買い物山脈

富士通「ARROWS Tab QH55/M」

〜8.1 Updateで「もっさり」解消、満足度の高いWindowsタブレット

品名
ARROWS Tab QH55/M
購入価格
94,800円
購入日
2014年3月26日
使用期間
2週間
「買い物山脈」は、編集部員やライター氏などが実際に購入したもの、使ってみたものについて、語るコーナーです

 2013年後半から人気に火がついたWindowsタブレット。特に「Bay Trail-T」ことAtom Z3000シリーズ搭載モデルは低価格ながらもメインマシンとしても十分に利用できる性能の高さで、筆者にとっても以前から気になる存在だったが、ついに意を決して富士通のWindows 8タブレット「ARROWS Tab QH55/M」を購入することにした。

 気になる存在だったとは言え、現状は薄型軽量のノートPC「Lavie Z」が現役であり、わざわざWindows搭載PCをもう1台増やすほどではないな、と購入には至っていなかった。だが、ある日事件が勃発。その愛用のLaVie Zが不慮の事故によって破損してしまったのだ。

 不幸中の幸いというべきか、破損したのは液晶ディスプレイのみで本体の動作に問題はなかった。しかし、仕事で第三者にディスプレイを見せる機会が多い筆者にとって、ディスプレイの破損は業務に支障をもたらす。だが、液晶ディスプレイの修理は非常に高額だし、修理に出している間は代替機が必要となる。だったらディスプレイが壊れたLaVie ZはHDMI経由で外付けディスプレイに出力することでデスクトップPCとして利用し、外出用にはタブレットを購入しよう、というのが今回の経緯だ。

 もちろんコストだけで考えればディスプレイを交換修理に出したほうがいいのだが、「修理費用にいくらか足せばタブレットが手に入る……」とついつい考えてしまうのがガジェット好きの悪い癖。元々Bay Trail-Tタブレットは興味本位からスペックをこまめににチェックしていたこともあって、筆者の脳は一気に新PC購入モードに突入してしまった。

豊富なスペックの中でも「4GBメモリ」が購入の決め手

 いくつものモデルが存在するBay Trail-Tタブレットの中でQH55/Mを選んだのは、ひとえに4GBというメモリ容量の大きさだ。

 モバイル機器は小型を好む筆者としては8型が好みなのだが、8型機のメモリはいずれも2GBで横並び。以前に日本エイサーのWindowsタブレット「ICONIA W4」を試用した時、文字入力やブラウザの処理速度あたりの体感速度に不満はなかったものの、タブブラウザでタブを開きすぎた際に若干文字入力がもたつくことがあった経験から「メモリはもう少し余裕が欲しい」と思い、サイズは10.1型と多少大きくなるがメモリ4GBのQH55/Mを選択した。

メモリ容量は4GBだが実質使えるのは3GB程度

 と言っても、QH55/Mは32bitのWindowsを搭載しているため実際には3GB程度しか利用できないのだが、それでも2GBに比べれば1.5倍だ。QH55/Mには他にもデジタイザペンや防水、指紋認証、2,560×1,600ドットの超解像度ディスプレイという魅力的な特徴が満載なのだが、筆者にとってはメモリが実質3GB使えるというのが最大の魅力だった。

 購入は消費税が5%のうちにと、94,800円で9,480ポイントが付与されるヨドバシカメラで3月18日に注文。だが、注文時に「取り寄せ」と記載があったので多少の時間は覚悟していたものの、納期の連絡が一向に来ず、後から追加購入した拡張クレードルが届いても納期は未定のままだった。

 しびれを切らしていたところにヨドバシカメラから「納期が5月になるのでそのまま待つかキャンセルして欲しい」という連絡が届いた。すでに購入意欲が高まっているタイミングで1カ月以上待たされるのは耐えがたく、他のオンラインショップをチェックしていたところ、Joshin WebがAmazon.co.jpにて「数日で発送」という納期で販売しているのを発見。「どうせこれも5月まで伸びるんだろうな」とは思いながらも購入すると本当に数日で届いてしまい、慌ててヨドバシカメラの注文をキャンセル、なんとか消費税5%の3月中に入手することができた。

