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ASUSTeK「Eee PC S101」製品版詳細レビュー
~SSDはリード80MB/secオーバーを確認

Eee PC S101(シャンパン)

11月22日 発売



 ASUSTeKの最新ネットブック「Eee PC S101」は、大幅な薄型化を実現するとともに、液晶ディスプレイとキーボードの大型化によって、使い勝手が大幅に向上している。ファーストインプレッションでは、仕様などを簡単に紹介したが、今回はより詳しく内部構造や、性能面などもチェックしていく。

●10.2型液晶で画面の見やすさが向上

 Eee PC S101では、10.2型ワイド液晶が搭載されている。Eee PC 901-Xの8.9型液晶と並べてみると、数字以上に大きく感じる。表示解像度は、WSVGA(1,024×600ドット)と従来モデルから変更はないものの、ドットピッチが0.218mmとなり、文字の視認性も向上。10.2型にまで大型化したのだから、解像度もWXGA(1,280×768ドット)に高精細化してもいいように思うが、このあたりはULCPCライセンス基準がネックになっているのだろう。

 液晶パネルは、従来モデル同様、表面はノングレア処理が施されている。ここ最近登場したネットブックでは、光沢液晶を搭載する例が増え、映り込みが気になるものも少なくなかったが、Eee PC S101では、映り込みを気にすることなく利用できる。表示品質は従来モデルとほぼ同じで、発色/視認性ともに問題ない。光沢液晶と比較すると、発色はやや劣る印象も受けるが、個人的には映り込みを気にする必要がない分、Eee PC S101の液晶の方が好印象だ。

液晶は10.2型に大型化。解像度は変わらないものの、見やすさは向上している Eee PC 901-Xとの比較。ひとまわり大きいだけでもかなり見やすくなった。発色や視認性はほぼ同じだ
ドットピッチは0.218mm。文字が大きくなり視認性が向上 液晶上部には、30万画素のWebカメラが取り付けられている

●キーボードの大型化で無理なくタッチタイプが可能

キーボードは、キーピッチが17.5mmに大型化され、タッチタイプも余裕で行なえる用になった

 キーボードの大型化も、従来モデルからの大きな変更点の1つ。ファーストインプレッションで紹介したように、主要キーのキーピッチは約17.5mmと、Eee PC 901-Xの15.5mmから2mm拡がったことで、かなり扱いやすくなっている。Eee PC 901-Xのキーボードでは、キー入力時にやや窮屈な印象を受けたが、Eee PC S101では余裕を持ってタイプでき、タッチタイプも全く問題ないレベルとなった。Enterキー付近の一部のキーに幅が狭くなっているものもあるが、無理な配列もなく、かなり扱いやすいと感じた。

 ポインティングデバイスのタッチパッドは、Eee PC 901-Xと同じサイズのものが搭載されている。十分な面積が確保されており、扱いやすさは申し分ない。また、Eee PC 900で搭載された、複数の指を使ってスクロールや拡大/縮小などを行なうマルチフィンガー・ジェスチャー機能も搭載され、操作性が向上している。ただし、クリックボタンが左右一体型となり、ボタン中央付近でのクリック操作が難しくなっている点は少々残念だ。

 ところで、Eee PC S101では、キーボードやパームレスト部分の発熱が抑えられていると発表されている。そこで、実際にベンチマークテストの実行中に温度を計測してみた。すると、パームレスト右側で28℃、パームレスト左側で26.3℃、キーボード中央奥付近で29.9℃であった。室温が20℃前後と低かったこともあるが、高負荷時でもほんのり暖かさを感じる程度でしかなかった。ちなみに、高負荷時に手で触って最も温度が高いと感じたのは、本体底面の中央付近だったが、そちらでも34.8℃しかなかった。

 しかも、CPUファンの騒音はほとんど聞こえないほど静かだ。低負荷時にはファンの回転が停止し、事実上無音で利用できる。高負荷時にはファンが回転するものの、排気口の近に耳を近づけて初めて聞こえるほどの音しかせず、騒音が気になることは全くないと言っていい。これなら、騒音を気にするユーザーでも十分満足できるはずだ。

