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ASUS、常識を超えた新デザインのマザーボード「ROG MAXIMUS IX APEX」

~パフォーマンスエンスージアスト向け

ROG MAXIMUS IX APEX

 台湾ASUSは1月4日(現地時間)、Intel 200シリーズチップセットを搭載したマザーボードを発表した。リリースの中で、1月6日(日本時間)に発売されない製品についての詳細について触れられているので、ここで紹介したい。

ROG MAXIMUS IX APEX

ROG MAXIMUS IX APEX

 「ROG MAXIMUS IX APEX」は新たなラインナップで、これまで最上位として存在していたEXTREMEとは異なり、パフォーマンスエンスージアストのために合理化されたデザインを採用しているという。

 基板は一目で分かる通り、ネジ穴はATXフォームファクタに準じながらも、エッジの一部をくり抜き、スタイリッシュに見えるデザインを採用。DDR4メモリスロットはあえて4基から2基まで削ぎ落とし、信号線の品質を高めた。同社によると、DDR4を4,266MHz以上までオーバークロック可能で、ラボでは4,415MHzを達成したという。

ATXフォームファクタだがメモリスロットは2基だけ
メモリスロットが4基の製品のDQラインの信号の“目”。100個のサンプルを表示している。ご覧の通り
APEXの信号の“目”。ご覧の通り誤差が少ない

 もう1つ基板上に見えるメモリスロットは、DDR3メモリスロットを改造した独自の「DIMM.2」スロットとなっている。PCHのPCI Express信号線に直結しており、専用のDIMM.2変換基板を用いてM.2のSSDを装着する。この利点は、既存のメモリ用クーラーを流用してM.2のSSDを冷やせることで、M.2 SSDが高温になると速度が低下する現象を抑えられる。

 ちなみにこのスロットはDDR3メモリのスロットを流用しているが、誤挿入を防ぐためのキーが付いており、DIMM.2変換カード以外は挿せないようになっている。

DIMM.2専用の変換基板
スロットはDDR3スロットを流用するが、誤挿入できないようにキーが付いている

 このほかのROGシリーズで搭載されているオーバークロック向け機能は全て継承しており、デュアルBIOS、0℃以下でも起動できるLN2モードスイッチ、起動時のみ動作クロックを抑えるSlow Modeを搭載。AURA RGBによる発光も可能。オーディオ面も重視しており、ESS製の「Sabre DAC」をヘッドフォンアンプとして採用する。

 拡張スロットはPCI Express 3.0 x16×3(x16+x0+x4またはx8+x8+x4)、同x1×2。ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×4、M.2×2。HDMI 1.4bおよびDisplayPort 1.2、USB 3.1を2基備える(うち1基はType-C)。

ROG MAXIMUS IX EXTREME

完全に水冷向けになったROG MAXIMUS IX EXTREME

 Extended ATXフォームファクタの最上位、「ROG MAXIMUS IX EXTREME」は完全に水冷向け仕様になった。CPUとVRM部にBitspower製の水枕を採用。また、水の流量や温度、水漏れを監視できるセンサーを全て内蔵しており、完全に一体化しているため、箱から出してすぐに水冷化できることをウリとする。

 ファンヘッダも水冷に最適化しており、8基のヘッダがボード下部および右上にに整然と並んでいる。Fan Xpert 4ソフトウェアを利用し、これらのファンのコントロールおよびモニタリングを行なうようになっている。また、組んだ時の見栄えが良くなるよう、メイン用ATX 24ピンコネクタやUSB 3.1のピンヘッダなどもマザーボードに対して水平に出ている。

 このほか、下位のFORMULAと同様、マザーボードと一体化されたバックパネルやAURA RGBによるイルミネーション機能などを搭載。また、IEEE 802.11ac無線LAN、Bluetooth 4.1、IntelのGigabit Ethernet、2基のUSB 3.1ポート、そしてThunderbolt 3ポートを備えており、接続性にも富んでいる。

 拡張スロットはPCI Express 3.0 x16×3(x16+x0+x4またはx8+x8+x4)、同x4×1。ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×8、M.2×2。HDMI 1.4bおよびDisplayPort 1.2も備える。

ROG STRIX Z270I GAMING

ROG STRIX Z270I GAMING

 小型フォームファクタユーザー待望の「ROG STRIX Z270I GAMING」も発表されている。APEXと同様メモリスロットは2基で、公式でサポートするメモリ速度は共通となっており、なおかつレイテンシを削減したデザインとなっている。

 また、Mini-ITXながら強力な電源回路を備えており、Core i7-7700KのCPUを5GHzで常用できるという。同社の200シリーズマザーボードの特徴の1つであるデュアルM.2スロットも継承し、前面のスロットはPCHとともにSSDを冷やすヒートシンクが付いている。さらに、AURA RGBによるイルミネーションも備える。

 拡張スロットはPCI Express 3.0 x16×1。ストレージインターフェイスはSATA 6Gbps×4、M.2×2。IEEE 802.11ac無線LAN、Bluetooth 4.1、Intel製Gigabit Ethernet、HDMI 1.4bおよびDisplayPortなども装備する。