西川和久の不定期コラム

マウスコンピューター「NEXTGEAR-ONE/io600SA2」

〜GeForce GTX 670MX搭載27型タッチ対応液晶一体型PC

マウスコンピューター「NEXTGEAR-ONE/io600SA2」

 マウスコンピューターは2月14日、10点マルチタッチ対応27型液晶パネルを搭載した一体型のゲーミングPC「NEXTGEAR-ONE」を発表した。BTOに対応し、構成の違いで5モデル用意されている。その中で下位に相当する「io600SA2」が編集部から送られて来たので試用レポートをお届けしたい。

10点タッチ対応27型フルHDのAll in One

 「NEXTGEAR-ONE」は、構成の違いで5モデル用意され、下位から順に「io600BA2」がCore i7-3630QM(2.4GHz)、メモリ8GB、500GB HDD、DVDスーパーマルチドライブの構成で149,940円。

 「io600SA2」がCore i7-3630QM、メモリ16GB、120GB SSD(Samsung 840)、1TB HDD、DVDスーパーマルチドライブの構成で169,890円。

 「io600GA2」がCore i7-3740QM(2.7GHz)、メモリ16GB、120GB SSD(Samsung 840)、1TB HDD、BDドライブの構成で189,840円。

 「io600PA2」がCore i7-3840QM(2.8GHz)、メモリ32GB、256GB SSD(Samsung 840 PRO)、3TB HDD、BDドライブ、239,820円。

 そして最上位の「io600PA2-SP」が、Core i7-3840QM、メモリ32GB、256GB SSD(Samsung 840 PRO)×2(RAID 0)、BDドライブの構成で299,880円となる。

 最下位から最上位で約10万円の開きがあり、プロセッサ、メモリ、ストレージ、光学ドライブの構成が異なっている。加えてBTOで、OS、プロセッサ、メモリ、ストレージ、光学ドライブなどの主要コンポーネントの変更、キーボードやマウス、地デジチューナ、ソフトウェアといったオプションの指定も可能になっている。

 今回届いたのは下位から数えて2番目のモデルとなる「io600SA2」。主な仕様は以下の通り。

マウスコンピューター「NEXTGEAR-ONE/io600SA2」の仕様
プロセッサ Core i7-3630QM(4コア/8スレッド、2.4GHz/TB:3.4GHz、キャッシュ6MB、TDP 45W)
メモリ 16GB/PC3-12800 DDR3(4スロット、最大32GB)
チップセット Intel HM77 Express
SSD 128GB(Samsung 840 Series)
HDD 1TB(7,200rpm)
光学ドライブ DVDスーパーマルチドライブ
OS Windows 8(64bit)
ディスプレイ 27型フルHD液晶ディスプレイ(光沢)、1,920×1,080ドット、10点タッチ対応、13〜45度のチルト可能
グラフィックス Intel HD Graphics 4000、GeForce GTX 670MX(3GB)、HDMI入力/出力、ミニD-Sub15ピン
ネットワーク Gigabit Ethernet、IEEE 802.11b/g/n、Bluetooth 4.0+LE
その他 USB 2.0×2、USB 3.0×4、SDカード/メモリースティック対応カードリーダ、音声入出力、200万画素Webカメラ
サイズ/重量 670×65×510mm(幅×奥行き×高さ)/約14kg
価格 169,890円

【お詫びと訂正】初出時、一部型番、スペック、価格等を誤って記載しておりました。お詫びして訂正いたします。

 プロセッサはCore i7-3630QM。4コア8スレッドでクロックは2.4GHz。Turbo Boost時3.4GHzまで上昇する。キャッシュは6MB。TDPは45Wとなる。チップセットはIntel HM77 Express。メモリは4スロットあり、16GBを搭載済みだ。BTOで最大32GBまで選択可能。ストレージは128GBのSSDと1TBのHDD。SSDをキャッシュ用にするのではなく、両ドライブを独立して使用する。

 ディスプレイは10点タッチに対応した27型フルHD(1,920×1,080ドット)液晶。グラフィックスはCPU内蔵のIntel HD Graphics 4000とGeForce GTX 670MX(3GB)。Optimus Technologyに対応し、グラフィックスの負荷に応じてGPUを自動的に切り替える機能を持つ。HDMI出力、ミニD-Sub15ピンを装備し、加えてHDMI入力にも対応。これによって本体の27型液晶ディスプレイへAV機器などを映し出すことが可能となりポイントが高い。

