11月14日　発表

　IDC Japan株式会社は14日、2005年第3四半期(7月～9月)の国内PC出荷台数の速報を発表した。これによれば、同期のx86サーバー、デスクトップPC、ノートPCを含むPC出荷台数は、前年同期比11.3%増の363万台となった。

　家庭のデジタル家電への消費が一段落し、PCへの需要が増加したため、家庭向けPC市場の成長(前年同期比21.9%増)が出荷台数増加に貢献したとしている。

　ベンダー別シェアでは、NECが21.6%のシェア(同14.2%増)で前期に続き1位を獲得。クライアントPCの販売台数が好調だったとしている。また、東芝はシェア10.8%で4位だったが、出荷台数の前年同期比では39.5%増となり、高い成長率を記録した。デルは前年同様3位だが、対前年同期比の成長率は10.6%と市場成長率を下回った。

　そのほか、2位は富士通(シェア18.2%)、3位はデル(同10.9%)、5位は日本HP(同6.7%)。ソニーは前四半期に続き、公開された5位までに入っていない。

2005年第3四半期 国内PC出荷台数トップ5ベンダーシェア、対前年成長率(速報値) 出典：IDC Japan

　IDCは、各社の秋冬モデルの発表時期が第4四半期から第3四半期へ前倒しされ、出荷時期が早まっているため、2005年第4四半期の出荷台数は第3四半期を下回ると見込んでいる。

□IDC Japanのホームページ
(プレスリリース閲覧には無料の登録が必要)
http://www.idcjapan.co.jp/
□関連記事
【11月7日】【大河原】上期を好調に折り返したNEC
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/1107/gyokai140.htm
【9月3日】IDC、2005年第2四半期国内PC市場速報
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2005/0803/idc.htm

(2005年11月15日)

[Reported by ryu@impress.co.jp]