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日本HP「HP ENVY 17-j100 Leap Motion SE/CT」

~手をかざして操作できるLeap Motion対応ノート

日本HP「HP ENVY 17-j100 Leap Motion SE/CT」
発売中

価格:BTO

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は、同社ノートPCの最上位シリーズとなるHP ENVYシリーズの新モデル「HP ENVY 17-j100 Leap Motion SE/CT」を発売した。手をかざして対応アプリのモーションコントロールが可能なモーションセンサー「Leap Motion」機能の搭載が最大の特徴で、エンターテインメント性の強い製品に仕上がっている。価格はオープンプライス、直販価格は139,860円から。

手をかざしてゲームなどが楽しめる

 「HP ENVY 17-j100 Leap Motion SE/CT」(以下、ENVY 17 LM)の最大の特徴となるのが、モーションセンサー「Leap Motion」を搭載する点だ。そこでまず、このLeap Motion機能について見ていくことにしよう。

 Leap Motionは、2基の赤外線カメラと赤外線照射LEDから構成されており、赤外線LEDに照らされた手や指を2基の赤外線カメラで撮影し、画像解析によって3D空間での手や指の位置を割り出すことにより、さまざまなモーションコントロールを実現している。モーションキャプチャできるのは、両手と指10本で、解析は専用のソフトウェアによって行なわれる。手や指の動きは3次元的に捉えることが可能で、上下左右、前後への移動はもちろん、ひねりなどの動作もしっかり捉えられる。

 同様の仕組みとしては、Microsoftの「Kinect」があるが、Kinectが全身のモーションキャプチャに対応しているのに対し、Leap Motionは両手のみとなっており、解析用のプロセッサが不要で安価に実現できる。

 ENVY 17 LMでは、キーボード下部右側のパームレストにLeap Motionセンサーを内蔵。Fnキーを押しながらスペースキーを押すことでLeap Motionセンサーが有効となり、この上部に手をかざすことで、手の動きが認識される。ただし、Leap Motionでコントロールできるのは対応アプリのみで、OSや一般アプリの操作は行なえない。

 Leap Motion対応アプリは、専用サイト「Airspace Store」からダウンロード可能。ダウンロードしたLeap Motion対応アプリは、専用ランチャ「Leap Motion Airspace」に登録され、一括管理される。ENVY 17 LMでは、標準でLeap Motion Airspaceにさまざまな対応アプリが登録されており、購入直後からLeap Motionを活用できるようになっている。

 対応アプリは、やはりゲームが中心。両手を使ってステアリング操作を行なうレースゲーム、テニスのようにボールを弾いて奥のブロックを壊していくブロック崩しのようなものなど、モーションコントロールでのプレイに最適なゲームが多いようだ。また、ゲーム以外にも、Leap Motion対応のGoogle Earthやお絵かきアプリなどが用意されていた。

 実際にいくつかのアプリを試してみたが、はじめはうまく操作できずにややイライラすることもあったが、操作している様子の動画を見てもらうとわかると思うが、慣れれば結構スムーズに操作できるようになる。特に、Google Earthなどは、飛行機で都市上空を飛びまわっているかのような感覚で、なかなか面白い。もちろんゲームもこれまでにない感覚で楽しめ、特に子供のいる家庭ではかなり盛り上がるだろう。

 ただ、気になる点もいくつかあった。特に気になったのが、左手がセンサーで認識できる範囲を外れ、コントロールが行なえなくなることが結構な頻度で発生した点だ。Leap Motionセンサーはパームレスト右側に配置されているが、手の認識位置は液晶画面とセンサーの位置を考慮して補正されており、画面の中央を起点に手の位置が認識されるようになっている。ただ、センサーが右よりに配置されている影響で、手がキーボードに近い位置に下がると、左手が認識範囲から外れてしまうようだ。そのため、操作時にはなるべくキーボード面から20cm以上上空に手を配置する必要がある。あまり上空で操作するとなると、画面よりも上に手を配置して操作するようになってしまい、かなり違和感がある。また、液晶画面近くで操作することになるため、画面と手がかぶってしまう場面も少なくない。ノートPCという限られたサイズで実現していることを考えると、こういった点は仕方のない部分ではある。

