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OKIデータ、“自分で修理できる”オフィス向け複合機
~エラー情報を送信しクラウドから対処方法を自動表示
(2015/7/1 20:32)
株式会社沖データは、オフィス向けA3カラーLED複合機「MC883dnwv」、「MC883dnw」および「MC863dnwv」「MC863dnw」の計4機種を発売した。価格はMC883dnwvが1,077,840円、MC883dnwが926,640円。MC863dnwv、MC863dnwがオープンプライス。
MC883/MC863シリーズは、OKIデータのオフィス向け複合機としては第2弾となる製品。5年間無償修理を行なう「COREFIDO」、メンテナンス品の5年無償提供「COREFIDO2」に続く、新たな「COREFIDO3」の「クラウドメンテナンスプラットフォーム」に対応した。
クラウドメンテナンスプラットフォームにより、従来はトラブルの度に保守員の派遣を待つ必要があったが、装置エラー発生時にクラウドに接続し、エラーレポートを送信することで、Webまたはスマートフォンアプリで最適な対処方法を表示、ユーザー自身でトラブルに対応できる。さらに印字の掠れなど、エラーとして報告されないようなトラブルでも、テストパターンをスキャンしてサポートセンターに送信する機能や、本体設定の遠隔変更機能などを搭載し、オペレーターから迅速に適切なサポートが受けられるという。
本体は「メンテナンスバリアフリー」と称する思想に基づき、ユーザーが自身でメンテナンスできるよう設計されており、操作パネルに表示されるガイダンス表示に従って消耗品の交換や紙詰まりなどをユーザーが行なえる。
MC883dnwv、MC883dnwは、印刷解像度が最大1,200dpi、標準最大給紙容量がそれぞれ2,170枚、430枚。MC863dnwv、MC863dnwは、印刷解像度が最大600dpi、標準最大給紙容量がそれぞれ2,170枚、430枚。
そのほかの主な仕様は共通で、印刷機能はトナーがCMYKの4色、ファーストプリントが約9.5秒、対応用紙がA3~B5、レター、リーガル、はがき、封筒など。自動両面印刷にも対応する。スキャナ部は、両面読取、110枚まで対応のADFを装備。解像度は最大600dpi。対応用紙はA3~B5、レター、リーガル。FAXはSuper G3に対応。
インターフェイスは、USB 2.0、Gigabit Ethernet、IEEE 802.11a/b/g/n無線LAN。対応OSはWindows Vista以降/Server 2003以降およびMac OS X。
本体サイズはMC883dnwv、MC863dnwvが563×600×1,216mm(幅×奥行き×高さ)で、MC883dnw、MC863dnwが563×600×700mm(同)。重量は、MC883dnwvが約96kg、MC883dnwが約64kg、MC863dnwvが約94kg、MC863dnwが約62kg。
トナーカートリッジの価格は、ブラックが15,120円、そのほか各色が16,200円で、ブラックの大サイズが25,272円、その他各色の大サイズが27,000円、ブラックの特大サイズが37,908円。ドラムは全色18,360円。
今回の製品発売に伴い、都内で発表会が開かれ、沖データ代表取締役社長 平本隆夫氏、専務取締役 遠藤浩氏らが登壇し、製品およびサービス、販売戦略などについて語った。
メンテナンスバリアフリーにより、ユーザーが専門知識なしで簡単にメンテナンスできること、新たにクラウドメンテナンスプラットフォームに対応したことで、サポート営業時間外でも自身で故障修理できる点をアピール。操作パネルのガイダンスは、製作にあたりさまざまな業種、年齢のユーザー1,300人にアンケートを行ない、誰でもメンテナンスできるよう考えられているという。
販売戦略に関しては、菅野美穂さんを起用した新TVCMの作成など、大規模に広告を展開。「仕事コストをダイエット」をキャッチフレーズに、“オフィスのムダ”を減らせることを訴求していくと述べた。