買い物山脈
Xbox Oneを買いに長女とロサンゼルスに
(2014/2/3 06:00)
- 品名
- Xbox One Console Bundle with Controller
- 価格
- 559.98ドル
- 品名
- Dead Rising 3
- 価格
- 59.99ドル
- 品名
- Ryse: Son of Rome
- 価格
- 59.99ドル
- 品名
- Xbox Live 12 Month Gold Membership
- 価格
- 39.99ドル
Jaguarコアの数が現在は16、年内に32コアか?
所有するJaguar CPUコアの数が16になった。PlayStation 4(PS4)に続いて、Xbox Oneも買ったからで、このペースで行くと、そう遠くないうちに、所有するCPUコア数は、AMDとARMとIntelそれぞれが1対1対1くらいの同数になるのではと思う。
Xbox Oneを買った店は、米国の最大手の電器店チェーンBest Buy。事前に購入しておいて、店舗で受け取るストアピックアップを使った。最近は、Best Buyでの買い物に、この方法を使っている。人気の品が入荷したら、日本にいながらWebで即購入して、米国に行った時に店舗で受け取るというパターンができるようになった。以前は、友達の家に発送してもらい、それをピックアップしていたのだが、手間が1つ減った。
Best BuyのWebサイトなら、各店舗ごとに、個々の品の在庫状況もチェックできる。また、Webでオーダーして店舗に送ることもできる。海外から買い物に来る場合に非常に便利だ。Best Buyの側も、こうした使い方を想定していて、米国に住所を持たない場合に、住所欄をどうすればいいかなどの説明がある。
とは言え、Xbox OneはBest Buyでもしばらく在庫なし状態が続いていて、本当に買えるかどうかちょっと不安だった。11月にベイエリアのゲームショップで聞いた時は、PS4は年内の出荷の予定がないが、Xbox Oneは年内に複数回の出荷があると言っていた。最悪の場合、田舎のWalmartにまでドライブすれば何とかなるだろうと思っていた。
そうしたところ、クリスマスの少し前に、Best BuyからXbox One在庫ありのメールが来た。Best Buyのサイトをチェックすると、どの店舗にも在庫がある。即座に、ロサンゼルス空港の近くの店でピックアップできるように購入した。
クリスマス時期にロサンゼルスへ向かったのは、家電ショウ「CES(Consumer Electronics Show)」のため。CESはもともと行く予定がなかったのが、大人の事情で行かなければならなくなった。コストを抑えるために、航空券を航空会社のマイルを使って手配したら、ラスベガス便が全然取れない。それならロサンゼルスからクルマで入ろうと考えて、それならCESの前に1週間前にロサンゼルスに入って、色々なことをしようと考えた。
そこで、中学生の長女に、荷物持ちにロサンゼルスについて来るかと聞いてみた。行きたいと言うので、一緒に連れて行くことにした。ロサンゼルスまでは長女が一緒で、ラスベガスに移動する前に長女だけがロサンゼルスから日本に1人で戻るというスケジュールを組んだ。そして、長女と2人で、Xbox Oneをピックアップに向かったというわけだ。
実際には、Xbox Oneはクリスマス後の1月頭にも再び入荷があり、Best Buyだけでなく大手スーパーマーケットチェーンのWalmartや、ディスカウントストアのTargetでも在庫が増えた。1月の店頭では、PS4が売り切れ御免で、Xbox Oneが山になっているという状態になっていた。
武器になりそうな重量のKinectモジュール
ロサンゼルスに着いて、まずホテルにチェックイン、それから、クルマで5分のBest Buyにすぐに向かう。ピックアップは簡単で、ストアピックアップの書類をスマートフォンで表示して、本人確認の身分証を見せるだけ。
問題はそれからで、Xbox Oneのパッケージを受け取ったら、ずっしりと重い。荷物持ちの長女が「重い~」と盛んに文句を言う。PS4は本体がちょっと大きめのノートPC程度の重さで、パッケージ全体の重量でも4kg強だった。ところが、Xbox Oneはパッケージで6.8kgもする。60%以上も重いのだから、ずっしり来る。
同程度のチップのマシンで、どうしてここまで違いがあるのか。本体は確かにXbox Oneの方がPS4より重いのだけど、それだけでこの差はないだろうと思いつつ、ホテルに戻って開封すると、理由がよくわかった。