キーボード下部、右パームレスト部分にLeap Motionセンサーを搭載。赤外線照射LEDと赤外線カメラを内蔵し、キーボード上部に手をかざして、対応アプリのモーションコントロールが可能
Fnキーを押しながらスペースキーを押すとLeap Motion機能が有効となる。センサー左のLEDが光るとともに、センサー部も赤いLEDが2個点灯する
このようにキーボード上部に手をかざしてゲームなど対応アプリの操作が可能となる
このように、3D空間内で両手と指10本を認識する。0.01mmの精度で認識できるという
Leap Motion対応アプリは、専用ランチャ「Leap Motion Airspace」に登録され、ここから起動できる
対応アプリは、Webサイト「Airspace Store」からダウンロードできる。有料アプリだけでなく無料アプリもあり、数もまずまず豊富だ
専用コントロールパネルで、動作の設定が可能。認識範囲やトラッキング精度などを細かく設定できる
【動画】Leap Motion対応Google Earthを操作している様子
【動画】Leap Motion対応ゲーム「BOOM BALL」をプレイしている様子
【動画】Leap Motion対応ゲーム「Sugar Rush Speedway」をプレイしている様子

本体デザインやカラーは既存ENVYシリーズを踏襲

 ENVY 17 LMは、Leap Motion対応が大きな特徴となっているが、基本的には17.3型液晶搭載のハイエンドノート「HP ENVY 17-j100/CT」をベースとしており、仕様もほぼ同じとなっている。東京の昭島工場で生産されており、液晶ベゼルに「MADE IN TOKYO」と書かれたシールが貼られている。

 本体デザインは、天板や下部の側面付近が曲面となり、背面部分は斜めに切り取られた形状となっている。カラーは天板とキーボード面がシルバー、液晶ベゼルと本体底面がブラックを採用。天板とキーボード面はアルミ素材を採用しており、マット加工が施され、なかなか高級感がある。ただし、底面は樹脂素材を採用し、素材感をそのまま感じられる点はやや残念だ。

 本体サイズは、416×274×29.4~36.4mm(幅×奥行き×高さ)。前方が薄く、後方が厚いくさび型デザインとなっているが、Utrabookなどの薄型ノートと比べるとかなり分厚いこともあり、前後の高さの違いはそれほど感じない。また、17.3型ワイド液晶搭載のためフットプリントはかなり大きく、重量も約3.25kgと重いため、デスクに置いて使うのが基本となるだろう。

天板部分。アルミ素材を採用し、マット加工が施されている。デザインは他のENVYシリーズとほぼ同じだ
フットプリントは416×274mm(幅×奥行き)。17.3型液晶を搭載しているだけあり、かなり大きい
本体正面。底面は左右が斜めに切り取られている。また、底面部分はカラーがブラックだ
左側面。高さは29.4~36.4mmと、前方が薄く後方が高くなっている
背面。上部が斜めに切り取られ、シャープな印象だ
右側面。Ultrabookと比べるとさすがにかなり厚く感じる
底面。底面は樹脂製で、そのまま素材が感じられるのはやや残念
東京の昭島工場で生産されたことを示す「MADE IN TOKYO」のロゴシールが貼られている

フルHD表示対応の17.3型液晶を採用

 液晶は、17.3型と大型のワイド液晶を搭載。表示解像度は1,920×1,080ドットのフルHD対応。最近ではフルHD超の超高解像度液晶を採用するノートPCが増えているが、フルHDあれば大きな不満はない。