 ネットワークは、有線LANがGigabit Ethernet、無線LANがIEEE 802.11b/g/n。Bluetooth 4.0+LEも搭載。そのほかのインターフェイスは、USB 2.0×2、USB 3.0×4、SDカード/メモリースティック対応カードリーダ、音声入出力、200万画素Webカメラ。4ポートあるUSB 3.0の内、左側手前はPoweredとなっており、電源オフ時でもスマートフォンなどをUSB充電することができる。HDDを1TB搭載しているので容量不足にはなり難いと思われるが、USB 3.0がリアに2つあるので、外付けHDDなどを使いデータを逃がす事も容易だ。

 サイズは670×65×510mm(幅×奥行き×高さ)、重量約14kg。さすがに27型の液晶一体型PCだけあって大きく重い。価格は今回の構成で169,890円。下位のモデルとはいってもなかなかのスペックであることが分かる。

前面。中央上に200万画素Webカメラ、下側のメッシュにステレオスピーカー
背面全体。ストレージやメモリへアクセスできるカバーはない
背面インターフェイス。HDMI入出力、ミニD-Sub15ピン、USB 3.0×2、USB 2.0×2、Gigabit Ethernet、音声入出力
左側面。ステータスLED、電源スイッチ、入力切り替え、OSD、ボリューム、USB 3.0×2(内1つはPowered USB)、カードリーダ、電源入力。写真はチルト最大時
右側面。DVDスーパーマルチドライブを搭載。写真はチルト最小時
ACアダプタ。165×80×40mm/846gと、かなり大きく重い

 筐体は27型の液晶パネルを搭載しているので大きい。ただフチの部分が約3.5cmとそれほど広くなく、また全て光沢の黒なのでシャープな印象を受ける。加えて液晶下部とスタンドが透明でちょっとお洒落だ(冒頭の写真でも後ろ側のACアダプタが透けて見えている)。

 前面上中央に200万画素のWebカメラ、下のメッシュ部分にPCとしては大きめのステレオスピーカーが埋め込まれている。背面はメモリやストレージなどにアクセスできる小さなカバーはなく、右側へHDMI入出力、ミニD-Sub15ピン、USB 3.0×2、USB 2.0×2、Ethernet、音声入出力のインターフェイスが集中。

 左側面にはステータスLED、電源スイッチ、入力切り替え、OSD、ボリューム、USB 3.0×2(内1つはPowered USB)、カードリーダ、電源入力。右側面にはDVDスーパーマルチドライブを配置。

 電源コネクタが左側面にあるので、ケーブルなどが正面から見えて気になるかと思ったものの、パネルのフチより約1cm奥側に側面があるため死角となっている。逆にスイッチ類が見えず、手探りとなって慣れるまでは少し扱いにくいかも知れない。なおACアダプタは、165×80×40mm/846gとかなり大きく重い。

 液晶パネルは光沢式で、IPS式ではないものの、視野角は上下左右共に結構広い。通常ポジションで観る限り、特に不満になることはないだろう。明るさやコントラストも十分で、発色も派手過ぎず地味過ぎずニュートラル。10点タッチ対応なので、両手を使ってジェスチャーすることが可能だ。これだけ大きいパネルなので、一般的なノートPCで10点タッチになっているより実用的だと思われる。

 ただし明るさはWindows 8固有のチャーム部分で変更できず、OSDを使う必要がある。OSDメニューは左サイドにあり、[OSDメニュー]ボタンで項目選択、[入力切替]ボタンで戻る、[ボリューム]ボタンで移動/値調整となる。

 試用した範囲では、ノイズや振動、発熱に関してはほとんど気にならないレベルに抑えられている。筐体が大きい分、うまく処理できているようだ。

 サウンドは今回「THX TruStudio Pro」をアクティベートせず、素のままでテストしたが、最大音量も十分、低音も自然で、全体的にバランスの良い音質。音楽も動画も小型ノートPCなどとは比較にならないレベルで楽しめる。この液晶パネルとサウンドなら、HDMI入力を使い、ほかのAV機器などを接続して拡張するのもありだろう。通常、27型のような大型のパネルサイズではもっと高解像度が欲しいと書いているが、今回は主な用途を考えるとフルHDがちょうどいい。

主要コンポーネント全てが速く快適なPC

 OSは64bit版のWindows 8。BTOでWindows 8 Proも選択可能だ。メモリを16GB搭載していることもあり、何をするにも余裕がある。初期起動時のスタート画面は、タイルの数はそれなりにあるものの、フルHDなので1画面に収まっている。デスクトップは、いくつかのショートカットが左側へ配置されているだけとシンプルだ。

