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デル、第9回は2in1を組み立てた「親子で体験!! デル パソコン組み立て教室 2016」

 デルは、9月3日、宮崎県宮崎市のデル宮崎カスタマーセンターにおいて、「親子で体験!! デル パソコン組み立て教室 2016」を開催した。協賛はインテル。

 子供たちにITへの理解を深めてもらうことなどを目的に毎年開催しているもので、9回目を迎えた今回は、2in1 PCの組み立てに初めて挑戦。発売以来、注目を集めている「Inspiron 11 3000 2-in-1」を組み立てた。

 Inspiron 11 3000 2-in-1は、360度ヒンジが回転する11型2in1 PCで、CPUにCeleron N3060を搭載。OSには、Windows 10 Homeを採用し、2GBメモリ、32GB eMMCを搭載している。カラフルさや、軽量性を実現する一方、2万回のヒンジ開閉や、1,000万回打鍵、100万回のタッチパッドボタンのタッチテスト、25,000回以上のひねりテストなどを実施しており、堅牢性にも優れているという。タブレット、スタンド、テント、ノートPCの4つの異なるモードで利用が可能だ。

 価格は税別39,980円からとなっているが、今回の組み立て教室では、税別19,800円で参加でき、組み立てたPCは、すぐに持ち帰ることができた。

 デル 宮崎カスタマーセンターの金子知生センター長は、「2in1 PCを選択したのは、これまでやったことがなかった機種に挑戦したかったことが1つ。もう1つは、タブレットで動画を視聴するなどの利用に留まらず、PCならではの創造性を発揮できる使い方を、子供の時から体験してもらいたいという狙いがあった。子供たちがPCを使用しない環境が広がっているが、2in1 PCであれば、タブレットとしても、PCとしても利用できるようになる」と語った。

 対象となったのは、小学1年から中学3年生までの親子で、12組の定員に対して50組以上が応募。宮崎県内からの参加者は4人。そのほか、長崎県、鹿児島県、大分県、山口県、広島県、愛知県からも参加した。

 開催2日前となる木曜日朝に、突然、台風12号が発生。開催当日に九州南部に上陸するとの予報が出ていたこともあり、一時は開催が危ぶまれたが、台風が進む速度が遅くなったことも幸いし、当日は天気が持ちそうだと判断。参加者の了解を得て、この日の開催となった。当日の天気は曇りで、気温は29度。11組の親子が参加した。

 カラーは2色から選択でき、レッドが6組、ホワイトを5組が選択。学年別では、小学校3年生が2人、5年生が5人、6年生が1人、中学校1年生が3人となった。

 また、今回の組み立て教室は、10人の大学生がインターンとして参加。1週間前から準備を進め、イベントの企画や当日の進行を手伝った。デルの組み立て教室では、これまでにもインターンの学生が企画や運営に参加していたが、今年は、九州圏内の大学生に加えて、都内の大学の学生や海外留学生も参加した。

 金子センター長は、「台風の速度が遅くなったことで、今回みなさんの了解を得て開催することができた。PCを使ったことがあっても、中身はどうなっているのかを知らない人が多い。今日は、楽しみながら組み立てを行なってもらい、愛着を持ったPCとして使ってもらいたい。今日はみなさんの組み立てを精一杯サポートする。頑張って欲しい」と参加者に呼びかけた。

「親子で体験!! デル パソコン組み立て教室 2016」
宮崎県宮崎市のデル宮崎カスタマーセンター
デル 宮崎カスタマーセンターの金子知生センター長
教室開始前に社員とインターンの大学生が集まってミーティング

 午後1時から開始した組み立て教室では、宮崎県のシンボルキャラクターである、みやざき犬の「むぅちゃん」が登場。ゆるキャラダンス選手権で2連覇し、殿堂入りを果たしたという華麗なダンスを披露。参加者から大きな拍手を受けた。その後、準備体操代わりにダンスを行ない、身体をほぐし、午後1時40分頃から実際の組み立てを開始した。

宮崎県のシンボルキャラクター「むぅちゃん」が登場
参加者の組み立て用の道具に興味津々
キレキレのダンスを踊ると大きな拍手が
準備体操を行なってから、組み立て作業を開始

 デルの組み立て教室の特徴は、組み立てを進めながら、部品の説明や、作業上の注意を随時説明するという点。進行はゆっくりだが、参加者は内部の構造や、部品の役割を理解しながら作業を進めることができた。この辺りは、コールセンター業務を通じ、分かりやすく説明する姿勢を持つ、宮崎カスタマーセンターならではのノウハウが活かされているとも言えよう。

 また、テーブルトレーナーとして、デルの社員と大学生のインターンが1組となって、それぞれの親子を手厚くサポート。部品点数はそれほど多くはないが、約1時間30分の組み立て時間をとって、全員が同じペースでPCを完成させた。それでも組み立てが終了したのは、当初予定をオーバーして午後3時20分頃だった。