 パネルの種類は非公開だが、上下の視野角がやや狭く、視点を大きく移動させると発色の変化が感じられることからTNパネルを採用しているものと思われる。とはいえ、利用中に大きく視点が移動する場面はほとんどなく、実際に使っていて視野角の狭さを感じることは少ないだろう。表面は光沢処理となっているため、外光の映り込みは気になるが、発色は十分に鮮やかで、表示品質はこのクラスのノートPCとして標準的で申し分ない。

 グラフィックス機能は、CPU内蔵のIntel HD Graphics 4600に加え、外部GPUとしてNVIDIAのGeForce GT 750Mを標準搭載。GeForce GT 750Mはミドルレンジ向けのGPUで、CPU内蔵GPUに比べて圧倒的に優れる3D描画能力を備える。ゲーミングPCに搭載されるハイエンドGPUにはかなわないものの、Leap Motionなどエンターテインメント性を重視した本機ではCPU内蔵GPUだけでは物足りないことを考えると、外部GPUの標準搭載は非常に心強い。

 タッチパネルも標準搭載。静電容量方式で10点マルチタッチに対応している。操作性も良好で、快適なWindows 8のタッチ操作が可能だ。

1,920×1,080ドット表示対応の17.3型ワイド液晶を採用。フルHD超の超高解像度表示対応ではないが、必要十分な解像度で不満はない
表面は光沢処理で、発色は鮮やかだ。ただし外光の映り込みが激しく、視野角もやや狭い
液晶上部中央には、約92万画素のWebカメラを搭載する

テンキー、バックライト搭載キーボードや高音質スピーカーを搭載

 キーボードはアイソレーションタイプで、フットプリントの大きさを活かしテンキーも標準で搭載している。キーピッチは18.7×18.7mmとほぼフルピッチで、配列も標準的なためタッチタイプも余裕で行なえる。タッチはやや軽めだが、クリック感はしっかりしており、ストロークもUltrabookなどと比べて十分に深く、打鍵感も悪くない。キーボード面のしなりがほとんどないのも嬉しい。さらに、キーボードバックライトも内蔵しており、暗い場所などではキートップ表記が明るく浮かび上がる。モバイルノートのように持ち運んで使う場面は少ないかもしれないが、暗い場所でも快適なキー入力が可能だ。

 キーボードで唯一気になる部分は、カーソルキーの形状だ、左右は大きなキーとなっているが、上下が非常に小さく、さらにほぼ間がないように配置されており、かなり使いにくい。この部分だけは改善を期待したい。

 ポインティングデバイスは、クリックボタン一体型のタッチパッドを採用。面積が広く、ジェスチャー操作にっも対応しており十分に扱いやすい。タッチパネルとの併用で、Windows 8の操作も快適だ。

 キーボード上部には、日本HP製ノートPCでおなじみの、Beats Audioブランドのスピーカーを搭載。クアッドスピーカーシステムで、底面にはサブウーファーも内蔵。一般的なノートPCのような軽い音ではなく、よほど音質にこだわらなければ外付けのスピーカーはほぼ不要と感じる。また、バーチャルサラウンドで映画など迫力のあるサウンドに包み込まれるような感覚になるのも好印象。個人的には、もう少し低音が強いと良かったと思うが、ノートPCのスピーカーとしてはトップクラスの音質と言える。

キーボードは、アイソレーションタイプ。自然な配列でテンキーも用意されており、デスクトップ用キーボードに近い使い勝手を実現
キーピッチは18.7×18.7mmとほぼフルピッチで、タッチタイプも余裕。タッチは柔らかめだが、ストロークが深く打鍵感は優れる
キーボードバックライトも内蔵し、暗い場所でも快適なキー入力が可能
カーソルキーの形状が特殊で使いづらいのが気になる
クリックボタン一体型のタッチパッドは、面積が広く使い勝手は申し分ない
キーボード上部にBeats Audioブランドの4基構成高音質スピーカーを搭載
底面にはサブウーファも内蔵しており、豊かな低音が再生される

