ニュース

Creators Updateに向けたWindows 10プレビュー版「Build 14959」が公開

~Hyper-Vでスケールが狂う問題などを修正

 米Microsoftは3日(現地時間)、Windows 10 Insider Previewの「Build 14959」をPCとモバイル向けにFast ringでリリースした。

 Microsoftでは、これから2017年公開予定の大型アップデート「Creators Update」に向けた更新を適宜追加していくとしており、目玉機能の1つである3D版ペイント「Paint 3D」のプレビュー版も公開した(ただし、米国、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドユーザーのみ利用可能)。

 今回のビルドは若干のアップデートに留まるが、モバイル向けにMicrosoftの新しいアップデートの仕組みである「UUP(Unified Update Platform)」を導入。

 PC版については、仮想化システムのHyper-Vにおいて、画面のスケールが時々意図しない設定で表示されてしまっていた問題を修正。表示メニューにズームオプションが設けられ、標準のスケーリングを100/125/150/200のいずれかでオーバーライドできるようになった。また、若干の仮想マシンでフルスクリーンモードに移行した時に、リモートデスクトップのコネクションバーが表示されなかったという問題も修正されている。

 このほかPC版では、アップグレード後に自動輝度設定がオフになってしまう問題、ドメインを利用するPCがドメインネットワークに参加していないときにログインに失敗する問題、いくつかのデバイスでSDカードを排出した際にシステムがクラッシュしてしまう問題などを修正。

 既知の問題としては、サードパーティ製のアンチウイルスソフトがインストールされているとこのビルドにアップデートできず、ロールバックもできない問題、Internet Explorerの起動時および稼働時にInternet Explorerがクラッシュしてしまう問題などが残されている。