 以下は組み立ての様子。

組み立て教室の様子
キーボードと液晶パネルが一体化した本体
マザーボード
無線LANカードと固定用ブラケット
バッテリ
バックカバー
作業用のシートの上には、手袋とアースバンド、ドライバー
既にキーボードと液晶パネルが一体化した本体を取り出す
天板にはDELLのロゴマークが入る
本体にマザーボードを取り付ける。フレキケーブルを挟まないようにする
マザーボードをネジで固定する
キーボードケーブルをコネクタに接続する
タッチパッドケーブルを接続
DC-INケーブルをコネクタに接続する
液晶ケーブルを接続する
液晶ケーブルをブラケットを使って固定する
ブラケットをネジでマザーボードに取り付ける
スピーカーケーブルを接続する
CMOSケーブルを接続する
無線LANカードの取り付け作業。ここは時間を多くとって作業
無線LANカードのアンテナ取り付け作業。最大の難関となった作業
無線LANカードをブラケットを使い、ネジで固定する
部品の役割や作業の注意点を説明しながら進行
作業の注意点はスライドで表示する
難しい作業はテーブルトレーナーが手厚くバックアップ
宮崎カスタマーセンターの金子センター長も参加者に声をかけながらサポート
メインボードとサブボードをケーブルで接続
バッテリを組み込む
バッテリをマザーボードに接続する
バッテリをネジで固定する
バックカバーを取り付ける
パチッというまで押し込む
最後の作業は、バックカバーを9本のネジを使って固定する
ネジが見えないようにシールを貼る
完成したInspiron 11 3000 2-in-1
全員で一斉にスイッチを入れた
無事に全員のPCが起動した

 組み立てが終了したあと、休憩を挟んでオフィスツアーを実施。コールセンターの業務の様子を見学した。また、デルおよびインテルの会社紹介も行なった。

 会社紹介では、金子センター長が「デルは、PCだけでなく、サーバーやストレージ、ネットワーク機器も販売し、全世界で最もディスプレイを販売している会社である」などと説明。参加者から、「なぜ宮崎県に拠点を置いているのか」との質問に対して、「宮崎に拠点を置いたのは、今から10年前。県や市にIT企業であるデルに、宮崎に来て欲しいと言われたこと、街の真ん中に広いオフィスを構えることができる物件があったこと、宮崎県人は、人に優しく、おもてなしの気持ちを持っており、最も親孝行をしている県だとも言われている。その点でも、カスタマーセンターには最適な立地であるという理由から、宮崎に拠点を構えている」と述べた。

 また、インテル 営業本部市場開発マネージャーの佐々木邦彦氏は、インテルのロゴやサウンドロゴについて説明したほか、「インテルが提供するCPUは、コンピュータの頭脳の役割を果たすものであり、さまざまな場所で利用されている。これによって生活を便利にしている」と説明。また、「インテルはセキュリティに取り組んでおり、利用時にはPCを守ってくれる」などと語った。

 その後、組み立てが完了したInspiron 11 3000 2-in-1で、Windows 10のセットアップ作業を全員で行なった。Windows 10のデスクトップ画面が表示されると、参加者から歓声があがっていた。続けて、タッチパネル操作やスピーカー、無線LANカードの動作などが動作することを全員で確認した。

 さらに、このPCを使って、インターンの学生が企画したイベントを開催。「ペイント」の機能を使って、「お絵かきしりとり」ゲームを行なった。

 描いた絵を隣の人に見せて、隣の人が描いた絵がしりとりで繋がっていたら得点を得られるというもので、参加者は、前の人が描いた絵に悩みながら描いたり、答え合わせでは、思わぬ回答の絵に笑いが起こっていた。

 続いて、金子センター長から参加者全員に修了証が手渡されて、「親子で体験!! デル パソコン組み立て教室 2016」は終了。金子センター長は、「PCは色々なことができる。知りたいことを調べたり、音楽を作ったり、テレビ電話で話をしたり、映像を見たりといったことができる。さらに、今日作った2in1 PCは、タブレットとして使えるし、キーボード入力もできる。PCは、使って初めて生きてくる。是非使い込んで欲しい」と述べた。

 最後に参加者は、梱包作業を行なって、完成したPCを持ち帰った。

 金子センター長は、「来年の組み立て教室は10回目の節目を迎える。新たなことに挑戦したい」と、来年も開催する計画であること示した。

デルの会社説明を行う金子センター長
インテル 営業本部市場開発マネージャーの佐々木邦彦氏
オフィスツアーの様子
Windows 10のセットアップ作業
組み立て教室の最後には梱包作業を行なった
金子センター長から、参加者全員に修了証が手渡された
手渡された修了証
完成したPCを持ち帰り、組み立て教室は終了した