Eee PC 901-Xのキーボードとの比較。タイプ時にEee PC 901-Xのような窮屈さを感じることはない タッチパッドは、Eee PC 901-Xのものと同じサイズで扱いやすいが、クリックボタンが一体化したのは残念 2本指でのスクロールなど、マルチフィンガー/ジェスチャーも標準サポート
電源ボタンはキーボード上部に搭載。また、HDDアクセスランプや無線機能のインジケータなどもキーボード上部に移動している 天板最下部にも電源とバッテリのインジケータが用意されている キーボード左上には、省電力機能「Super Hybrid Engin」の動作モードを切り替える専用ボタンが配置されている
専用ボタンを押すことで、省電力モードが切り替わり、画面にモードが表示される フルパワー動作時のパームレスト右側の温度は28℃だった パームレスト左側はさらに温度が低く26.3℃
キーボードは中央右付近がやや温かくなるが、それでも29.9℃しかない 最も温かく感じる本体底面でも34.8℃しかなかった CPUファンの騒音は非常に静かで、ファン動作時でも騒音は全く気にならない

●一部のポート類が本体後部に移動

本体左側面には、USB 2.0が2ポート用意されている

 Eee PC S101では、本体側面のポート類の配置がかなり大きく変更されている。その中で特に大きな特徴となるのが、本体背面に多くのポート類が配置されているという点だ。

 これまでのEee PCシリーズでは、本体背面はバッテリが配置されており、ポート類は配置されていなかった。それに対しEee PC S101では、バッテリを本体底面の前方に取り付けるようになった関係で、カードリーダやミニD-Sub15ピン、Ethernet、電源端子などが背面に配置された。本体側面は、USB 2.0(左に2ポートと右に2ポート)と、マイク、ヘッドフォン端子のみが配置されている。

 用意されているポート類の種類や数に関しては、特に問題がないものの、カードリーダの位置だけは若干気になる。カードリーダは、各種用意されているポートの中でもUSBに次いで頻繁に利用するものと思うが、背面に移動したことによって、かなり使い勝手が悪くなってしまった。基板を見る限り、ここ以外に設置場所が確保できなかったための措置だとは思うが、できることなら側面に配置してもらいたかった。

背面にもポート類が配置されており、左からカードリーダ、ミニD-Sub15ピン、Ethernet、電源の各コネクタとなる カードリーダはダミーカードで保護するタイプ。背面に移動したことでやや使いづらくなった
右側面には、USB 2.0が1ポートと、マイク、ヘッドフォン端子が用意されている 本体底面のフタを開けると、メインメモリ用のSO-DIMMスロットと、無線LANモジュールが見える。メモリモジュールの交換は簡単に行なえる

●SSDは1ドライブ構成に

 内蔵ストレージデバイスは従来通りSSDだが、従来まで4GB+8GBの12GB 2ドライブ構成だったものが、16GBに増量されるとともに、1ドライブ構成へと変更された。容量増も嬉しいポイントだが、それよりも1ドライブ構成になったことを大いに評価したい。これで、全ストレージスペースを有効に活用できるようになり、アプリケーションインストール時の管理もやりやすくなった。もちろん、容量的にはHDD搭載のネットブックと比較すると見劣りするものの、少なくとも従来までの2ドライブ構成による使いづらさが解消された点は大きな魅力となるだろう。加えて、無料で利用できるWebストレージの容量も60GBに増量されている点も見逃せないポイントだ。

 また、Eee PC S101のSSDは、大幅な高速化が実現されている。SSD自体の高速化に加え、ASUSTeK独自の高速化技術「XpressPath」により、OSの起動時間や終了時間が大幅に高速化されているという特徴がある。そこで、OSの起動時間と終了時間を、Eee PC 901-Xと比較してみた。

 結果はムービーを見ていただくと一目瞭然だが、起動/終了ともにEee PC 901-Xよりもかなり高速化されていることがわかる。起動は電源ボタンを押して「ようこそ」が表示されるまでに約19秒、常駐ソフトの起動が完了するまでに約29秒ほどかかった。また終了は、約12秒ほどであった。起動時の高速化は、電源ボタンを押した後のロゴ表示などが省かれ、即座にOSブートが始まるようになっていることも大きく影響している。この機能は「Boot Booster」と呼ばれ、BIOSに設定項目が用意されており、標準で「Enable」に設定されている。ちなみに、Boot BoosterをDisableに設定した状態では、電源ボタンを押して「ようこそ」が表示されるまでに約22秒、常駐ソフトの起動が完了するまでに約34秒ほどかかった。なお、901-Xの起動時間は、ようこそまでが25秒、常駐ソフト起動までは35秒、終了時間は22秒だった。

