ニュース
大学生の大学生による大学生のためのPC、「LAVIE Note Mobile」
~4年保証も利用可能
2017年2月7日 16:51
NECパーソナルコンピュータ株式会社(NEC PC)は7日、2017年春モデルとして「LAVIE」シリーズのモバイル3機種を発表。これに合わせて、都内で記者発表会を開催した。
発表会では、13.3型の2in1では世界最軽量となる約769gを実現した「LAVIE Hybrid ZERO」、およびB5モバイルノート「LAVIE Note Mobile」の2機種に焦点が当てられ、解説がなされた。
日本の若年層のPC所有率は世界最低水準
冒頭では、同社代表取締役 執行役員社長の留目真伸氏が、新製品投入の背景について説明。まず、日本の若者は他国と比較してPCの所有率が少ないという課題を挙げ、NECがこの問題解決に向け、PCの活用促進やプログラミング教室、WDLCを通じた啓蒙活動などを行なっていると紹介した。
日本では、若年層でも中学校、高校、大学へと進むに連れPCの所有率は増えているが、同社のアンケートによると、PCを普段持ち歩かない大学生も多く、なおかつPCスキルに自信がないと答えた人も多い。また、社会人になってからPCを利用しなければならない業務はあるものの、企業の採用担当者の声によると、近年の若者のPCスキルの低下を実感しているという。
大学生の声を聞いてみたところ、PCを持ち歩かない派は「壊れたり忘れたら怖い」、「重いからしょっちゅうは持ち歩かない」と言った声が多く挙がったという。そこでNEC PCは、今回のLAVIE Hybrid ZEROとLAVIE Note Mobileで「キャンパスモバイル」を謳い、大学生向けに最適化された堅牢性と製品デザイン、そしてサービスを実現したと位置付ける。
特にNEC PCがアピールするのが、大学生活4年間をフルサポートする「あんしん保証サービス 4年版」だ。17,200円でメーカー保証を4年に延長するとともに、落下や水こぼしなどによるユーザーの過失もカバーする(1回あたり10万円を上限に何回でも修理対応)のが特徴で、先ほど大学生の声として挙げられたユーザー過失による破損の心配をなくす。新製品が実現した軽量性や堅牢性とともに、武器として大学生向けにアピールしていくとした。
IT活用力を向上させる2in1のLAVIE Hybrid ZERO
続いて、同社商品企画本部 プロダクトエバンジェリストの森部浩至氏が新製品の特徴について解説した。新しい13.3型のLAVIE Hybrid ZEROについては、クラムシェルと2in1に分かれていた旧モデルから2in1に統一させ、なおかつ世界最軽量の769gを実現したことをアピールした。
この2in1というスタイルこそが、NECが大学生向けに推すポイントの1つ。同社が現役大学生のカバンの中身を調査したところ、書籍/雑誌、教科書、ノート、手帳、PC、タブレット、電子辞書といったものが入っていることが多かったという。2in1であれば、Outlookのスケジューラ機能で手帳代わり、OneNoteでノート代わりになり、電子書籍も持ち運べることから、荷物量を大きく減らせ、身軽な新生活を始められるとした。
その一方で、満員電車内での150kgf圧迫にも耐えられる堅牢性についてもアピールされ、ラグビーチームNECグリーンロケッツに所属する体重108kgのフォワード、山田龍之介選手が登壇し、LAVIE Hybrid ZEROの上に乗った後でも本機が正常動作する演出を見せた。
なお、従来と同様のマグネシウムリチウム合金のほか、新たに採用したタッチセンサーを内蔵した液晶ディスプレイも軽量化に貢献しているとした。
大学生も開発に関わったLAVIE Note Mobile
一方、新たに加わったLAVIE Note Mobileシリーズは、開発段階から大学生が関わったという。具体的には、女子大生の声を代弁して企業と新しい商品/サービスやプロモーション企画を共創する大学生コミュニティの「Calla(カラー)」が関わったとしており、LAVIE Note Mobileには大学生が求めるモビリティ、デザイン、安心感の3つの要素を満たしたという。
また、図書館でも使えるファンレス設計や、12~13時間の長時間バッテリ駆動、狭額縁液晶、背面に集約したインターフェイス、通風口がないデザイン、フルHDのIGZO液晶、150kgfの面耐圧、19mmのキーピッチなども特徴とした。
発表会の後半には女子大生タレントの近藤カコさんもゲストとして招かれ、天秤でほかのノートPC製品とLAVIE Hybrid ZEROを比較し、デジカメやモバイルバッテリなどを加えてもLAVIE Hybrid ZEROの方が軽いことがアピールされるなど、終始一貫して大学生向けのメッセージが強い発表会であった。
留目氏は最後に、「LAVIEはフランス語で生活を意味しており、生活の中で浸透するPCを目指している。しかし、生活にあったコンピューティングはあるのに利用されていない。それは、技術がそこにあるのに、人々の生活を理解していなかったからという、メーカーとしての反省がある。今回の学生たちの例のように、ニーズを汲み取りながらこの問題を解決していく」とまとめた。