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新社会人必読。PC Watchが選ぶショートカットキー10選【Gmail編】

Gmail

 メーラーとしてのGmailは非常に便利で、個人利用で広く普及しているだけでなく、企業で法人向けのGoogle AppsサービスとしてGmailを導入しているところもあります。メールの新規作成、メールの送信/返信、Cc/Bccの追加など、日常的によく使用する機能のショートカットキーを覚えることで、マウス操作を介さない素早い動作ができるようになります。

 ここではGmailの中でも特に便利と思われる10個のショートカットキーを選出しています。それ以外のショートカットキーについても一覧表にまとめているので、さらに便利に使いたい場合はそちらも参照してみてください。

 Gmailショートカットキーの一覧表


メールを送信する

 「送信」ボタンを押さずにメールを送信します。ただ、送った瞬間に宛先の間違えや誤字、敬称の付け忘れに気付くといったことが案外あるものです。Gmailの設定には「送信取り消し」という項目があり、この機能を使うことで送信から最大30秒間の取り消し猶予を与えてくれます。有効化されているかチェックしてみましょう。送信時にポップアップが表示されるので、「取消」を押せば送信がキャンセルされます。

操作キー説明
[Ctrl]+[Enter]メールを送信する
Gmailの設定欄にある「送信取り消し」の設定。送信のショートカットキーを活用していなくても役に立つのでオンにしておきたい
Gmailの設定は右上の“歯車マーク”からアクセスできる


Cc欄に宛先を追加する

 複数の人宛にメールを送る場合には「Cc」が重宝されますが、Gmailでは「To」欄の右端にある「Cc」ボタンをクリックする必要があります。Ccを頻繁に使用する人はこのショートカットを活用しましょう。[Ctrl]+[Shift]+[C]を押すと自動的にカーソルがCc欄に移動します。

操作キー説明
[Ctrl]+[Shift]+[C]「Cc」欄に移動して新しい受信者を追加する


Bcc欄に宛先を追加する

 不特定多数の人にメールを送る場合などは、受信者がほかに誰に送っているか分からない「Bcc」が使われます。上の「Cc」と同じくこれもマウス操作ではなく、ショートカットキーで実現でき、挙動も同じです。

操作キー説明
[Ctrl]+[Shift]+[B]「Bcc」欄に移動して新しい受信者を追加する

 以下のショートカットキーに関しては、Gmailの設定の「キーボードショートカット」という項目で機能を有効化する必要があります。

Gmailの設定にある「キーボードショートカット」の項目。一部のショートカットキーを使うにはこれを有効にする必要がある


新しいメールを作成する

 [C]キーを押すと、新規メッセージのウィンドウが表示されます。もちろん検索窓といった文字入力欄で[C]キーを押しても、新規メッセージが作られないようになっています。なお、このウィンドウの右上にある“左右矢印”アイコンのボタンを[Shift]キーを押しながら左クリックすることで、別のウィンドウに分離することができます。Gmail上のメッセージを見ながらメールを書いたり、メッセージから一部の内容をコピー&ペーストする際などはウィンドウを分けて使用した方が便利です。

操作キー説明
[C]新しいメールを作成する。[Shift]+[C]キーを押すと、メールの作成画面が新しいウィンドウで開く
新規メッセージを表示した後、右上の“左右矢印”アイコンのボタン上で[Shift]キーを押すと、“右矢印”アイコンに変化する。このまま左クリックすれば、新規メッセージを別ウィンドウとして表示できる


迷惑メールを報告する

 Gmailは迷惑メールについてある程度自動的に判別し、迷惑メールフォルダに入れるようにしていますが、判定から漏れるものもあります。その場合はユーザーが意図的に「迷惑メールを報告する」を選択して、Gmailに学習させることができます。Gmailを長く使っていると、必然的に迷惑メールが増えがちです。迷惑メールかそうでないか、大量のメールをさばく場合は、ショートカットの[!]キーを併用すると効率的です。

操作キー説明
[!]迷惑メールを報告する


メールを返信する

 表示しているメールに対して返信します。ただ、標準で表示される返信用のウィンドウは縦の長さが短いため、使い勝手が良いとは言えません。そんな場合は、[Shift]+[R] キーを押して大きなウィンドウで表示させてみましょう。

操作キー説明
[R]メールの送信者に返信する。[Shift]+[R] キーを押すと、大きなウィンドウでメールを返信できる


メールを全員に返信する

 Gmailは返信時の標準の動作が、送信者のみへの返信となるため、Cc欄にほかのメールアドレスが書かれていても、返信メールの宛先欄に追加されません。これは下の画像で説明しているように設定から全員を加えるように変更できますが、デフォルトの動作にしたくない場合は「全員に返信」ボタンを押すことで解決できます。ただの返信と同じく表示されるウィンドウが小さいですが、[Shift]+[A]キーを押せば大きなウィンドウに表示されます。