充実のインターフェイスと美しい超解像度ディスプレイ

iPhone 5sとサイズ比較

 QH55/Mの本体サイズは267.0×180.8×9.9mm(幅×奥行き×高さ)と、iPadと比べてやや横長のサイズ。重量は約650gで、初代iPadの約680gより軽く、iPad 第4世代 Wi-Fiモデルの約652gとほぼ同等なのだが、iPad Air Wi-Fiモデルの469gと比べると200g以上重い。薄型軽量化が進むタブレットの中ではかなりの重量級クラスだ。

 インターフェイスは非常に充実しており、microSDカードスロットのほか、Micro USBに加え、フルサイズのUSBポートを備えているのが嬉しい。キーボードやUSBメモリ、USB接続型カードリーダなど、本格的なPCとして利用できる。スピーカーも本体左右に備えているので音響的にも十分、カメラも背面と前面の両対応だ。あまりタブレットで写真を撮影することはなさそうだが、ビデオチャットの際に前面カメラがあるのはありがたい。

右側面に電源、Micro USBポート、USBポート、microSDカードスロット、デジタイザペン。microSDカードスロットの隣にあるSIMカードスロットらしき部分はふさがれている
左側面は電源と音量、ステータスパネルスイッチを呼び出せるショートカットボタン
背面にカメラと指紋認証センサー、両脇にスピーカー
底面は拡張クレードル接続用の端子
Slimport対応でMicro USBから画面をHDMIに出力できる

 なお、HDMI出力は拡張クレードルを介すれば可能だが、本体標準では対応していない。しかし、製品サイトには明記されていないものの、前モデル「QH55/J」と同様Micro USBポートがSlimPortに対応しているので、SlimPort対応のHDMI変換コネクタを用意すればMicro USBポートから画面をHDMI出力できるのだ。また、Micro USB経由の充電にも対応しており、充電速度は非常に遅いものの、いざという時にモバイルバッテリを利用して充電できる、というのも細かいながら嬉しいポイントだ。

 2,560×1,600ドット、299ppiという高い解像度はスペックよりも実際に手にとって見るとその美しさを実感する。タブレットでブラウジングしている際、知人のブログに掲載されている写真を見て「やたら写真がきれいだな。カメラを買い換えたのかな?」なんて思っていたところ、自分のブログに掲載した写真もいつもより美しく表示されており、この美しさはディスプレイの恩恵なのだということを知った次第だ。

タッチ操作は想像以上に快適。ペン操作と併用してさらに利便性向上

タッチでも十分操作できる

 レビューでの試用を除いて、タッチパネルのWindows 8搭載PC購入は初だったのだが、タッチ操作は予想以上に快適だった。元々自宅のPCもタッチ非対応ながらWindows 8.1にアップグレードして使っているため、OSの基本的な操作には慣れているということもあるが、解像度が高いために小さく表示されるブラウザのボタンやブックマーク、メニューなども、同梱のペンを使わずとも指でほぼ思った通りにタッチできる。ブラウジングなど閲覧中心であればほぼキーボードを使わず指だけで操作できるため、自宅で寝っ転がりながら使う時もストレスなく使えている。

 タッチでの文字入力も10型の画面はキーボードが大きいためタッチしやすく、キーボードを分割表示すると日本語をフリックで入力することもできる。ただ、残念ながら英語はフリック入力できないだけでなく、なぜか分割表示ではアルファベット順に並ぶため若干使いにくいのが難点だ。また、愛用しているIMEのATOKは分割表示時もフリックができないため、フリック入力したいときだけMS-IMEに戻して使っている。ぜひATOKもフリック入力に対応してほしい。

大きく押しやすいタッチキーボード
キーボードを分割すると日本語をフリック入力できる。ただし英字はアルファベット順の配列
ATOKは分割してもフリック入力できない

 タッチ操作で戸惑ったのはテキスト選択とジェスチャー操作。テキストは最初どうやってもタッチでテキストを指定できず悩んでいたが、付属のペンを使うとテキストの範囲指定できると解決。指で適当に選んで範囲を細かく調整するより、ペンで指定した方が一発で思い通りの範囲を選べるので使いやすい。

