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2010年の外部記憶装置市場は10兆7,447億円
~次世代DVDはBlu-rayが優勢

11月29日 発表



 株式会社富士キメラ総研は11月29日、外部記憶装置と関連のメディア、デバイス・マテリアルの世界市場を調査し、将来の市場予測などを報告書にまとめた。

 報告によれば、外部記憶装置の世界市場は、2005年度では前年比5.2%増の9兆6,588億円となり、2010年には10兆7,447億円に成長するという。インターネットにより記録/蓄積/再生するデータ量が急増し、HDD、フラッシュメモリカードを中心とした需要増加が主な要因としている。

外部記憶装置の世界市場予測
出典:富士キメラ総研

 分野別に見ると、3.5インチ以下のHDDは、PC需要の拡大とアプリケーションの多様化により、2005年の出荷台数は3億7,030万台(前年比23%増)、金額は3兆1,700億円(13.8%増)になるとしている。2005年以降は2.5インチHDDが市場を牽引し、2010年には4兆906億円に成長するとしている。

 ただし、同分野におけるデジタルオーディオ向けHDD市場では、シェアが大きい「iPod」シリーズのミドルクラス製品(iPod nano)が記憶装置にフラッシュメモリを採用したため、2006年のデジタルオーディオ向けHDD市場は減少すると見込んでいる。

 メーカー別シェアでは、Seagate Technologyが約30%で、Wester Digital、日立GST、Maxtor、Samsung、東芝、富士通と続いている。

 フラッシュメモリは、2005年では出荷枚数が2億9,000万枚(45.7%増)、金額が6,780億円(29.7%増)になると見込んでいる。同分野はこれまでデジタルカメラ向けの需要で拡大してきたが、比重が年々低下し、2005年は携帯向けTrans Flash/miniSD/SDカード、ゲーム機(PSP)向けメモリースティックDuoが市場を牽引していると分析している。2010年には金額ベースで1兆8,617億円に成長するとしている。

 メーカー別シェアでは、Sandiskが25%を占め、松下、ソニーが20%強と続く。

 次世代DVD(Blu-ray Disc/HD DVD)は、2005年の金額はPC用が僅少、家電用が15億円(7.1%増)となっている。Blu-ray Discは賛同企業が多く、2006年のPLAYSTATION 3の採用をきっかけに普及が進み、数量/金額ともにHD DVDを上回ると予想している。

 2010年のBlu-rayドライブの市場規模予測は、出荷台数が450万台、金額が1,190億円程度になるとしており、いずれも同年のHD DVDドライブ市場規模予測(350万台、820億円)を超えるとしている。

□富士キメラ総研のホームページ
http://www.fcr.co.jp/
□ニュースリリース(PDF)
http://www.group.fuji-keizai.co.jp/press/pdf/051129_05082.pdf
□関連記事
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(2005年11月30日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]

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