内蔵SSDは1ドライブ構成となり、16GBに増量されている 「Boot Booster」をEnableに設定すると、電源ボタンを押したら即座にOSのブートが始まる
【動画1】Eee PC S101の起動の様子
【動画2】Eee PC S101の終了の様子
【動画3】Eee PC 901-Xとの起動の比較
【動画4】Eee PC 901-Xとの終了の比較

●基板の集積度を高めてコンパクトに

■■ 注意 ■■

・分解/改造を行なった場合、メーカーの保証は受けられなくなります。
・この記事を読んで行なった行為(分解など)によって、生じた損害は筆者および、PC Watch編集部、メーカー、購入したショップもその責を負いません。
・内部構造などに関する記述は編集部が使用した個体に関してのものであり、すべての製品について共通であるとは限りません
・筆者およびPC Watch編集部では、この記事についての個別のご質問・お問い合わせにお答えすることはできません。

 では、本体内部を見てみよう。Eee PC S101を分解するには、まずキーボードを取り外す。キーボードは、ファンクションキー側の奥にある4つのツメを押し込むことで簡単に取り外せる。その後、キーボード下部に見えるフラットケーブルやコネクタ類(本体底面の無線LANモジュールに接続されているアンテナケーブルも含む)を全て外したうえで、キーボード面および底面のネジを全て外すと本体が開き、基板が現れる。ただし、キーボード面のネジ1本はシールで封印されており、このシールをはがすと保証が受けられなくなるので要注意だ。

 基板のキーボード面側には、特に主要なチップはみあたらず、かなりすっきりとしている印象だ。また、基板自体は本体底面の約1/2ほどのサイズしかなく、従来モデルの基板と比較してもかなりコンパクトになった。パームレスト右端にあたる部分には、Bluetoothモジュールが見える。

 基板を固定するネジを外すと、基板が取り出せる。基板裏面は、キーボード側と比べて、かなり雰囲気が異なっている。CPUやチップセットはもとより、SSD、メインメモリ用のSO-DIMMスロット、無線LANモジュールなど主要チップやパーツが全て搭載されており、集積度は従来モデルの基板とは比べものにならないほどだ。CPUおよびチップセットのノースブリッジは、基板中央部に取り付けられており、ヒートパイプ付きのクーラーで覆われている。その左にはメインメモリ用のSO-DIMMスロットと、無線LANモジュールが取り付けられたMini PCI Expressコネクタがあり、その左にはチップセットのサウスブリッジおよびカードリーダのスロットが取り付けられている。

 SSDは、CPUクーラーの右に取り付けられている。コネクタ形状は、従来モデル同様Mini PCI Expressとなっており、SSD形状はEee PC 901-XのDドライブ側と同じ。NANDフラッシュメモリは、SAMSUNG製のMLCタイプ「K9GAG08U0M-PCB0」で、表/裏に4チップずつ搭載。コントローラはJMicron Technology製の「JMF601」が採用されている。

 ちなみに、Eee PC 901-X用として用意されている、バッファロー製やアイ・オー・データ機器製の64GB SSDを取り付けてみたところ、全く問題なく利用できた。ただし、後ほどのベンチマークテストの結果を見るとわかるが、アクセス速度は大幅に遅くなり、Eee PC S101のOS起動高速化技術「XpressPath」も発揮されなくなる。

 また、Eee PC S101搭載のSSDをEee PC 901-Xに取り付けてみたところ、初期BIOSが導入された状態では全く認識せず利用できなかったものの、最新BIOSにアップデートすると問題なく認識され、利用できた。また、後ほどのベンチマークテストに、Eee PC 901-XにEee PC S101のSSDを取り付けた状態でのテストの結果を加えておくので、そちらも参考にしてもらいたい。

【お詫びと訂正】初出時に、Eee PC S101のSSDは「下位互換性が失われているようだ」としておりましたが、「互換性は失われていない」というのが正解でした。お詫びして訂正させていただきます。