 また、普段は開発が終了してしまったジェスチャー入力アプリ「かざぐるマウス」を愛用しているのだが、タッチ操作では「右クリックしながらジェスチャー」という入力がうまく出せない。これも試行錯誤してみたところ、「画面を長押しし、四角い枠が表示されてからジェスチャー」と入力すればいいことがわかった。大量にタブを開いてもジェスチャーで簡単に閉じられるため、これもブラウジングに大変重宝している。

テキストは付属のペンで簡単に範囲指定できる
マウスの右ボタンを利用したジェスチャーは長押しから操作

「もっさり文字入力」がWindows 8.1 Updateで解消

 タッチ操作に関してはほぼ満足していたのだが、キーボードを使った文字入力には問題を抱えていた。Bluetooth接続、USB接続のどちらとも、キーボードの文字入力で明らかなもたつきを感じるのだ。入力するアプリも影響するようで、ブラウザよりはテキストエディタのほうが軽く、同じブラウザでもChromeよりはIEの方が軽い、といった差はあるものの、以前に試用したICONIA W4と比べると明らかにワンテンポ遅れて文字が入力される。

 ライターという職業柄、文字入力がもたつくのはかなり致命的なため、いろいろと解決方法を探ったのだが、効果的な方法は見つからない。QH55/M仲間の知人も同様のもたつきを感じているとのことで、どうやら個体の問題ではなく、高すぎる解像度が影響しているようだ。

 試しに標準では200%になっているテキストなどのサイズを100%に戻してみたところ、もたつきが改善された。ただし100%表示の場合、ただでさえ小さい文字やアイコンがさらに小さくなってしまい、指はおろかペン操作も難易度が大幅に上がって実用に耐えない。

ズーム200%の通常時
ズーム100%。タスクバーやアイコンが小さくなりすぎて操作が難しい

 どうしたものかと悩んでいたところにやってきたのが、4月9日に実施されたWindows 8.1 Updateだった。主にマウスとキーボードの操作性を改善し、1GBメモリのPCでも快適に動くとの触れ込みに、わらにもすがる思いでアップデートを試したところ、これが効果絶大。明らかに文字入力のもたつきがなくなり、ICONIA W4とほぼ変わらない程度まで体感の文字入力速度が改善された。

 はじめは思い込みではないかと疑っていたが、この原稿もすべてQH55/Mで執筆しており、ここまでの文量を書いて、もたつきを感じないというのは本当にWindows 8.1 Updateの恩恵によるものと言っていいだろう。正直言って最初は購入したことを後悔するレベルのもっさり感だったのだが、Windows 8.1 Updateは神アップデートと言いたいほどの快適さをQH55/Mにもたらしてくれた。

Bluetoothを中心に周辺機器を一揃え

 懸案だった文字入力問題が解消され、十分に実戦投入できそうだという手応えを感じたところで、本格運用のための周辺機器を揃えることにした。

 まずは快適な文字入力にとって必要不可欠なキーボード。最初は本体一体型の標準オプション「スリムキーボード」を検討したのだが、価格が14,800円とかなり高めであることに加えて、これを購入してしまうとほぼノートPCと使い方が変わらなくなってしまう。せっかくならタブレットらしい使い方をしたいということで他のキーボードを選択することにした。

 続いて検討したのがBluetoothキーボードだが、Bluetoothだと電池が切れた時に一切文字入力ができなくなるのが不安。かといってUSBキーボードの場合、接続するために本体の防水キャップを毎回開け閉めしなければいけない。この手のキャップは何度も開け閉めすると耐久性が低くなり、いつしかしっかりはまらなくなったり破損してしまったりという経験があるだけに、利用頻度の高いUSBキーボードのために開け閉めするのも不安が残る。

ガジェット好きの間で人気のBluetoothキーボード「ニンテンドー ワイヤレスキーボード」

 結局のところまだ結論は出ていないのだが、暫定として家に転がっていた「ニンテンドーワイヤレスキーボード」を使うことにした。

 このBluetoothキーボードはニンテンドーDS向けゲーム「バトル&ゲット ポケモンタイピング」の付属品だが、低価格ながらPCでも十分に使えると評価の高い一品だ。キーボードのホームボタンはWindowsキーとして動作するし、ファンクションキーはFnキーと数字押しで対応できる。難点はバッテリ残量がわからないことだが、この利用環境に慣れてきたら、将来的に電池残量の分かるBluetoothキーボードに入れ替えを検討している。

