ニュース

ASUS、7万円超えのR.O.G.誕生10周年記念マザーボード

~ROG RAMPAGE V EDITION 10

ROG RAMPAGE V EDITION 10

 ASUSは、ゲーマーおよびオーバークロッカー向けブランドの「R.O.G.(Republic of Gamers)」誕生10周年を記念して、Intel X99チップセットを搭載したR.O.G.シリーズのLGA 2011-v3用マザーボード「ROG RAMPAGE V EDITION 10」を発売した。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は73,000円前後の見込み。

 そのプレミアム価格からも分かる通り、R.O.G.シリーズの中では最上位に位置するハイエンドマザーボードで、ゲーマーとオーバークロッカーに向けに最高の機能を搭載し、究極の設計を行なったという。

 搭載機能は多数あり、マザーボード中央やチップセットクーラーに配置したR.O.G.ロゴ、バックパネル、オーディオカバー、拡張スロットなどを光らせる「ROG Aura」では、市販の5050タイプのLEDテープをピンヘッダに繋いでデコレーション可能。

 5インチベイに搭載するUSB DAC「SuprimeFX Hi-Fi」が付属しており、600Ωのインピーダンスに対応するヘッドフォンアンプを実装する。ヘッドセットやヘッドフォンを繋いで高音質を楽しめる。

 オーバークロックの面では、LGA2011-v3ソケットに若干ピンを追加することで、Haswell-Eでは通常よりも正確に高電圧を供給できるとする「OC Socket」を備えており、普通は1.7V前後の供給に留まるところを1.8Vまで供給可能。DDR4メモリの安定動作にも寄与する。

 電源回路はデジタル式の「Extreme Engine Digi+」で、液体窒素などを使った極冷にも耐え得る堅牢な回路を搭載。低RDSのMOSFETや長寿命コンデンサを備える。また、「LN2モード」を使用することで、温度が下がりすぎてCPUが起動しなくなる“コールドバグ”を回避可能。これに加え、CPU温度が急激に上がってシステムが落ちそうな状況を回避できる「Slowモード」も利用でき、一時的にCPUのクロックを下げられるようになる。

 このほか、重量級の拡張カードを支えられる金属を使用したPCI Expressスロット「SafeSlot」、フリーズしたPCを電源ボタンを使わずに簡単に再起動させる「ReTryボタン」、CMOSクリアせずにクロックの設定だけを自動的に安全な値に戻して起動する「Safe Bootボタン」、電圧測定器で直接CPU/メモリ電圧を測れる「ProbeIt」、PCI Expressスロットを個別にオン/オフする「PCI x16 Laneスイッチ」、同様にメモリスロットをオン/オフする「DRAM Channelスイッチ」などを搭載している。

 フォームファクタはExtendedATXで、LGA2011-v3ソケットのCPUに対応。DDR4メモリスロットを8基装備し、最大128GB搭載可能。オーバークロック動作でDDR4-3333をサポートする。拡張スロットはPCI Express 3.0 x16×4、同2.0 x4、同2.0 x1。

 ストレージインターフェイスは、M.2(PCIe接続Type 22110)、U.2(NVMe、PCIe x4)、SATA 6Gbps×10。背面パネルインターフェイスは、USB 3.1 Type-C×2、USB 3.1×2、USB 3.0×4、USB 2.0×2、PS/2、IEEE 802.11ac、Bluetooth 4.0、Gigabit Ethernet×2、音声入出力などを備える。

「ROG Aura」有効時(右)との比較
背面インターフェイス
5インチベイに搭載して使用するUSB DAC「SupremeFX Hi-Fi」