キーボードのファンクションキー側を固定する4個のツメを押し込むと、キーボードが外れる キーボードは基板とフラットケーブルで接続されているので、外れた後も慎重に扱う必要がある キーボード面には、おなじみの封印シールがある。分解するにはこの下のネジを外す必要があるが、封印シールをはがすと保証が受けられなくなるので要注意
内部の基板は、従来モデルに比べてかなり小さくなり、本体の1/2ほどの大きさしかない。また、キーボード面側には主要パーツが全く存在しない パームレスト部右端には、AzureWave製のBluetoothモジュール「AW-BT253」がある 主要パーツやメモリスロット、拡張スロット類は、全て基板裏側に集約されている
保護シールとCPUクーラーを外した状態。従来モデルの基板とは比べものにならない集積度を実現していることがわかる CPU(Atom N270)とノースブリッジ(Intel 945GSE Express)は、基板ほぼ中央部に取り付けられている CPUクーラー。CPUとチップセットを同時に冷却する
CPUの左側には、Mini PCI Express、SO-DIMMスロット、サウスブリッジ(ICH7M)、カードリーダのスロットなどがある メインメモリは、PC2-5300 DDR2 SDRAMを1GB標準搭載 無線LANモジュールは、AzureWave製のIEEE 802.11b/g/n対応「AW-NE771」だ
SSDは、CPUクーラー右側のMini PCI Expressに取り付けられており、形状はEee PC 901-XのDドライブ側SSDと同じだ SSDに搭載されるコントローラは、JMicron Technology製の「JMF601」に変更されている SSDに搭載されるNANDフラッシュメモリは、SAMSUNG製のMLCタイプ「K9GAG08U0M-PCB0」が表裏4個ずつだ
Eee PC S101では、Eee PC 901-X用64GB SSDも正常に利用できるが、速度は遅い Eee PC 901-XのBIOSが古いバージョンではEee PC S101のSSDを認識しないが、最新BIOSにアップデートすると利用できた

●SSDの高速化により、体感速度が大幅に向上

 では、ベンチマークテストの結果をチェックしていこう。利用したベンチマークソフトは、Futuremarkの「PCMark05 (Build 1.2.0)」と、HDBENCH.NETの「HDBENCH Ver3.40beta6」、スクウェア・エニックスの「FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3」、hiyohiyo氏製作の「CrystalDiskMark 2.2」の4種類。

 各テストは、ASUS独自の省電力機能「Super Hybrid Engin」の設定を、最大パフォーマンスとなる「Super Performance Mode」に設定した上で実行している。また、比較として、従来モデルであるEee PC 901-XとEee PC 4G-X、そしてデルのInspiron Mini 9の結果も掲載してある。ただし、Inspiron Mini 9のCrystal DiskMark 2.2以外の結果は、SSDのドライブの圧縮が有効となった状態でのものである点をご了承願いたい。

 結果を見ると、CPUやメモリ、グラフィックの結果に関しては、Eee PC 901-Xとほとんど変わっていないことがわかる。これは、基本スペックに変更がないことを考えても当然だろう。しかし、ストレージ関連の結果は大幅に向上していることがわかる。PCMark05のHDD Scoreは5倍以上のスコアをたたき出しているし、HDBENCHのDRIVEスコアも軒並み大幅に向上している。また、Crystal DiskMark 2.2の結果を見ると、リード/ライトともに従来モデルを圧倒する速度が発揮されていることがわかる。シーケンシャルリード/ライトはもちろん、ランダムリード/ライトの結果も非常に優れており、SSDのアクセス速度の遅さは完全に払拭されたと言っていい。実際に、ファイル操作やアプリケーションの起動を行なってみても、Eee PC 901-Xのように待たされるといった感覚はかなり少なくなり、どの場面でも快適に利用できた。

 ちなみに、Eee PC 901-X用として発売されている64GBのSSDを取り付けた場合には、正常に認識し利用自体は問題ないものの、速度はEee PC 901-XのDドライブとほぼ同じ程度だった。また、XpressPathも発揮されず、OSの起動時間や終了時間も遅くなってしまった。逆に、Eee PC 901-Xに最新BIOSを導入すると、Eee PC S101のSSDは正常に動作し、Eee PC S101とほぼ同等の速度が発揮された。今後、Eee PC S101のSSDと同じ仕様の交換用SSDが登場すれば、Eee PC 901-XでもEee PC S101に匹敵する快適さが得られるようになるはずなので、今後の登場を期待したいところだ。

 次に、バッテリ駆動時間だ。こちらも、Eee PC 901-Xなどで行なった方法と同じように、液晶輝度は最大に設定し、無線LANおよびBluetoothも動作させた状態で、動画ファイル(WMV9/ビットレート1,156kbps/640×480ドット)をWindows Media Player 11を利用して連続再生させることで行なった。結果は、約2時間38分と、Eee PC 901-Xより50分ほど短くなり、Eee PC 4G-Xとほぼ同じであった。バッテリ容量がEee PC 901-Xより減っていることを考えると妥当な結果である。駆動時間が短くなったのは残念だが、省電力機能を活用したり液晶輝度を下げるなどすれば、3時間以上はほぼ問題なく利用できると考えていいだろう。