 一方、マウスに関しては例え電池が切れても、いざとなればペンやタッチで乗り切れるため、携帯性を重視してBluetoothマウスを選択。PC Watchの年末座談会でライターの笠原氏が紹介していた時から気になっていた「Arc Touch Mouse Surface Edition」を購入した。

 このマウスは以前のモデルを所有しており、本体を折り曲げるだけで電源がオンになるという手軽さや、普段はフラットな状態で持ち歩ける携帯性の高さが気に入っていた。しかし以前モデルは2.4 GHzワイヤレスマウスのため、利用の際にはUSBドングルをPCに装着する必要があり、前述の通りあまりカバーを開け閉めしたくないQH55/Mには向かない。

 一方、後継モデルとも言えるSurface EditionはBluetooth対応なのだが、問題はこのマウスが準拠しているのがBluetooth 4.0だということだ。Bluetooth 4.0のマウスを使うためには、PC側がHOGP(HID Over GATT Profile)というプロファイルに対応している必要がある。しかし富士通のサイトには「Bluetooth 4.0準拠」としか記述がなく、HOGPに対応しているかどうかが分からない。果たしてこのマウスが使えるのか不安だったのだが、勢いで購入したこのマウスも無事に接続でき、ほっと胸をなで下ろした。

Arc Touch Mouse Surface Edition
本体を折り曲げると電源がオンになる仕組み。普段はフラットな状態で持ち歩ける

 さらにプラスアルファとして、きたみりゅうじさんのブログで紹介されていたサンワサプライのiPad用スリーブケースも購入。折りたたむとスタンドになるというアイディア商品で、わざわざキーボードを使うまでもないが本体は立てておいておきたい、という時に重宝する。

サンワサプライのiPad用スリーブケース「200-PDA079BL」
折りたたんでタブレットのスタンドにできる

 新ガジェット入手のうれしさにいろいろと周辺機器も増やしてしまったが、その甲斐あって外出先でもほぼノートPCと遜色ない環境を手に入れることができた。ノートPCに比べると、打ち合わせの場で若干設定に手間取るという難はあるものの、視野角も非常に広いため、テーブルの上に置いて全員で画面を見ながら操作するという使い方もでき、タブレットならではの今までにない使い方ができることに面白さを感じている。

バッテリは実利用時間で7時間駆動。HDMI出力は若干のクセあり

 バッテリも持ちがよく、Wi-Fiに接続しながらBluetoothでキーボードを接続し、普段と変わらない状態で使い続けて7時間近くは電池が持った。外出中も7時間あれば十分だし、輝度を落としたりMicro USB経由でモバイルバッテリから充電するなどすればさらに利用時間は伸びる。以前に使用していたLaVie Zが長くても3時間程度だったことを考えると、標準で倍以上の駆動時間はかなりのメリットだ。

 本体より先に届いてしまった拡張クレードルも、HDMI出力のほかに有線LANやUSB×3ポートなどインターフェイスが充実して使いやすく、充電の際にキャップを開ける必要もないので便利に利用している。

拡張クレードル。USB×3、HDMI×1、有線LAN×1、VGA×1とインターフェイスは豊富

 ただしHDMI出力には若干のクセがあるようで、QH55/Mの電源オフの状態でクレードルに装着して、そこから電源投入しないと正しい解像度にならない。基本的には持ち運び時に電源をシャットダウンする派ではあるものの、クレードルを使う度に再起動は面倒だ。

 また、スリープについて1つ困った問題があり、長時間スリープにしていると復帰できなくなり、電源ボタンを長押しして強制的に電源を切るしかなくなるのだ。ネットで検索すると前述のきたみりゅうじさんのブログのほかいくつか同様の事象が見られ、現在サポートに問い合わせ中、回答を待っているところだ。

【4月21日追記】以前は長時間放置するとほぼ100%この現象が発生していたのだが、Windows 8.1 Updateを適用して以降はまだ発生していない。正確な理由は不明だが、今回のアップデートがこの現象に何かしらの影響を与えているのかもしれない。富士通サポートからの返事をまだいただけていないので、正式な情報を待ちたい。