操作キー説明
[A]メールの受信者全員に返信する。[Shift]+[A]キーを押すと、大きなウィンドウでメッセージの受信者全員に返信できる
「設定」の「返信時のデフォルトの動作」を「全員に返信」にすることで、[Shift]+[A]キーを押さずとも全員に返信できるようになる


メールを転送する

 [F]キーを押すと、即座にメールを転送するためのウィンドウが表示されます。[Shift]+[F]キーを押せば、大きなウィンドウで表示できます。

操作キー説明
[F]メールを転送する。[Shift]+[F]キーを押すと、大きなウィンドウでメッセージを転送できる


メールをゴミ箱に移動する

 メールは「削除」ボタンでゴミ箱に移動できますが、[#]キーを押すことでマウス操作を用いずに削除することもできます。[J]および[K]キーで現在表示しているメールから次/前のメールに表示を移せるので、これらのキーを使いながら[#]キーで削除していくのが便利です。

操作キー説明
[#]メールを「ゴミ箱」に移動する


ラベルを付ける

 メールを仕分けする場合、メールをフィルタリングしてカテゴリごとにラベルを付けるといった方法もありますが、フィルタリングのリストに加えていないもの、加えるまでもない場合などは任意にラベル付けた方が手っ取り早いでしょう。メール上で[L]キーを押すことで、ラベルのメニューが表示され、検索窓にカーソルが移動します。そこからカーソル移動してラベルを付けることもできますが、検索ボックスに該当ラベルの先頭文字を入力するだけで呼び出すこともできます。

操作キー説明
[L]「ラベル」メニューを開いて、メールにラベルを付ける
[L]キーを押し、登録されているラベルの先頭文字を入力すれば、画像のようにその候補が表示される(ここでは「News」)


Gmailショートカットキーの一覧

常に有効なショートカット
操作キー説明
[Ctrl]+[Enter]メールを送信する
[Ctrl]+[.]次のチャット ウィンドウや作成ウィンドウ、またはメイン ウィンドウにカーソルを移動する
[Ctrl]+[,]前のチャット ウィンドウや作成ウィンドウ、またはメイン ウィンドウにカーソルを移動する
[Ctrl]+[Shift]+[C]「Cc」欄に移動して新しい受信者を追加する
[Ctrl]+[Shift]+[B]「Bcc」欄に移動して新しい受信者を追加する
[Ctrl]+[Shift]+[F]「From」欄に移動して送信者のアドレスを変更する。このショートカットは別の送信者アドレスを設定している場合にのみ機能する
設定で有効にしておく必要があるショートカット
操作キー説明
[C]新しいメールを作成する。[Shift]+[C]キーを押すと、メールの作成画面が新しいウィンドウで開く
[D]作成ウィンドウが新しいタブで開く
[/]検索ボックスにカーソルを移動する
[K]次のメールを開いたり、次のメールにカーソルを移動したりする。[Enter]キーを押すとメールが展開する
[J]前のメールを開いたり、前のメールにカーソルを移動したりする。[Enter]キーを押すとメールが展開する
[N]「スレッド表示」で、次のメールにカーソルを移動する。[Enter]キーを押すと、メールを開くまたは折りたたむことができる
[P]「スレッド表示」で、前のメールにカーソルを移動する。[Enter]キーを押すと、メールを開くまたは折りたたむことができる
[`]タブやセクションのある受信トレイのスタイルを使用している場合は、すばやく次のセクションに移動できる
[~]タブやセクションのある受信トレイのスタイルを使用している場合は、すばやく前のセクションに移動できる
[O]メールを開く。「スレッド表示」でメールを開くまたは折りたたむことができる
[U]ページを更新して、受信トレイやスレッド リストに戻る
[E]任意のビューからメールをアーカイブする
[M]メールをアーカイブする。それ以降に受信したメールは、自分のアドレスが「To」欄や「Cc」欄にない限り、受信トレイには表示されない
[X]メールを自動的に確認して、チェックボックスをオンにする。そのメールをアーカイブしたり、ラベルを付けたり、プルダウン メニューの操作を選択して適用できる
[S]メールにスターを付けたり、外したりする。スターを付けると、メールに特別なステータスを設定できる
[+]正しく振り分けられなかったメールにマークを付けて、重要なメールをGmailに学習させる
[-]正しく振り分けられなかったメールにマークを付けて、重要ではないメールをGmailに学習させる
[!]迷惑メールを報告する
[R]メールの送信者に返信する。[Shift]+[R] キーを押すと、大きなウィンドウでメールを返信できる
[A]メールの受信者全員に返信する。[Shift]+[A]キーを押すと、大きなウィンドウでメッセージの受信者全員に返信できる
[F]メールを転送する。[Shift]+[F]キーを押すと、大きなウィンドウでメッセージを転送できる
[Esc]現在の入力欄からカーソルを移動する
[Ctrl]+[S]メールの作成中に、現在のテキストを下書きとして保存する。このショートカットを使用する場合は、メール作成用のウィンドウ枠、「To」、「Cc」、「Bcc」、「件名」欄のいずれかにカーソルがあることを確認しておくこと
[#]メールを「ゴミ箱」に移動する
[L]「ラベル」メニューを開いて、メールにラベルを付ける
[V]メールを受信トレイから他のラベル、[迷惑メール]、「ゴミ箱」に移動する
[Shift]+[I]メールを「既読」にして、次のメッセージに進む
[Shift]+[U]後で閲覧するように、メッセージを未読にする
「[」現在のメールをアーカイブして、前のメールに移動する
「]」現在のメールをアーカイブして、次のメールに移動する
[Z]直前の操作を取り消す(「取消」と表示される操作で動作する)
[Shift]+[N]新しいメッセージがある場合、現在のメールを更新する
[Q]チャット検索ボックスに直接カーソルを移動する
[Y]現在の表示から、メールを自動的に削除する。「受信トレイ」の場合はアーカイブ、「スター付き」の場合はスターを外す、「ゴミ箱」の場合は受信トレイに移動、ラベルの場合はラベルを削除。「迷惑メール」、「送信済みメール」、「すべてのメール」では機能しない
[.]「その他の操作」プルダウン メニューを表示する
[,]「選択」プルダウン メニューを表示する