 SSDは「Samsung 840 Series」、HDDは1TB(7,200rpm、キャッシュ64MB)の「WDC WD10EZEX-00RKKA0」。SSDがC:ドライブにアサインされ、1パーティションで約101.35GBが割り当てられている。初期起動時の空きは67.5GB。Eドライブは実質931.39GBで未使用となっている。

 DVDスーパーマルチドライブは「TSSTcorp CDDVDW SN-208BB」。Wi-FiとBluetoothモジュールはQualcomm製、Gigabit EthernetコントローラはRealtek製だ。Optimus Technologyに対応しているので、デバイスマネージャにはIntel HD Graphics 4000とGeForce GTX 670MXが両方表示されている。

スタート画面。フルHDの解像度なので1画面で収まっている。「楽天gateway」以降がプリインストール
起動時のデスクトップ。左側に若干のショートカット。THX TruStudio Proはアクティベーションされていない
デバイスマネージャの主要なデバイス。SSDは「Samsung 840 Series」、HDDは1TB(7,200rpm、キャッシュ64MB)の「WDC WD10EZEX-00RKKA0」。DVDスーパーマルチドライブは「TSSTcorp CDDVDW SN-208BB」。Wi-FiとBluetoothモジュールはQualcomm製、Gigabit EthernetコントローラはRealtek製
ストレージの設定。SSDがC:ドライブにアサインされ、1パーティションで約101.35GBが割り当てられている

 プリインストール済みのWindowsストアアプリは、「Abilie」、「Fresh Paint」、「Hulu」、「NAVITIME」、「Skype」、「SUUMO」、「Yahoo!オークション」、「クックパッド」、「じゃらん」、「ホットペッパー グルメ」、「ポンパレ」、「ムビチケ」、「楽天gateway」など。本機専用のアプリはなく、Windowsストアで提供されているアプリの中から、サービス関連のメジャーなものを集めた感じだ。

アプリの一覧

 デスクトップアプリは、「THX TruStudio Pro」(未アクティベーション)、「CyberLink Media Suite」、「CyberLink PhotoDirector」、Intel製のツール、「マカフィーインターネットセキュリティー」となる。マルチメディア系を主体とした構成といえよう。

CyberLink Media Suite
CyberLink PhotoDirector
QuickSettingBar

 ベンチマークテストはWindows エクスペリエンス インデックス、PCMark 7の結果を見たい。参考までにCrystalMarkの結果も掲載した(今回は4コア/8スレッドのため条件的に問題があり参考まで)。

 Windows エクスペリエンス インデックスは、総合 4.9。プロセッサ 7.8、メモリ 7.8、グラフィックス 4.9、ゲーム用グラフィックス 6.8、プライマリハードディスク 7.9。PCMark 7は4772 PCMarks。CrystalMarkは、ALU 73023、FPU 65761、MEM 36813、HDD 34535、GDI 15612、D2D 8784、OGL 36766。

 グラフィックスが低いのは、ベンチマークテスト時、CPU内蔵のIntel HD Graphics 4000が使われているからであり、ゲーム用グラフィックスでは、GeForce GTX 670MX側に切り替っている。さすがに全ての項目が高速で、実際試用しても目に見えるほど早く、また起動も終了も即時といった感じだ。クリエイティブな処理も含めストレスなく対応できるだろう。

Windows エクスペリエンス インデックス(Windows 8から最大9.9へ変更)。総合 4.9。プロセッサ 7.8、メモリ 7.8、グラフィックス 4.9、ゲーム用グラフィックス 6.8、プライマリハードディスク 7.9
PCMark 7の結果。4772 PCMarks
CrystalMarkの結果。ALU 73023、FPU 65761、MEM 36813、HDD 34535、GDI 15612、D2D 8784、OGL 36766

 以上のようにマウスコンピューター「NEXTGEAR-ONE」は、10点タッチ対応27型液晶パネルを搭載した液晶一体型のゲーミングPCだ。CPUにCore i7、グラフィックスにGeForce GTX 670MXと、性能的にも十分。予算に応じて5モデルから選べ、さらにBTO可能なのは嬉しいポイントだ。HDMI入力を搭載しているのでAV機器なども接続できる。

 ゲーム用途に限らず、27型でタッチに対応したハイパワーな一体型Windows 8マシンを探しているユーザーの候補になりえる1台だろう。

(西川 和久 http://www.iwh12.jp/blog/