驚いたことにKinect2が重い。なんと946g。つまり、Kinectだけで1kg近くもある。ケーブルもがっちり太く、振り回せば武器として使えそうな重量感だ。前世代のKinect1と比べると格段に重く、こりゃないだろうという重さだ。さらに、Xboxの通例で、もちろん電源が重く、電源ケーブルも太い。これは、電源内蔵にこだわるPlayStationとの大きな違いだ。
Kinectの重量は、Kinectモジュールの中にファンがあるので排熱モジュールの重量が増えたことがわかるが、それだけだと説明つかない。重量からして、明らかにTVの上に設置することは考えていない。TVの上には置くなというメッセージが伝わってくる重量で、もっと固定的で安定した場所に置くことを促している。今回は、本体をTVの下の棚に、KinectをTVの前に設置した。
本体と同時にタイトルも買う。最初は記事にするつもりはなかったので、単なる趣味でゾンビゲームの「Dead Rising 3」とローマ帝国アクションゲームの「Ryse: Son of Rome」を選ぶ。本命の「Titanfall」がまだ発売されていないし、クロスプラットフォームタイトルの「Call of Duty(CoD): Ghosts」などはPS4版でプレイしてしまったので、必然的にPS4から出ないタイトルから選ぶことになる。また、ゴールドメンバーシップが欲しいので「Microsoft Xbox LIVE 12 Month Gold Card」も買う。
Kinectっぽいタイトルも欲しいかなと思って、とりあえず「Just Dance 2014」を買おうと一瞬悩む。自分ではプレイしないタイトルなので、長女にプレイするか? と聞くと、「あたしは、ダンス嫌いだし、もっとオープンワールドタイプで、広いフィールドを自由に巡れるゲームがやりたい」と言う。長女は、PS Vitaの「GRAVITY DAZE 重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動」に猛烈にはまって、それ以来、オープンワールド大好きになった。GRAVITY DAZEがライフタイムベストゲームの1つだそうだ。
そこで「じゃあ、今、どんなゲームを1番やりたい? 買ってやるよ」と聞くと、即座に「グランド・セフト・オート(GTA)」と答える(笑)。それは、いくらなんでも、世間からなんて言われるか分からないから、さすがに、却下する。
セットアップは簡単だがアップデートが大変
Xbox Oneのセットアップは、拍子抜けするほど簡単。発売初日に買ったPS4の時とは違い、サーバートラブルに巻き込まれることもなく、サクサクと進む。米国版だとセットアップ中は日本語が選べなかったので英語で進める。ネットワークの設定までが終わると、本体システムソフトウェアのアップデートが始まり、501MBをダウンロードし始める。
Kinectは標準装備だが、セットアップをスキップすることもできる。でも、Kinectもセットアップ自体はしごく簡単だ。Kinectが画面上の人間を認識するので、どれがユーザーか指示すればいい。あとはオーディオのセットアップで、マイクのキャリブレーションを行なう。それが終わると、Microsoftアカウントでログインする。
基本的にはこうした設定だけで本体関連は終わりなのだが、問題はその後にあった。まず、Dead Rising 3をやろうとディスクを入れると、アップデートを5GBダウンロードし始める。うっ、となって、じゃあRyseの方はと、ディスクを換えると、こちらも3GBのダウンロードが始まる。放っておけばダウンロードしてくれるのでいいのだけど、ホテルのネットが低速なので、結局その日はゲームを始めることができなかった。
ローマ軍団の戦いが体験できるRyse
ダウンロードが終わって、翌日、ようやくDead Rising 3をプレイできるようになった。正直、いまさらゾンビか、みたいな気持ちがあって、それほど期待していなかったのだけど、これがかなり面白かった。バカ度がパワーアップして、変な改造武器や改造装甲車を作って暴れたり。ゲームプレイも、中ボス戦は変化があって意外といい。
でも、それ以上によかったのがRyse: Son of Rome。ローマ軍団の1分隊を率いて戦うアクションゲーム。Ryseは、最初にプレイし始めた時はとっつきが悪くて「これは、性に合わないかな」的な雰囲気だった。クイックタイムイベント(QTE)が多いのが、煩雑に感じられたからだ。どうも最近、QTEのアイコンに合わせてのボタン入力が多いと拒否感を感じるようになっていて、そのためにRyseも最初は馴染めなかった。
