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互換オフィスソフトのKINGSOFT Officeが「WPS Office」にリブランド
2016年11月15日 14:21
キングソフト株式会社は15日、日本市場における総合オフィスソフト「WPS Office」の提供開始を発表した。
これまで同社は「KINGSOFT Office」の名前でオフィスソフトを提供してきたが、日本市場での10周年を契機に、中国の親会社であるKINGSOFT Office Software Corporationが展開している「WPS Office」にリブランドして展開を図る。
ブランド名は変わるものの、基本構成は従来通りで、低価格ながらMicrosoft Officeとの高い互換性(Office 2007以降)を特徴とする。アプリはワードプロセッサ「Writer」、プレゼン用の「Presentation」、表計算の「Spreadsheets」の3つを含む。
ラインナップと価格は下表の通りで、先にダウンロード版を提供。後日量販店などで購入可能なPOS版も販売する。
エディション | 価格 | 対応OS | アプリ | VBAマクロ | フォント | サポート |
---|---|---|---|---|---|---|
Standard Edition | 5,880円 | Windows/Android/iOS | Writer Presentation Spreadsheets | - | 11書体 | 電話/メール |
Gold Edition | 7,380円 | 対応 | 28書体 | |||
Platinum Edition | 9,880円 | 46書体 | ||||
Premium Presentation | 3,880円 | Presentation | - | 40書体 | ||
for Android/for iOS | 月額350円 年額3,500円 | Android/iOS | Writer Presentation Spreadsheets | - |
インストール可能台数は各デバイスごとに1台ずつとなる。
既存のKINGSOFT Officeユーザーは無償でWPS Officeに移行可能。移行開始時期は12月以降を予定している。
クラウド機能を備える「WPS+」も国内に投入予定
キングソフトは今回のWPS Officeの発表に伴い、製品説明会を開催した。
まず、同社取締役社長を務める馮達(フェン・ダ)氏が登壇し、KINGSOFT Officeのユーザーが国内で600万人以上おり、Microsoft Office互換のソフトとして成功を納めることができたのも、日本のユーザーやパートナー各社のおかげであると謝辞を述べた。
同氏は、KINGSOFT Officeは高機能でありながら安価に提供されており、特に2006年11月にリリースしたKINGSOFT Office 2007は、当時のMicrosoft Officeが非常に高価であったことから、多くのユーザーの支持を得ることができたと振り返る。同社はエンドユーザーのサポートにも力を入れており、専門チームによる電話とメールの無償サポートを提供し、昨年(2015年)には2万件を超えるユーザーサポートを行なったという。
また、WPS Officeは現在中国でクラウドサービスなどと連携する「WPS+」も提供しており、こちらも合わせて発表。現在日本での導入を進めているとのことだったが、登場時期はまだ定まっていないようだ。