ENVYシリーズとしてはスペックひかえめ

 基本スペックを確認していこう。ENVY 17 LMのベースとなるHP ENVY 17-j100/CT(ENVY 17-j100)では、搭載CPUをはじめ多くの部分をカスタマイズ可能となっているが、ENVY 17 LMはややカスタマイズの幅が狭くなっている。

 CPUは、4コア8スレッド処理に対応するCore i7-4702MQを採用。ENVY 17-j100ではより上位のCPUが登載可能だが、ENVY 17 LMにはこのほかの選択肢は用意されない。メインメモリは4~16GBまで搭載可能で、試用機では8GBが搭載されていた。メインメモリスロットのSO-DIMMスロットは2スロット用意され、底面の蓋を開けることでアクセスでき、購入後の増設も可能だ。

 内蔵ストレージは2.5インチHDDベイが2個用意されていることもあり、500GB、1TB、1TB×2台のHDDを選択可能。また、別途mSATA仕様の24GB SSDを追加し、キャッシュとして利用することも可能となっている。ただし、SSDの選択肢は用意されない。試用機では、1TB HDDが1台搭載され、キャッシュ用SSDは非搭載だった。光学式ドライブが右側面に標準搭載され、DVDスーパーマルチドライブ、DVD/BD-ROMコンボドライブ、BDドライブから選択可能だ。

 無線機能は、無線LANおよびBluetooth 4.0を搭載。無線LANは、IEEE 802.11a/b/g/n対応またはIEEE 802.11b/g/n対応を選択できる。

 Leap Motionセンサーの右端には指紋認証センサーが搭載されている。ログオン認証はもちろん、Webサイトのパスワード入力を指紋で行なうことも可能で、手軽にセキュリティ性を高められる。

 側面のポート類は、左側面にHDMI出力、Gigabit Ethernet、USB 3.0×2ポート、SDカードスロットを、右側面にヘッドフォン/マイク共用ジャック、USB 3.0×2ポート、電源コネクタを備える。本体サイズが大きいこともあり、ポート類は充実しているが、できればDisplayPortも用意してもらいたかった。

左側面には、HDMI出力、Gigabit Ethernet、USB 3.0×2ポート、SDカードスロットがある
右側面には、ヘッドフォン/マイク共用ジャック、USB 3.0×2ポート、電源コネクタを配置
光学式ドライブも搭載。試用機ではBDドライブが搭載されていた
Leap Motionセンサー右側には指紋認証センサーを搭載。ログオンやWeb認証などに活用できる
底面カバーを開けると、メインメモリ用のSO-DIMMスロットや内蔵ドライブベイにアクセスできる。2.5インチHDDベイが2個用意されていることがわかる

性能は優れるがHDDが足を引っ張っている

 では、ベンチマークテストの結果を見ていこう。利用したベンチマークソフトは、Futuremarkの「PCMark 7 v1.4.0」、「PCMark Vantage Build 1.2.0」、「PCMark05 Build 1.2.0 1901」、「3DMark Professional Edition v1.1.0」、「3DMark06 Build 1.1.0 1901」、スクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」の6種類。比較用として、NECの「LaVie L LL850/MS」の結果も加えてあるが、一部ベンチマークソフトのバージョンが異なっている部分もあるため、結果は参考値として見てもらいたい。

