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アイ・オーはエンドユーザーに対して“ズルしない”会社

~企業向け展示会を開催。湾曲ディスプレイも予告

アイ・オー・データ機器は創業40周年

 株式会社アイ・オー・データ機器(以下アイ・オー)は、都内にて企業向け展示会「I-Oソリューションフェア2016 SUMMER」を23日に開催した。

 ソリューションフェアとある通り、同社製品を活用したビジネスソリューションの展示が行なわれる。

 同フェアは各地で開催予定で、東京会場(千代田区神田 ステーションコンファレンス万世橋)で23日~24日、名古屋会場(名古屋市 愛知県産業労働センターウインクあいち)で7月22日、京都会場(京都市 TKP京都四条烏丸カンファレンスセンター)で8月5日、福岡会場(博多区 福岡国際会議場)で8月26日に開催される。

 フェアでは、日本マイクロソフトによる「マイクロソフトのセキュリティに対する取り組みと最新OSの紹介」、アイ・オーによる「ランサムウェアの脅威に対する備えの提案」と題したセミナーと、2016年度のアイ・オーの事業方針についてのセミナーが開かれる。

 セミナーには日本マイクロソフト株式会社WW OEMエンジニアリング テクノロジ・ストラテジスト 有住竜平氏らが登壇。

 有住氏は、昨今のサイバー犯罪の増加に伴い、IoT機器を標的とした攻撃も観測件数が増加していることを挙げ、NASも攻撃対象の例外ではなく、PC同様のセキュリティが必要であると指摘。そこで、アイ・オーのNAS製品にも採用されているOS「Windows Storage Server」は、「Windows Server」のストレージ機能をフル搭載した派生版で、ストレージ用途のためライセンスも安価であるとアピールし、Microsoft Azureへのクラウドバックアップも可能で、セキュリティ面や災害からの保護の面でも強固であるとした。

日本マイクロソフト株式会社 WW OEMエンジニアリング テクノロジ・ストラテジスト 有住竜平氏
IoT機器を対象とする攻撃
NASもセキュリティが必要
Windows Storage Server
AWSの2倍設置されているという世界中のAzureのデータセンター
Azureでは各リージョン最低3重レプリカが取られているので冗長化も万全だという
クラウドバックアップ

 事業方針については、2~3年前を区切りに変革期に入っており、ビジネスモデルを見直し、“量のビジネス”は維持しながらも、“価値のビジネス”を拡大していきたいとする。会社の在り方として、エンドユーザーに対し、倫理的な意味だけでなく、自分たちのエゴを捨て、ユーザーにとって価値あるものを考える“ズルしない”会社を目指すという。

 今後の製品については、PC用ディスプレイでは三菱より引き継いだ、GigaCrystaブランドの拡充、湾曲パネル搭載モデルの投入、ケーブルやアダプタ製品の充実を行なう。またタッチパネル製品では、インセルタッチパネル採用で低価格を実現した21.5型10点マルチタッチパネル液晶、大型液晶TVやディスプレイにタッチパネル機能を追加する外付けモジュール「てれたっち」などを投入するという。

量のビジネスは維持しつつ価値のビジネスを拡大
アイ・オーの在り方は「エンドユーザーに対して“ズルしない”会社」
PC用ディスプレイを拡充。大型の31.5型フルHD液晶も8月に投入
タッチパネルにもフォーカス。21.5型タッチ液晶は7月上旬、てれたっちは8月末に出荷開始予定
コンポーネント戦略
クラウドサービス
コンシューマー向け製品
Adobe RGBカバー率90%の「PhotoCrysta」液晶(左)
てれたっち。伸縮式で46~80型に対応する。
ペンで操作できるが、追従性も問題ない
Sumsung製SSDの展示も
NAS
ネットワーク製品。参考出展となるがインテリジェントHubも置かれていた
無線LANルータ