  Eee PC S101 Inspiron mini 9 Eee PC 901-X Eee PC 4G-X
CPU Atom N270(1.6GHz動作) Atom N270(1.6GHz動作) Atom N270(1.6GHz動作) Celeron M 353(630MHz動作)
ビデオチップ Intel 945 GME Express Intel 945 GME Express Intel 945 GME Express Intel 910 GML Express
メモリ 1GB 1GB 1GB 512MB
OS Windows XP Home Edition SP3 Windows XP Home Edition SP3 Windows XP Home Edition SP3 Windows XP Home Edition SP2
PCMark05 Build 1.2.0
PCMark Score 1759 1267 1280 818
CPU Score 1492 1486 1499 997
Memory Score 2414 2360 2278 1111
Graphics Score 545 541 534 326
HDD Score 7755 N/A 1526 1411
HDBENCH Ver3.40beta6
All 45668 35519 28863 17745
CPU:Integer 98124 92248 98229 38270
CPU:Float 67228 63980 67426 30121
MEMORY:Read 49495 47543 49817 24421
MEMORY:Write 50243 47703 50493 22511
MEMORY:Read&Write 88536 84181 88100 43501
VIDEO:Recitangle 17759 16600 16933 14389
VIDEO:Text 9164 9977 10327 8142
VIDEO:Ellipse 4436 4240 4453 2933
VIDEO:BitBlt 269 248 208 82
VIDEO:DirectDraw 35 29 30 29
DRIVE:Read 83934 72778 32435 28001
DRIVE:Write 46800 8232 7038 9594
DRIVE:RandomRead 62326 51560 26743 25491
DRIVE:RandomWrite 14151 1222 6277 4299
FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3
LOW 1541 1476 1478 961(*1)

CrystalDiskMark 2.2
  Eee PC S101 Inspiron mini 9 Eee PC 901-X
Cドライブ Buffalo SSD Cドライブ(圧縮なし) Cドライブ(圧縮あり) Cドライブ Dドライブ S101のSSD
Read (MB/s)
シーケンシャル 85.67 33.55 77.88 77.25 32.60 30.43 87.62
ランダム 512KB 83.19 33.46 71.73 70.70 32.69 30.24 83.84
ランダム 4KB 12.73 6.464 11.12 12.89 6.611 7.849 12.73
Write (MB/s)
シーケンシャル 44.34 12.92 17.95 10.93 11.91 12.97 48.88
ランダム 512KB 32.70 2.283 2.817 2.643 4.561 2.361 32.35
ランダム 4KB 1.661 0.021 0.214 0.266 0.056 0.019 1.872

バッテリ駆動時間
Eee PC S101 Inspiron mini 9 Eee PC 901-X Eee PC 4G-X
2時間38分 2時間16分 3時間26分 2時間35分

●バランス重視でネットブックを探している人におすすめ

 ここ最近登場するネットブックは、本体や液晶の大型化、内蔵ストレージデバイスの大容量化などが進んできて、パフォーマンス面を除いて一般的なサブノートと遜色のない使い勝手が実現されつつある。ただ、仕様が横並びということもあり、各社ともなかなか特色を出しづらい中で、Eee PCシリーズは常に新しい魅力を盛り込んでくる。今回取り上げたEee PC S101も、本体サイズはやや大きくなったものの、大幅な薄型化と若干の軽量化によって携帯性を損なうことなく、液晶とキーボードの大型化、SSDの高速化による体感速度の大幅な改善を実現しており、従来モデルよりもかなり魅力が増しているように思う。中には、バッテリ容量減によるバッテリ駆動時間の減少というマイナス点もあるものの、全体的には非常に良くまとまったマシンに仕上がっているように思う。3~4時間程度のバッテリ駆動時間と、16GBのSSD容量を我慢できるなら、現時点で最も魅力のあるネットブックの1つと言っていい。とにかく、バランスのいいネットブックを探している人におすすめしたい。

□ASUSTeKのホームページ
http://www.asus.co.jp/
□関連記事
【11月12日】ASUSTeK「Eee PC S101」製品版ファーストインプレッション
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/1112/asus.htm
【11月6日】ASUSTeK、厚さ18mmの10.2型ネットブック「Eee PC S101」を国内発表
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【11月6日】ASUSTeK Jerry CEO、「Eee PC S101は世界最薄最速を実現したPC」
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/1106/asus2.htm
□ネットブック/UMPCリンク集(ASUSTeK)
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/link/umpc.htm#asus

(2008年11月14日)

[Reported by 平澤寿康]

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