モデルHP ENVY 17-j100 Leap Motion SE/CTLaVie L LL850/MS
CPUCore i7-4702MQ(2.20/3.20GHz)Core i7-4700MQ(2.40/3.40GHz)
チップセットIntel HM87 ExpressInte HM87 Express
ビデオチップ"Inte HD Graphics 4600
GeForce GT 750M"Intel HD Graphics 4600
メモリPC3L-12800 DDR3L SDRAM 8GB×1PC3-12800 DDR3L SDRAM 8GB×1
ストレージ1TB HDD1TH Hybrid HDD
OSWindows 8.1Windows 8
PCMark 7 v1.4.0
PCMark score29834887
Lightweight score14283179
Productivity score10082866
Entertainment score29583800
Creativity score53617716
Computation score1437515041
System storage score14814377
Raw system storage score317-
PCMark Vantage x64 Build 1.2.0PCMark Vantage x64 Build 1.0.1 0906a
PCMark Suite8078N/A
Memories Suite57115959
TV and Movies SuiteN/AN/A
Gaming Suite791711774
Music Suite64288256
Communications Suite12337N/A
Productivity Suite5058N/A
HDD Test Suite29929025
PCMark05 Build 1.2.0
PCMark ScoreN/AN/A
CPU Score1184312763
Memory Score83528433
Graphics Score46853053
HDD Score52238000
3DMark Professional Edition v1.1.0
Ice Storm5016634669
Graphics Score5645833942
Physics Score3601937482
Cloud Gate76315228
Graphics Score94635107
Physics Score45505703
Fire Strike1496636
Graphics Score1565669
Physics Score51487666
3DMark06 Build 1.1.0 0906a
3DMark Score128575621
SM2.0 Score51721768
HDR/SM3.0 Score50052250
CPU Score54776934
ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編
1,280×720ドット5699-

 結果を見ると、標準電圧版のクアッドコアCPUや外部GPUを搭載していることもあり、Ultrabookを凌駕するパフォーマンスが発揮されていることがわかる。さすがに、ゲーミング用途のハイエンドノートにはかなわないが、3Dゲームも十分快適にプレイ可能なレベル。もちろん、Officeなどのビジネス系アプリも快適に動作し、メインノートとしてしっかり活躍できる性能を備えていると言える。

 ただし、PCMark 7など総合ベンチマークの結果はやや低くなっている。これは、試用機のストレージが1TBのHDDで、キャッシュ用SSDも非搭載だったことが大きく影響している。最近では、Ultrabookなどを中心にノートPCでSSDの搭載がほぼ標準となっていることもあって、OSやアプリの起動など、かなり待たされる印象を強く感じる。キャッシュ用SSDを搭載すれば、ある程度改善されると思われるため、可能な限りキャッシュ用SSDは購入時に選択すべきだろう。

付属のACアダプタは大きく重いので、本体と同時に持ち歩くのは面倒だ

 次に、バッテリ駆動時間だ。本製品はモバイルノートではないが念のため計測してみた。本機には62Whの着脱式リチウムイオンバッテリが搭載されており、標準で約5時間30分の駆動が可能とされている。それに対し、Windowsの省電力設定を「省電力」に設定し、バックライト輝度を40%、無線LANを有効にした状態で、BBenchでキー入力とWeb巡回にチェックを入れて計測してみたところ、約3時間53分であった。公称値には届いていないものの、実測でこれだけの駆動時間なら、家庭内で持ち運んで使う場合でも大きな支障はないだろう。特に本機の付属ACアダプタはかなり大きく持ち運びが面倒なので、大型のノートPCながらまずまずのバッテリ駆動時間が確保されているのは嬉しい。

家族と遊べるノートとしておすすめ

 ENVY 17 LMは、モーションセンサーLeap Motion搭載によって、日本HPのハイエンドノートシリーズであるENVYシリーズの中でも特異な魅力を備える製品に仕上がっていると感じる。Leap Motionは、対応アプリでのみ利用できるとはいえ、対応アプリはまずまず豊富に用意されている。なにより、ゲームなどで子供と一緒に楽しめるのは大きな魅力で、特に子供のいる家庭なら、新たなゲーム機のような活用も可能だろう。

 ハイエンドシリーズのノートPCとしては、基本スペックがやや控えめという印象はあるものの、クアッドコアCPUと外部GPUの搭載で、ビジネス系アプリからゲームまで快適に動作し、ビジネスからホビーまで幅広い用途に柔軟に対応できる性能を備えている。もちろん、エンターテインメント色が強いため、職場で使うというよりは、家庭で幅広い用途に使うメインノートとして活用するのがいいだろう。価格もまずまず手頃で、家庭で使うメインノートとして広くおすすめしたい。

(平澤 寿康)