証サイトを公開

 NHKは、気象庁が発表する気象情報をもとに、CGの手話による天気予報動画の自動生成技術の開発および、検証サイトの開設を発表した。

 NHKでは、聴覚障碍のある人々へのサービス拡充に向け、気象情報を伝える手話CGの自動生成システムの研究開発を進めている。

 システムは、手話通訳士の動作をモーションキャプチャーで記録し、基本的な手指動作や表情などを表すCGをあらかじめ用意し、聴覚障碍者や手話通訳士の意見を参考に作成した天気予報の手話表現をベースに、気象庁から発表される天気や気温のデータと、基本動作を表すCGを組み合わせることで、手話CGの動画を自動的に生成する。

 今回の検証サイトは、自動生成された手話CGの表現の分かりやすさ、自然さについての評価や意見を募るために開設されたもの。

 サイトでは、関東7都県の天気予報の手話CGを、1日3回(5時/11時/17時)自動更新する。

 今後、対象の地域の拡大や緊急時の警報などの提供も検討するとともに、障害者や高齢者に分かりやすく情報を伝達する「人にやさしい放送技術」の研究を進めていくとしている。

仕組み