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UIを改善したWindows 10 Build 14361が登場

~ただし日本語IMEが原因でPCがフリーズする可能性

「設定」のデザインが若干変更された

 米Microsoftは8日(現地時間)、Windows 10 Insider Previewの「Build 14361」をFast ringで公開した。5月26日にリリースされた14352に続くこのビルドの内容は、そのほとんどが機能の改善とバグの修正となっている。

 主な改善点は以下の通り。

  • Edgeの拡張機能にLastPassが追加
    無償でも使用できるパスワード管理ソフト「LastPass」のEdge拡張機能が追加。既にダウンロード可能な状態に。
  • Hyper-VコンテナがDockerをサポート
    コンテナ管理機能の「Docker」がHyper-V上で動作可能に。
  • Windows Inkの改善
    Windows Inkのルーラーが、Surface Bookのディスプレイの対角線を計れるほど長くなった。ルーラーと沿ってペンツールを使った際にルーラーが消えなくなる問題を修正。Touch InkingのアイコンをInk Workspaceに合わせる。スケッチパッドのサムネイル読み込み時の性能を向上。スケッチパッドに「Clear all」オプションを追加。
  • 「設定」の改善
    Insidersからのフィードバックを元に、「設定」のデザインを変更。ナビゲーションペインがライトモードでは白に、ダークモードでは黒の配色に。開いているページがハイライト表示されるようになった。
  • BDのアイコンを変更
    ほかのドライブアイコンと共通性のあるアイコンに変更した。
  • クイックアクションのネットワークアイコンを変更
    Wi-Fiの状況などを知らせるクイックアクションのネットワークアイコンに変更が施された。
新しいBDドライブのアイコン
新しいネットワークアイコン

 このほかのバグ修正と改善点として、EdgeでYouTubeの表示に失敗する問題、エクスプローラーでDNGファイルのサムネールが表示されない問題、高解像度ディスプレイでコマンドプロンプトが最大化されない問題、タスクバー上の音量の値が正しくならなかった問題などを修正。

 改善点は、スタートメニューを出した際の最上部のホワイトスペースを減らして見やすくしたほか、スクロールバーがすぐに消えるように変更。タスクバーと時計をフライアウト表示させるショートカット「[Win]+[Alt]+[D]」が追加されたなどといった改善が行なわれている。

 なお、日本語環境限定の既知の問題として、IMEの予測入力がオンの場合、PCがフリーズする可能性があるという。フリーズを防ぐには、IMEのプロパティから「詳細設定」を開き、「予測入力を使用する」のチェックを外す必要がある。

日本語環境では予測入力を使用するがオンになっていると、PCがフリーズする可能性がある

【お詫びと訂正】初出時に、予測入力をオフにするための設定場所を間違って掲載しておりました。お詫びして訂正させていただきます。