 以下の「組み合わせキー」は、最初のキーを押してからおよそ1秒以内に次のキーを押さないと実行されません。

組み合わせキー
操作キー説明
[Tab]、[Enter]作成したメールを送信する
[Y]、[O]メールをアーカイブして、次のメールに移動する
[G]、[A]「すべてのメール」に移動する。ここには、削除していないすべての送受信済みメールが保存されている
[G]、[S]スターを付けたすべてのメールに移動する
[G]、[C]連絡先リストに移動する
[G]、[D]保存したすべての下書きに移動する
[G]、[L]「label:」演算子が入力された検索ボックスに移動する
[G]、[I]受信トレイに戻る
[G]、[T]すべての送信済みメールに移動する
[*]、[A]すべてのメールを選択する
[*]、[N]すべてのメールの選択を解除する
[*]、[R]すべての既読メールを選択する
[*]、[U]すべての未読メールを選択する
[*]、[S]すべてのスター付きのメールを選択する
[*]、[T]すべてのスターなしのメールを選択する
連絡先リスト
操作キー説明
[K]連絡先リストでカーソルを1つ上に移動する
[J]連絡先リストでカーソルを1つ下に移動する
[O]カーソルの横にある連絡先を開く
[U]ページを更新して、連絡先リストに戻る
[E]現在表示されているグループから選択した連絡先を削除する
[X]チェックボックスをオンにして連絡先を選択する。その後、グループ メンバーを変更したり、プルダウン メニューから操作を選択して連絡先に適用したりできる
[Esc]現在の入力からカーソルを移動する
[#]連絡先を完全に削除する
[L]「グループ」を開いて、連絡先をグループに分ける
[Z]直前の操作を元に戻す(「取消」と表示される操作で動作)

 以下の「書式設定オプション」は、メール作成のウィンドウ上で有効なショートカットキーです。また、「プレーンテキストモード」では使用できません。

書式設定オプション
操作キー説明
[Ctrl]+[Shift]+[+]全部または一部のテキストのフォントサイズを拡大する
[Ctrl]+[Shift]+[-]全部または一部のテキストのフォントサイズを縮小する
[Ctrl]+[Shift]+[5]メニューに表示されるリストの前のフォントに変更する
[Ctrl]+[Shift]+[6]メニューに表示されるリストの次のフォントに変更する
[Ctrl]+[B]メッセージの全部または一部を太字にする
[Ctrl]+[I]メッセージの全部または一部を斜体にする
[Ctrl]+[U]メッセージの全部または一部に下線を付ける
[Ctrl]+[Shift]+[7]メッセージ内に番号付きリストを作成する
[Ctrl]+[Shift]+[8]メッセージ内に箇条書きを作成する
[Ctrl]+[Shift]+[L]テキストをページの左側に揃える。[配置] アイコンをクリックすると、このオプションが表示される
[Ctrl]+[Shift]+[E]テキストをページの中央に揃える。[配置] アイコンをクリックすると、このオプションが表示される
[Ctrl]+[Shift]+[R]テキストをページの右側に揃える。[配置] アイコンをクリックすると、このオプションが表示される
[Ctrl]+「[」テキストをページの左方向に移動する。[配置] アイコンをクリックすると、このオプションが表示される
[Ctrl]+「]」テキストをページの右方向に移動する。[配置] アイコンをクリックすると、このオプションが表示される
[Ctrl]+[Shift]+[9]テキストのブロックに引用の書式を設定する。[配置] アイコンをクリックすると、このオプションが表示される
[Ctrl]+[Shift]+[.]作成するテキストの向きを変更する
[Ctrl]+[Shift]+[,]作成するテキストの向きを変更する
[Ctrl]+[\]選択したテキストの書式をクリアする
[Ctrl]+[K]選択したテキストにハイパーリンクを設定する

(PC Watch編集部)