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Microsoft、Office 365ユーザー向けのチャットサービス「Microsoft Teams」
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2016年11月7日 18:18
米Microsoftは2日(米国時間)、Office 365のチャットベースのワークスペース「Microsoft Teams」を発表した。
プレビュー版は、Office 365 EnterpriseまたはBusinessプランを利用している法人を対象に、181カ国/18言語(日本および日本語を含む)で11月2日より提供されている。製品版の一般提供は2017年第1四半期の予定。
Microsoft Teamsは、チームの共同作業を支援するサービス。
主な機能の1つ目は、「チームでの会話支援」で、チームメンバー全員が常に会話に参加できるよう、スレッド構造の常設チャットをサポートする。会話の非公開化も可能で、チャットツール「Slack」のように、絵文字、スタンプ、GIF、カスタムミームを使用できる。また、「Skype for Business」との統合により、音声会議やビデオ会議にも参加できるとする。
データは通信時、保存時ともに暗号化され、同社のほかの商用サービスと同様、顧客データへの常時アクセスを禁止する透明性の高い運用モデルが採用されているという。なお、サービスはデータセンターネットワークから提供されており、Office 365に自動的にプロビジョニングされて一元管理される。
2つ目は、「チームワークを実現するためのHub」機能で、Word/Excel/PowerPoint/SharePoint/OneNote/Planner/Power BI/Delveが全て組み込まれているため、Office 365のフル機能を活用し、必要な情報やツールにすぐにアクセスできるとする。
加えて、Microsoft Graphを利用したインテリジェントサービスが、ワークスペースのあらゆる場所に表示され、関連性の高い情報の表示、発見、共有を支援するほか、クロスアプリケーションのメンバーシップサービスである「Office 365グループ」により、共同作業支援ツールを簡単かつスムーズに切り替えられるように、それまでの会話を維持してほかのユーザーとの共有が可能となっている。
一般提供の開始時には、ワークスペースをカスタマイズできるよう、拡張APIやオープンAPIが公開される予定で、Microsoft TeamsはExchangeと同じコネクタモデルを採用しているため、TwitterやGitHubなどのサードパーティサービスの通知やアップデートを受信することができる。また、チーム環境でファーストパーティおよびサードパーティのインテリジェントサービスを利用できるよう、「Microsoft Bot Framework」をサポートする。
同社では開発者がMicrosoft Teamsを拡張できる「Microsoft Teams Developer Previewプログラム」を発表しており、一般提供開始時には、初期パートナーのZendesk、Asana、HootSuite、Intercomなど、150社を超えるパートナー製品との統合が予定されている。