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キヤノン、SOHO向けA4カラー複合機を刷新しタッチ操作可能に

~新たにNFCやインターネットFAXをサポート

「MFC726Cdw」

 キヤノンは、有線/無線接続のSOHO向けA4カラーレーザー複合機「Satera」シリーズのラインナップを刷新し、3機種を投入すると発表した。発売日は9月19日で、価格は価格はオープンプライス。

 新機種それぞれの大まかな違いは、両面印刷/両面スキャン/FAX/NFC(近距離無線通信)に対応した「MFC726Cdw」と、FAX/NFC機能を省いた「MFC722Cdw」、そして片面印刷/スキャンタイプのMFC628Cwとなっており、税別店頭予想価格は順に77,000円前後、72,000円前後、60,000円前後の見込み。

 2013年発売の同クラスモデルでは4機種を用意していたが、4世代目となる今回からは片面印刷対応モデルが1機種に集約されることになった。

 基本機能は前モデルを踏襲しているが、3.5型カラー液晶パネルがタッチ操作に対応したことに加え、最上位機種のMFC726CdwはNFCをサポート。スマートフォン/タブレット(Androidのみ)を近づけるだけでネットワーク経由で接続し、印刷が可能になった。

最上位機種のMFC726Cdwは唯一NFCをサポート。専用ソフトを利用すればスマートフォン/タブレットをかざすだけで印刷が可能

 また、新しくアクセスポイントモードが利用できるようになり、Wi-Fiルーターなしでのプリントとスキャンに対応。全機種ともに通信費を削減できるインターネットFAX(T.37規格準拠)が使用できるようになるなど、新機能がいくつか追加されている。

 そのほか、スキャンソフト「MF Scan Utility」のユーザーインターフェイスが分かりやすいようにシンプル化、スキャンデータのオンラインストレージ(EvernoteおよびDrobobox)への直接アップロードといったソフトウェア面でのアップデートも見られる。

 MFC726CdwとMFC722Cdwは仕様および筐体サイズがほぼ共通で、主な仕様は、印刷解像度が1,200×1,200dpi、連続印刷速度はカラーおよびモノクロで約20ppm、対応プリンサイズはA4/A5/B5/リーガル/はがき(往復含む)など、読み取りサイズはA4。給紙枚数は250枚+50枚(手差し)。印刷可能枚数はカラー約2,900枚、モノクロ約3,400枚。

 本体サイズは430×484×479mm(同)、消費電力はTEC(Typical Electricity Consumption)値が0.8kWh、スリープ時は有線約1W/無線約2W。

 一方のMFC628Cwの仕様は、印刷解像度など上位2機種と共通部分はあるものの若干の違いがあり、連続印刷速度がカラーおよびモノクロで約14ppm、給紙枚数は150枚+1枚(手差し)。本体サイズは高さが429mmと上位機種よりも50mm低い。消費電力はTEC値0.4kWhとなっている。

「MFC722Cdw」
「MFC628Cw」

(中村 真司)