【7月11日追記】本件に関して、その後BIOS書き換えデータを適用することで長時間のスリープから復帰できない現象が回避できる可能性があるとサポートから案内があった。この書き換えデータを適用して以来、確かにスリープから復帰しない問題は再現していないので、同様の現象に悩んでいるユーザーはぜひ試してみてほしい。なお、BIOS書換データの適用にはAtom Z3700シリーズの最新ドライバも併せて適用する必要がある。

Intel(R) Atom(TM) Processor Z3700 Series Driversについて

ARROWS Tab QH55/M,WQ1/M用 BIOS書換データについて

予想以上に便利だった指紋認証や手書き入力

 基本的にはノートPCとしての利用がメインだったが、QH55/Mの多彩な機能も想像以上に便利に使えている。

タブレット利用時に重宝する指紋認証

 背面の指紋認証もその1つ。キーボードがある時は長いパスワード入力もさほど苦ではないが、タッチ操作で行なうのは若干面倒。その点、指紋認証は背面をなぞるだけでいいので、タブレットとして利用する際に重宝している。

 デジタイザペンもテキストの範囲指定に加え、ペンの側面にあるボタンを押しながら面にタッチすることで右クリックの役目を果たすため、タッチではできない操作をしたい時に便利。例えば画面左のアプリの履歴からアプリを終了する時、タッチではどうやっても終了できないのだが、右クリックなら簡単にできる。

 本来の役目であるペンでの手書き入力については、Windowsストアで「Note Anytime」を300円で購入。このアプリは単に手書きでメモが取れるだけでなく、PDFを取り込んで資料の上に手書きでメモやマークを記入することができる。イラストを描く趣味はないので、資料にメモが取れるだけで十分だ。

 ただし、画面に手を置いてしまうと誤動作が発生してしまうのが惜しい。以前に試用した東芝のAndroidタブレット「AT703」は画面に手を置いても誤動作しないため、本当に紙の感覚で手書きできたのだが、QH55/Mの手書きは操作に若干の注意が必要だ。

同梱のデジタイザペン
ペンのボタンを押してタッチすると右クリックになる
「Note Anytime」で手書き入力

 本体左側面下部のショートカットボタンは、短押しで無線LANやBluetooth、画面輝度やCPU性能を調節できるステータスパネルを呼び出し、長押しで画面のスクリーンショットを保存できる。便利そうな機能ではあるのだが、いかんせん起動まで時間がかかるため、チャームから操作した方が格段に早く、あまり活用できていない。

本体左側面のショートカットボタンからさまざまな機能を呼び出せる
各種設定を切り替えられるステータスパネル。便利だが起動に時間がかかるのが難

 初期状態でタスクバーに用意されている「お気に入りウィンドウ」、「ぴったりウィンドウ」も面白い。「お気に入りウィンドウ」は1画面に任意のソフトをマンガのコマ割のように配置できる機能で、ブラウザをとテキストエディタを並べるなど複数アプリの使い方が決まっている時に重宝する。一方、「ぴったりウィンドウ」はお気に入りウィンドウに似ているが、指定したレイアウトでウィンドウを整列できる。どちらもWindows 8のアプリを並べる感覚でデスクトップ内のソフトを並べられるのが便利だ。

お気に入りウィンドウ
ぴったりウィンドウ

Windows 8.1 Updateで大満足のモバイルマシンに

 メモリ容量の大きさだけで購入したものの、一時は2GBメモリの端末よりも遅い文字入力にやきもきしたが、Windows 8.1 Updateのおかげで動作も快適になり、利便性は一気に向上した。購入まではあまり期待していなかった高解像度ディスプレイや指紋認証、手書き入力といった機能も実際に使ってみると非常に使いやすく、予想以上に購入して良かったと感じている。

 現在のところ、QH55/Mは富士通のオンラインショッピング「WEB MART」でもお届け期間が「未定」状態で、価格も11万円と筆者が購入した94,800円よりもだいぶ高い値段となっている。そろそろ後継機でも出るのだろうかという感もあるが、現状は性能も使い勝手もほぼ不満もないので、後継機が出てもさほど悔しい思いはしないで済みそうだ。外出時はもちろん自宅やオフィスでも今後も活用していきたい。

(甲斐 祐樹)