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ブラザー、黒4倍/カラー2倍の大容量インクに対応した「PRIVIO」3機種

~最大581枚の給紙が可能なモデルも登場

 ブラザーは、インクジェット複合機「PRIVIO」シリーズの新モデル3機種およびモノクロレーザー複合機「JUSTIO」の新モデル5機種を1月下旬より順次発売する。

MFC-J5720CDW
MFC-L2740DW

PRIVIO

 新モデルは「MFC-J5720CDW」、「MFC-J5820DN」、「MFC-J5620CDW」の3機種。このうちMFC-J5720CDWとMFC-J5620CDWは、それぞれ現行機種の「MFC-J4910CDW」および「MFJ-4510N」からの置き換えとなる。税別店頭予想価格は、MFC-J5720CDWとMFC-J5820DNが45,500円前後、MFC-J5620CDWが39,500円前後の見込み。

MFC-J5720CDW
MFC-J5820DN
MFC-J5620CDW

 従来機種から給紙トレイを大容量化し、標準トレイが最大250枚、さまざまな紙種に対応する多目的トレイが最大80枚、手差しトレイが1枚を扱える。MFC-J5720CDWではこれに加えてさらに250枚収納できるトレイを備え、合計581枚の容量を有する。全てのトレイはA3用紙まで対応。多目的トレイの最大容量は、A3が5枚、A4が80枚、封筒が20枚、はがきが50枚。

 対応インクも大容量化し、ランニングコストの削減を図った。従来に比べて黒が4倍以上、カラーは2倍以上に相当するカートリッジが使用できることで、A4用紙1枚あたりの印刷コストがモノクロで約1.4円、カラーで約6.1円に抑えられるとしている。従来機種ではモノクロが約2円、カラーが約7.1円だった。

 機能面では、受信したファクスの内容をEvernoteやDropboxなどのクラウドサービスへ自動転送して確認・共有できる「ファクスクラウド転送」を新搭載したほか、FAXがSuper G3に対応。スキャンした内容をOfficeの文書に書き出す「スキャン to Office文書」、PCレスでメールを送れる「簡単E-mail送信」、任意の場所だけをトリミングできる「手書きトリミングスキャン/コピー」といった従来からの機能も引き続き利用できる。印刷速度はモノクロが約22ipm、カラーが約20ipm。

 MFC-J5720CDWは、大容量トレイにより合計581枚の用紙が扱えるほか、50枚までの自動両面ADFが可能。本体サイズは490×345×308mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約14.4kg。

 MFC-J5820CDWは、3機種の中で唯一コードレス子機と無線ファクスを装備したモデル。電話線に親機を接続することで、無線経由でファクスの送受信やプリントアウトを行なえる。ADFは最大35枚まで。本体サイズは490×345×240mm(同)。重量は約12.2kg。

 MFC-J5620CDWの仕様はMFC-J5820CDWと同等で、コードレス子機を装備しないモデル。本体サイズと重量はMFC-J5820CDWと同じ。

【18時45分記事更新】初出時、印刷コストの数字に予定値を掲載しておりましたが、発表時の最終仕様に数値を改めました。

JUSTIO

 モノクロレーザープリンタの新機種は「MFC-L2740DW」、「MFC-L2720DN」、「DCP-L2540DW」、「DCP-L2520D」、「FAX-L2700DN」の5機種。税別店頭予想価格は、MFC-L2740DWが45,500円前後、MFC-L2720DNが39,500円前後、DCP-L2540DWが29,000円前後、DCP-L2520Dが23,000円前後、FAX-L2700DNが45,500円前後の見込み。

MFC-L2740DW
MFC-L2720DN
DCP-L2540DW
DCP-L2520D
FAX-L2700DN

 共通の特徴として、印刷速度が従来の26ppmから30ppmに高速化した。給紙枚数は、標準トレイで250枚、手差しトレイで1枚。

 MFC-L2740DWは、スキャナー部分に上下2本のCISスキャナーを備え、一度の給紙で原稿の表裏を同時にスキャン可能。2.7型カラータッチパネルや無線LANも搭載した。なお今回の新機種のうち、無線LANを搭載する機種では、携帯端末と直接接続できるWi-Fi Direct機能が利用できる。スマートフォンやタブレットなどの携帯端末を経由してプリントを行なえるモバイル連携機能や、PCレスでGoogleドライブやOneDriveなどのクラウドサービスに接続できる機能も装備。本体サイズは409×398.5×316.5mm。重量は約11.7kg。

 MFC-L2720DNのスペックはMFC-L2740DWとほぼ共通だが、両面同時スキャンには非対応。本体サイズはMFC-L2740DWと同じ。重量は約11.5kg。

 DCP-L2540DWは、カラータッチパネルやファクスが非搭載。無線LANを装備し、モバイル連携機能は利用できるが、クラウド接続機能は利用できない。本体サイズはMFC-L2740DWと同じ。重量は約11.2kg。

 DCP-L2520Dは、ネットワーク機能、ファクス、ADF、タッチパネルを非搭載とした廉価モデル。本体サイズは409×398.5×267mm(同)。重量は約10.1kg。

 FAX-L2700DNは、有線LANとファクス機能を備え、モバイル連携機能を利用できる。本体サイズは481×398.5×316.5mm(同)。重量は約11.9kg。

(関根 慎一)