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発売迫るMSI製VR用バックパックPCを触ってきた
~VR Oneフォトレポート
2016年11月24日 18:34
エムエスアイコンピュータージャパンは24日、都内にてVR用バックパックPC「VR One」のメディア向け体験会を開催し、来たる発売に向けてのデモンストレーションを行なった。
先日の記事で取り上げた通り、25日より法人向けの販売が開始されるが、個人向けは来年(2017年)の1月中の予定という。価格は法人向けと同じようにオープンプライスで、30万円前後の見込み。
仕様面などは東京ゲームショウ 2016で展示されていた実機と変わっておらず、唯一の違いはVR HMDへと接続するためのケーブルが実用的な長さになったこと。東京ゲームショウでは2m近いケーブルが使われていた。
仕様は下表の通りだが、今回の体験会で分かったこととして、M.2スロットが2基あり、1基は512GBのNVMe準拠品が実装されているが、もう一方も利用可能という。ただし、分解すると保証が受けられなくなるため、もし増設を行なうならBTO認定店で行なう必要があるが、現時点ではそうした取り組みを行なうかは検討中とのことだった。
【表】VR One(6RE-002JP)の仕様 | |
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CPU | Core i7-6820HK(2.7GHz) |
GPU | GeForce GTX 1070(8GB) |
メモリ | DDR4-2400 32GB |
ストレージ | M.2 NVMe SSD 512GB(PCIe x4) |
OS | Windows 10 Pro |
バッテリ駆動時間 | 約1.5時間 |
充電時間 | 約2.5時間 |
USB | USB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3対応)、USB 3.0×4 |
映像出力 | HDMI、Mini DisplayPort、Thunderbolt 3 |
無線通信 | IEEE 802.11ac、Bluetooth 4.1 |
その他 | 音声入出力 |
本体サイズ(幅×奥行き×高さ) | 約409×292×54mm |
重量 | 約3.6kg |
価格 | 約300,000円 |
OSがWindows 10 Proとなっているのは、法人利用を意識してMiracastの利用を想定しているため。HTC ViveやOculus RiftなどのVR HMDでは標準でBIOSやデスクトップ画面が出せないが、別途Miracast対応ディスプレイを用意することでVR Oneの設定のためにわざわざディスプレイケーブルをディスプレイに接続する必要がなくなり、ワイヤレスでシームレスに扱えるようになる。
なお、PCを復旧させるためのリカバリディスクが付属するとのことだが、保証外ながら自分でVR Oneを分解してM.2 SSDを別のものに変えてインストールすることは基本的には可能という。
バッテリ駆動時間は、ViveやOculus Riftでシステムをフル稼働させて約1.5時間。バッテリはバックパックの左右に1個ずつ取り付けられており、ホットスワップが可能。ただし、1つ取り外すとクロックが下がり、性能が落ちる仕様になっており、片方だけ使うということはできない。これは片方のバッテリだけ空になってしまった場合も同様だ。
バッテリは2個しか付いていないが、別売も行なう予定で、さらに据え置きタイプのバッテリチャージャーも販売するという。通常はバックパックの下部にあるACアダプタの電源入力ポートから充電を行なうが、バッテリチャージャーを利用することで、バッテリを差し替えての継続プレイが可能となる。また、バッテリチャージャーは標準の急速充電(約2.5時間)だけでなく、通常充電(4時間)も可能。後者はバッテリの劣化などを防ぐために使われるとの話だった。バッテリチャージャーは年内発売予定で価格は未定。
法人向けの発売が年内に始まり、個人向けの販売が来年となっているのは、法人需要がかなり多かったためのようだ。担当者いわく、アトラクション施設のようなものから研究機関まで、さまざまなところから問い合わせがあったという。実際に納入も決まっているそうだ。
以下、会場に設置されていたVR Oneの写真を掲載している。