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発売迫るMSI製VR用バックパックPCを触ってきた

~VR Oneフォトレポート

VR One(6RE-002JP)

 エムエスアイコンピュータージャパンは24日、都内にてVR用バックパックPC「VR One」のメディア向け体験会を開催し、来たる発売に向けてのデモンストレーションを行なった。

 先日の記事で取り上げた通り、25日より法人向けの販売が開始されるが、個人向けは来年(2017年)の1月中の予定という。価格は法人向けと同じようにオープンプライスで、30万円前後の見込み。

 仕様面などは東京ゲームショウ 2016で展示されていた実機と変わっておらず、唯一の違いはVR HMDへと接続するためのケーブルが実用的な長さになったこと。東京ゲームショウでは2m近いケーブルが使われていた。

 仕様は下表の通りだが、今回の体験会で分かったこととして、M.2スロットが2基あり、1基は512GBのNVMe準拠品が実装されているが、もう一方も利用可能という。ただし、分解すると保証が受けられなくなるため、もし増設を行なうならBTO認定店で行なう必要があるが、現時点ではそうした取り組みを行なうかは検討中とのことだった。

【表】VR One(6RE-002JP)の仕様
CPUCore i7-6820HK(2.7GHz)
GPUGeForce GTX 1070(8GB)
メモリDDR4-2400 32GB
ストレージM.2 NVMe SSD 512GB(PCIe x4)
OSWindows 10 Pro
バッテリ駆動時間約1.5時間
充電時間約2.5時間
USBUSB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3対応)、USB 3.0×4
映像出力HDMI、Mini DisplayPort、Thunderbolt 3
無線通信IEEE 802.11ac、Bluetooth 4.1
その他音声入出力
本体サイズ(幅×奥行き×高さ)約409×292×54mm
重量約3.6kg
価格約300,000円

 OSがWindows 10 Proとなっているのは、法人利用を意識してMiracastの利用を想定しているため。HTC ViveやOculus RiftなどのVR HMDでは標準でBIOSやデスクトップ画面が出せないが、別途Miracast対応ディスプレイを用意することでVR Oneの設定のためにわざわざディスプレイケーブルをディスプレイに接続する必要がなくなり、ワイヤレスでシームレスに扱えるようになる。

 なお、PCを復旧させるためのリカバリディスクが付属するとのことだが、保証外ながら自分でVR Oneを分解してM.2 SSDを別のものに変えてインストールすることは基本的には可能という。

 バッテリ駆動時間は、ViveやOculus Riftでシステムをフル稼働させて約1.5時間。バッテリはバックパックの左右に1個ずつ取り付けられており、ホットスワップが可能。ただし、1つ取り外すとクロックが下がり、性能が落ちる仕様になっており、片方だけ使うということはできない。これは片方のバッテリだけ空になってしまった場合も同様だ。

 バッテリは2個しか付いていないが、別売も行なう予定で、さらに据え置きタイプのバッテリチャージャーも販売するという。通常はバックパックの下部にあるACアダプタの電源入力ポートから充電を行なうが、バッテリチャージャーを利用することで、バッテリを差し替えての継続プレイが可能となる。また、バッテリチャージャーは標準の急速充電(約2.5時間)だけでなく、通常充電(4時間)も可能。後者はバッテリの劣化などを防ぐために使われるとの話だった。バッテリチャージャーは年内発売予定で価格は未定。

 法人向けの発売が年内に始まり、個人向けの販売が来年となっているのは、法人需要がかなり多かったためのようだ。担当者いわく、アトラクション施設のようなものから研究機関まで、さまざまなところから問い合わせがあったという。実際に納入も決まっているそうだ。

 以下、会場に設置されていたVR Oneの写真を掲載している。

VR Oneの外観
赤い部分は吸気口。吸気口は背中が接する側にもある
ハーネスは一般的なバックパックに使われているものそのものといった感じ
固定箇所が4箇所あり、各々ワンタッチで取り外し可能
取り外した状態
上面
左側面。右側にあるのは排気口
右側面。こちらにも排気口がある
底面
背中側は背中に合わせたカーブを描いたデザイン。実際に背負ってみると装着感はかなり良好だった
バッテリは左右に1つずつだが、両方装着しないと性能が出ない仕様
こちらは充電兼用のACアダプタ。出力は230Wだった
ACアダプタ接続時。もちろんこの状態でもPCは利用できる
VR Oneを持ったところ
VR Oneを実際に背負ってみる。付け心地はかなり良好だった。重量は4kg近いが両肩で支えるためか重いという感じはない
VR Oneのパッケージ
こちらは東京ゲームショウ 2016の時に使われていたケーブル。製品版はかなり短くなった
デスクトップ操作などは別途ディスプレイに繋げて行なう必要がある。Miracast対応ディスプレイならワイヤレスで設定可能