ところが、RyseのQTEは、実際にはそれほど厳密ではないので、QTEにそれほど煩わされずに、慣れるとどんどん没入する。うちは、男の子ども達がわりとローマ軍団好きなので、ゴトウもローマ軍団はある程度知っている。だから、没入し始めると楽しめるようになり、Ryseはわりと当たりだった。
感動するのは、ローマ軍団の戦い方が再現されていること。グラディウス(剣)だけでなく盾(スクトゥム)も武器として使い、弓でなく投げ槍を使い、敵の矢に対しては盾を密集させた「テストゥド」で防衛する。これが全部ゲームとしてプレイできる。それから、後方からの大型攻城兵器(投石器など)の援護を呼ぶことができるのだけど、それはKinectの音声コマンドで起動させる。ちょっと大きな声を出さないとダメなので、「Fire Volley!」とか、1人で叫ぶハメになって、ちょっと恥ずかしいのが難点だ。
Xbox Oneで困ったのは、ゲームプレイのキャプチャ。PS4だと、これはシェアボタン1つで簡単なのだが、Xbox Oneはちょっと複雑で悩んでしまった。Xbox Oneの場合はゲームのキャプチャは「Game DVR」と呼ぶアプリを使う。直前のゲームプレイを最大5分まで遡って保存できる。画面の右側にウインドウが出て、そこで設定をする。
次に、キャプチャしたムービーを転送するのだが、これは「UPLOAD STUDIO」というアプリに渡す。Game DVRとUPLOAD STUDIOは連動するので、そのままデータは渡せるのだが、別アプリとなっている。UPLOAD STUDIOではムービーの編集が可能で、それが終わるとアップロードとなる。この時に、アップロード先はデフォルトでMicrosoftのゲームムービーのシェアサービスだが、同時にXbox Oneに登録したアカウントのSkyDriveにもアップできる。
こう書くと、やれることはPS4とほぼ同じに聞こえるのだが、全体に工程数が多くて、煩雑に感じられる。ほとんどはソフトウェア上のことなので、将来は改善されるかも知れないが、今の時点では、PS4の方がゲームプレイの保存については操作しやすい。
系統がめちゃめちゃな長女のゲーム嗜好
長女はホラー系のゲームはやらないのにプレイを見るのは好きなので、ゴトウがDead Rising 3をプレイしている間は後ろから見ている。RyseもQTEが面倒臭く見えるようで手を出さないで、見ている。長女は、長男や次男と違ってローマ史の知識がないのでRyseの時は、色々とローマについてゴトウを質問攻めにする。いい歴史の学習にはなっている。
長女はXbox Oneに飽きてくると、自分の手持ちのマシンで遊ぶ。彼女は、3DSとiPhone 5とiPad(Gen3)と、ゴトウが貸したKindle Fire HDを持ってきている。新たに加わったゲームはiOSの「Oceanhorn オーシャンホーン:空の島、ふるさとの島」あたり。長女は、この手の“任天堂風”アクションゲームは馴染みがないので、「ゼルダの伝説」のコピーと言われるOceanhornが新鮮に感じられるという。任天堂がスマートデバイス上に不在の穴を、任天堂をリスペクトする海外クリエイターが埋めつつある現象が面白いけど、日本人としては歯がゆい。
ゲームショップでは3DS版の「Scribblenauts(スクリブルノーツ)」を見つけて、「やりたい」を連発。スクリブルノーツは文字パズルゲームの名作で、長女はニンテンドーDSで日本語版(ヒラメキパズル マックスウェルの不思議なノート)をさんざんプレイした大ファンだ。しかし、米国版の3DSゲームは、そのままでは日本のマシンでは走らないと知ってがっくりしていた。
ちなみに、長女は、自宅では、今更ながら「ザ・シムズ 3」をプレイしている。DSの「トモダチコレクション」からシムズに行き着いたという、実に珍しいケースだ。並べると、プレイするゲームの系統がメチャメチャに見えるが、本人なりに筋は通っているらしい。
趣味ばかりに時間を費やしているので、彼氏とか興味が無いのかと振ってみると「○○(長女の親友)といっつも、彼氏とかいらないよね。それよりゲームに時間を使いたいよねー、って言い合ってる」という。
もっとも、旅の間は、ゲームよりも、むしろKindle Fire HDでSF小説を読んでいた。「エンダーのゲーム」の新訳(旧訳は本当にひどかった)が出たので、Kindleで買って、試しに長女に読ませてみたらうまくハマった。こないだ気がついたらオースン・スコット・カードが書いたエンダーの続編の「死者の代弁者」も読んでいた。
というわけで、今世代もゲーム機コレクションはきちんと発売からそれほど遅れずにコンプリートできた。プラットフォームが変わると、再びやりたいゲームが増えつつあり、また時間のやりくりに苦労しそうだ。